こちらのページでは「世界各国の株式市場と為替市場の取引時間」を掲載しています。
毎朝、同じ時間に起きているにもかかわらず、アメリカの株式市場がまだオープンしている日と既にクローズしている日があったりしませんか?
海外の多くの国ではサマータイムを導入していることから、このようなことが発生します。
下記では分かりやすくまとめておりますので、参考にしてください。
世界の株式市場(証券取引所)の取引時間
各国の株式市場はそれぞれ互いに影響し合っています。
よく耳にするニュースとしては「中国株式市場の下落を受け、日本株に売りが広がった」のようなパターンです。
また、朝6時前に起床するとアメリカの株式市場が終了している時とまだ取引されている時があります。
世界の主要株式市場の取引時間が一覧で確認できると便利だと思いましたので、こちらにまとめてみました。
世界の株式市場の取引時間一覧(日本時間・現地時間を一覧で表示)
主要国株式市場の取引時間の一覧です。
日本時間と現地時間を一覧で掲載しています。
色付けしてあるのはサマータイム導入国です。(欧米では多くの国でサマータイムを導入しています)
サマータイム(夏時間)の実施期間は下記の通りです。
世界各国のサマータイム(夏時間)の実施期間
- アメリカ:3月第2日曜日~11月第1日曜日
- 欧州:3月最終日曜日~10月最終日曜日
- オーストラリア:10月第1日曜日~翌年4月第1日曜日
- ブラジル:10月第3日曜日~翌年2月第3日曜日
北半球と南半球では夏・冬が反対になります。
アメリカの株式市場(NY証券取引所・ナスダック)の取引時間について
日本で朝6時前に起床した際、アメリカの株式市場がオープンしていたりクローズしていたりするのはサマータイムの影響です。
朝6時前に起床した際、アメリカの株式市場がオープンしているのが冬時間(日本時間6:00に終了)、クローズしているのが夏時間(日本時間5:00に終了)となります。
当たり前ですが、その分、冬時間はオープンが遅くなり、夏時間はオープンが早くなります。
- 夏時間:22:30~5:00
- 冬時間:23:30~6:00
上記にも掲載していますが、アメリカのサマータイム(夏時間)の実施期間は「3月第2日曜日~11月第1日曜日」です。
アメリカの株式市場には日本のような昼休みはありません。
日本は前場と後場の間11:30~12:30に昼休みを挟みますが、アメリカの株式市場は9:30~16:00まで休みなしでオープンしています。
また、ニューヨーク証券取引所とナスダックの取引時間は同じです。
そして、米国のサマータイム(夏時間)の実施期間は過去数回延長されています。
冬時間は標準時間とも呼ばれますが、現在はサマータイム(夏時間)が約8ヶ月間と年間の2/3を占めており、もはやどちらが標準時間か分からなくなっています。
一週間のスケジュールではアメリカの株式市場は日本時間の月曜日の夜からスタートし、土曜日の朝にクローズする形となります。
アメリカの株式市場は日本の年末年始・GWのような祝日のみで連休になるケースは基本的にありません。(土・日・祝はあります)
2019年の日本のGWは株式市場が過去最長の10連休となりましたが、アメリカでは考えられない長さです。
ヨーロッパ(イギリス・大陸欧州)の株式市場の取引時間について
ヨーロッパではイギリスと欧州大陸は1時間の時差がありますが、株式市場の取引は同時に行われるように調整されています。
よって、イギリスのみ現地取引時間が1時間早くなっており、8:00~16:30となっています。
欧州大陸の各国は9:00~17:30です。
ヨーロッパは日本と比較して株式市場のオープン時間が長くなっています。
ちなみに、EUの欧州議会は2021年をもってサマータイム(夏時間)の制度を廃止する案を賛成多数で可決しましたが、新型コロナの影響で法令化の手続きが進んでおらず、実施は延期されています。
時間外取引・取引所外取引について
近年では世界的に上記の取引時間以外でも株式の売買が可能なケースは増えています。
米国の時間外取引(プレマーケット、アフターマーケット)や日本のPTS取引、CFD取引などです。
これらにより、株式市場のオープン時間に関係なく、一日の多くの時間帯で株式の取引が可能となっています。
- 米国のプレマーケット:夏時間21:00〜22:30、冬時間22:00〜23:30(現地時間8:00〜9:30)
