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金(GOLD)価格の見通し(需要と供給から考える)

投稿日:2016年8月10日 更新日:

金(ゴールド・Gold)の価格

金価格の一般的な表記は米ドル建ての価格か円建ての価格です。

2016/8/9現在

  • 1トロイオンス=1,330ドル
  • 1グラム=4,378円(1,330÷31.1×@102.35)
  • 1トロイオンス=約31.1グラム

2017/5/2現在

  • 1トロイオンス=1,228ドル
  • 1グラム=4,442円(1,228÷31.1×@112.50)
  • 1トロイオンス=約31.1グラム

上記の1グラム当たりの価格は税抜きの価格です。

金地金の販売会社などで表示されている販売価格は税込小売価格の場合も多くありますので注意してください。

金価格の長期推移

意外と金がどのように推移してきたかを把握している人は少ないのではないでしょうか?

下記に田中貴金属のHPにあるデータを掲載します。

ドル建て価格・為替レート・円建て価格が一覧になっており、大変わかりやすいデータです。

田中貴金属のHPは明治時代の金価格など面白いデータがたくさんあります。
田中貴金属WEBサイト

gold_price1

gold_price2

 

米ドルベースでは中長期的に右肩上がりです。

円ベースでは1980年の1グラム=約6,500円を超えていません。ただしこちらも近年上昇傾向です。

今後どうなるかについて、供給サイドと需要サイドから分析していきます。

金の供給について(金の発掘量は累計でもプール3.5杯分しかない!)

これまで地球上で発掘された金の量は累計でも約166,600トン、オリンピック公式プール約3.5杯分しかないそうです。

現在は年間約3,000トン生産され、約1,000トンが市場からの回収によって再利用されており、約4,000トンの需要を賄っている状況です。

現在、地球上に埋蔵されている金は約51,000トンしかなく、多くが採掘困難な場所にある為、近い将来、新たな産出が難しくなると言われています。そうなると再利用以外の入手が困難ということになります。

金の需要について(金は誰が買っている?)

gold_demand2gold_demand1

グラフにあるように金の需要者は大きく分けると下記の4主体となります。

①宝飾品:インドと中国で70%を占める

②工業関係:パソコンや携帯電話のICチップ等幅広く使われる

③投資関係:地金・コイン、ETFなど

④公的機関:中央銀行が保有する外貨準備によるもの

グラフにあるように①宝飾品②工業関係③投資関係は一定の安定した需要があり、近年はそこにこれまで売り越していた④公的機関(外貨準備)が買い越しに転じており、需要は確実に増加基調です。

欧米各国は外貨準備に占める金の割合が高くなっています。

  • アメリカ74%(8,133トン)
  • ドイツ68%(3,384トン)
  • イタリア67%(2,451トン)
  • フランス65%(2,435トン)

ちなみに日本の保有は765トンで外貨準備に占める割合は2.5%と低い水準です。

中国も外貨準備ではそれほど多く保有しておらず1,054トンで外貨準備に占める割合は僅か1.1%となっています。

しかし中国は近年増加基調で、もともと金が好きな国民性もあり、今後も増加する可能性はあると思われます。

また、中国の外貨準備高は近年若干減少しているものの、断トツで世界1の約3.5兆ドル(約350兆円)と金額が膨大である為、ひとたび購入に動くと金価格を大きく上昇させる可能性もあります

以前は金本位制のもと各国の金保有額に合わせて通貨を発行していました。

その名残からか、最近では米ドルが下落すると、その代替として金が買われる傾向があります。

基軸通貨である米ドルの代替・リスクヘッジ手段としての位置づけです。特に顕著だったのはリーマンショック後に米国が大幅な金融緩和を行い、米ドルが大幅に下落した局面で金は大幅に上昇しました。

金の需要と供給から価格を考える

上記の供給サイドと需要サイドを総合的に分析すると、

  • 供給は減ることはあっても増えることはなさそう
  • 需要は増加傾向。各国の中央銀行の動向によっては需要の急拡大もありうる

よって以前のように1トロイオンス=200~300ドルの水準まで下落することは考えにくそうです。基本的には緩やかに上昇傾向で、米ドルが金融緩和等で下落した際には、より大きな上昇になると考えられます。

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