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英ポンド為替レート(円/ポンド,ドル/ポンド)長期推移(チャート・変動要因)

投稿日:2017年5月20日 更新日:

英ポンド(GBP)レート長期推移

円/ポンド長期

ドル/ポンド長期

  • 1971年から2017年の円/ポンド為替レートは1ポンド=864円から1ポンド=140円前後と大きく円高ポンド安がすすんだ
  • 上記チャートの通り、ドル/ポンドは1ポンド=2.4ドルから1ポンド=1.2ポンドとポンドは対ドルで1/2になっている
  • ドル円は1ドル=360円から1ドル=110円~120円で対ドルで3倍となっており、その結果、ポンドに対しては約6倍となったことになる

英ポンド(GBP)レート推移と変動要因(1970年代)

ポンド円1970年代

ドル/ポンド1970年代

  • 1975年6月、現在のEU(欧州連合)の前身にあたるEEC(欧州経済共同体)からのイギリス離脱or残留の可否を問う国民投票が行われた
  • これにより、1975年3月の1ポンド=2.4ドルから1976年9月の1ポンド=1.6ドル前後まで大きく下落した
  • 投票結果は残留67%、離脱33%と大差で残留となったが混乱が嫌気されてポンドは売られた

英ポンド(GBP)レート推移と変動要因(1980年代)

円/ポンド1980年代

ドル/ポンド1980年代

  • 1980年代前半はポンドは対米ドルで大きく下落しているがこれはポンドが売られたというよりも、米国のインフレ対策による高金利で米ドルが高くなったことが大きいと考えられる(厳密には1980年代前半はドルと円が他の通貨に対して強くなっており、ドル円はほぼ横ばいの動きとなっていた)
  • 1985年9月のプラザ合意によりドル高が調整され、1998年には1ポンド= 1.9ドル前後までポンドは上昇した

英ポンド(GBP)レート推移と変動要因(1990年代)

円/ポンド1990年代

ドル/ポンド1990年代

  • 1992年ポンド危機により、1992年9月の1ポンド=2.0ドルから1993年2月の1ポンド= 1.45ドルまで下落
  • 当時のEC(欧州共同体)内では将来の通貨統合を念頭に、為替レートを一定の範囲に固定するERM(欧州為替相場メカニズム)が採用されていた。
  • 1991年~1992年のイギリスは実質GDPがマイナス成長、失業率が10%前後と景気悪化に苦しんでいた。一方、ドイツは1990年の東西統一後でインフレ率が上昇し利上げを行っていた。
  • ERM(欧州為替相場メカニズム)の下で為替を固定する必要があるため、イギリスは景気低迷にもかかわらずドイツに追随して利上げを行うこととなり、さらなる景気悪化を招いた。
  • この矛盾を突いたのがジョージ・ソロスでポンドは過大評価されているとして、大規模なポンド売りを仕掛けた。
  • BOE(イングランド銀行)は為替介入で対抗したが、維持できず、敗北宣言をしてERM(欧州為替相場メカニズム)から離脱し、変動相場制に移行した。
  • この時の教訓もあり、ユーロ発足時に参加しなかったものと考えられる。

英ポンド(GBP)レート推移と変動要因(2000年代)

円/ポンド2000年代

ドル/ポンド2000年代

  • 2002年~2003年にかけてポンドは対ドルで多く上昇し、2002年前半の1ポンド= 1.42ドルから2003年後半には1ポンド=1.8ドルとなった。
  • ITバブル崩壊後の世界的不況の中で米国の政策金利が1%まで低下するなかイギリスの政策金利は3.5%までしか利下げを行わなかったことがポンド高になった要因の1つと考えられる。
  • 逆にリーマンショック直後は政策金利を5か月間(2008年10月~2009年3月)で5%から0.5%まで低下させた。
  • この時、ポンドは1ポンド=2.0ドルから1ポンド= 1.45ドルまで大きく下落した。

英ポンド(GBP)レート推移と変動要因(2010年代)

円/ポンド2010年代

ドル/ポンド2010年代

  • 2014年6月の1ポンド=1.70ドルから2016年10月の1ポンド=1.22ドルまで大きく下落した
  • 2014年9月18日、スコットランドの独立の是非を問う住民投票が実施された。こちらは否決されたが、この前後に予想されていたBOE(イングランド銀行)の利上げが後退するとの思惑もありポンドは下落した。
  • 2016年6月23日、イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定(Brexit)
  • EU離脱決定に伴う景気後退を防止する目的で政策金利を7年5か月ぶりに下げ0.25%とした。さらに量的緩和を含む大規模な金融緩和政策を発表した。
  • 結果的に2014年~2015年に見込まれていた利上げは行われず、逆に利下げと金融緩和を行う必要が生じたことで大きくポンドが下落したといえる
  • またEU離脱に伴い2017年~2018年の経済成長見通しも大幅に下方修正されたことも通貨安の要因と考えられる

関連ページ

英国の政策金利とインフレ率の推移はこちらを参照してください!

金利とインフレ率推移(チャート・変動要因)【①先進国】

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