- 米国のアフターマーケット:夏時間5:00〜9:00、冬時間6:00〜10:00(現地時間16:00〜20:00)
- 日本のPTS取引についてはこちらを参照:PTS(私設取引システム)を分かりやすく解説
- CFDについてはこちらを参照:CFDを分かりやすく説明
長期的に世界の株式市場は売買可能時間が拡大する傾向となっています。
世界の為替市場の取引時間
為替市場に厳密な取引時間の決まりはない
よく「外国為替市場」と言われますが、為替は株式のような証券取引所で売買されるわけではありません。よって、そのような場所や建物も存在しません。
取引は銀行間取引がベースで相対取引(店頭取引)となります。
そのため「この通貨は何時~何時まで」というような取引時間の厳密な決まりもありません。
FXの取引経験がある方は分かると思いますが、平日は24時間取引が可能です。
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ただし、為替取引は各国の金融機関の営業時間に影響を受けるため、時間ごとにメインとなる市場はある程度認識されています。
為替市場におけるメイン市場の取引時間一覧
為替マーケットにおけるメイン市場の取引時間は様々な概念がありますので、大まかなイメージとしてご覧ください。
「ニューヨーク外国為替市場」といった場合、米国で取引が活発に行われている日本時間21:00〜6:00頃の為替取引のことを表します。
当たり前ですが、日本時間の朝一である「オセアニア時間」のシドニー市場でもドル円やユーロ/ドルの取引を行うことは可能です。シドニー市場だからといって豪ドルの取引だけしかできないということはありません。
よって、「為替取引は24時間いつでも・どの通貨でも取引可能」ということになります。
夏時間・冬時間の違いもあまり気にする必要はありません。
ただし、為替取引は銀行間取引がベースとなっていますので、世界の金融機関がお休みとなる土日は取引が行われません。
1週間のスケジュールを日本時間で考えると、月曜日の朝のオセアニア時間からオープンし、土曜日の朝一のニューヨーク時間で終了する形となります。
日本の多くのFX会社では「月曜日7:00~土曜日6:00頃」を取引時間としています。
オセアニア時間の特徴(6:00~8:00)
土日に何か大きなニュースが出ると、最初にオープンするウェリントン・シドニー市場で為替レートが大きく動くことがあります。
東京市場やニューヨーク市場と比較してウェリントン・シドニー市場はマーケット規模・取引量が小さいことから変動率が大きくなりやすいと言われています。
ちなみにドル円レートで円が過去最高値の1ドル=75.32円となったのは2011年10月31日(月)のシドニー市場でした。(それ以外でも何度かオセアニア時間に、一瞬だけ大幅な円高が発生したことがあります)
こちらのページではオセアニア時間を取引がある程度活発となる「6:00~8:00(夏時間の現地8:00~10:00)」としていますが、最も早く市場が始まるウェリントンでは取引自体は夏時間で4:00頃(夏時間の現地8:00)から始まります。
南半球のサマータイム(夏時間)は北半球とは季節が逆になりますので注意してください。
サマータイム(夏時間)の時期は上記「株式市場の取引時間」をご覧ください。
東京時間の特徴(8:00~15:00)
日本・香港・シンガポールなどアジアの取引参加者が多い時間となります。
9時55分の為替レートでその日の金融機関の仲値(TTM)が決定されることもあり、その前後では取引が活発化することもあります。
欧州時間の特徴(15:00~24:00)
欧州時間になると、ユーロ・ポンドの取引も増加し、マーケット全体の取引量も一気に拡大します。
特に世界最大規模の取引量を誇るロンドン市場がオープンすると取引が一段と活発化します。
東京時間とは全く異なるトレンドとなったり、変動率が急拡大することもありますので、15:00~17:00頃は特に注意が必要な時間帯です。
ニューヨーク時間の特徴(21:00~6:00)
日本時間の21:00~24:00頃は欧州時間とニューヨーク時間が重なり、最も為替の取引量が多くなる時間帯です。
その時間に取引が活発になるドル/ユーロは為替取引ペアの中で最も取引量が多い通貨となります。
通貨ペアの取引量はドル/ユーロに次いで、円/ドル、ドル/ポンドが多くなっています。
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