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PMIと株価を比較(ISM製造業景況感指数とS&P500指数)

2018年7月30日

こちらのページでは各種経済指標の中で、特に株式市場で注目される米国のPMI(ISM製造業景況感指数)について解説しています。

まずは、米国のPMI(ISM製造業景況感指数)についての説明です。

米国のPMI(ISM製造業景況感指数)とは

PMI は「Purchasing Manager's Index」の頭文字をとったもので、日本語では「購買担当者景気指数」と呼ばれます。

企業の購買担当者にアンケート調査を行い、景況感を指数化して表します。

50が分岐点で、50を超えると景気拡大、50を下回ると景気後退を示します。

米国のPMIで最も重要な指標が「ISM製造業景況感指数」です。

製造業の購買担当者にアンケート調査を行い、「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の回答から指数を算出します。(アンケート調査という点では日銀短観と共通します。日銀短観は購買担当者が対象ではないのでPMIではありませんが同じような指標です)

PMIは景気先行指数と言われており、実際、実質GDP成長率に対してかなりきれいに先行します。

ただし、株価もマクロ景気に先行して動くと言われており、下記ではPMIと株価がどのような関係で推移しているかを確認します。

ISM製造業景況感指数とS&P500指数の推移/投資に活用できるポイント

米国のPMI(ISM製造業景況感指数)と株価(S&P500指数)の比較チャートです。

米国のPMIと株価チャート

チャートを見ても分かる通り、PMIと株価は完全に連動して動いている訳ではありません。

しかし、いくつかの法則性は認められますので下記に掲載します。

  • PMIが45を下回るような環境では、株式も大きく下落する
  • PMIが55を上回るような環境では株式のパフォーマンスは良く、一時的に下落しても長期化しない

50前後の場合は騙しもあり、見極めが難しいですが、45以下や55以上など極端な数値が出ている時は活用できそうです

まず、PMIが55を超えている時に株価が調整した場合は、早期にリバウンドする可能性が高いので買いのチャンスと言えます。

PMIが55を超えているということは当面の経済環境もかなり良いということで、すぐに大きなクラッシュになる可能性は低いと言えます。

逆にPMIが45を下回る場合は注意が必要となります。

また、2000年~2002年のITバブル崩壊時のようにPMIが底からリバウンドしても株価のリバウンドまで一定のタイムラグがある場合もあります。

このようにPMIが大きく下げたケースでは、PMIがリバウンドしても株価が連動しない可能性もあるので、慎重に投資を行いたい場合はPMIが50をしっかり上回るのを確認してから投資する方がリスクを軽減できます。PMIが底をつけて上向きとなっても、50を下回っているということは景気後退局面から脱していないからです。

そして、特にPMIが45を下回った場合は、株価が安いと思っても、すぐに買うのではなく、少しマーケットを見極めてからの方が良いと言えます。

米国のPMI(ISM製造業景況感指数)が45を下回るということは、想像以上に実体経済が悪化する可能性を示唆しており、株式市場も簡単にリバウンドする状況ではないと考えられます。

最初にPMIが45を下回ってから少なくとも数ヶ月間は慎重に投資をする必要があります。

ITバブル崩壊時(2000年前後)はPMIが最初に45を下回ってから株価が底入れするまで1年9ヶ月かかりました。

リーマンショック時(2008年)はPMIが最初に45を下回ってから株価が底入れするまで4ヶ月かかっています。

上記でも触れましたが、過去のパターンではPMIが45を下回った後、少し様子を見て、PMIが50を上回ってから投資しても全く遅くないといった結果になっています。

これは投資のリスク管理をする上で、非常に役に立つ内容ですので、忘れないようにしてください。

最後にPMIが50前後で推移している場合は、それほど大きく注目する必要はありません。実際はこのパターンが多くの期間を占めると思いますが、参考程度に見ておきましょう。

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ISM製造業景況感指数とドル円レートの関連についてはこちらをご覧ください:円高リスクをいち早く察知するには米国のISM製造業景況感指数(PMI)をチェックすべき

中国の代表的なPMIは「国家統計局PMI」と「財新マークイットPMI」の2種類あります。名前のとおり国家が公表する「国家統計局PMI」と民間企業が公表する「財新マークイットPMI」です。普通に考えると国が公表する方が信頼性が高そうに感じますが、中国ということもあり「財新マークイットPMI」の方が信頼できると声もよく聞かれます。2つのPMIと中国株の関連性についてはこちらをご覧ください中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は国家と民間で2種類存在する



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