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ビットコイン(BTC)の長期推移【チャートと変動要因】

こちらのページではビットコイン(Bitcoin)の歴史を長期チャート(ドル建て)と共に紹介しています。

ビットコイン(Bitcoin)に関する様々な情報や変動についての解説を箇条書きで掲載していますので参考にしてください。

ビットコインの推移と変動要因(2009年の誕生~2011年まで)

  • 2008年10月、サトシ・ナカモトがビットコインに関する論文を発表
  • 2009年1月3日よりビットコインの取引が開始
  • 2009年10月5日、New Liberty Standard(個人のハンドルネーム)がビットコインと法定通貨(米ドル)との交換レートを初めて提示。1,309,03BTC=1ドル(1BTC=0.0007639ドル)。
  • 2009年10月12日、New Liberty Standard(個人のハンドルネーム)が実際にビットコインで米ドルを購入し、初めてのビットコインと法定通貨の交換を行った。5,050BTC=5.02ドル(1BTC=0.0009941ドル
  • 2010年5月22日、ビットコインが初めて決済に使われた。ラズロ・ハニエツ氏がピザ2枚(約25ドル)を10,000BTCで購入。(1BTC=0.0025ドル
  • 2010年5月22日はビットコインピザの日と言われている
  • 2011年はビットコインが大きく変動した。下記は2011年のビットコインのチャート。

ビットコインチャート(2011年1月~2011年12月)

  • 2011年4月、TIME誌がビットコインの特集記事をとりあげたことで、ビットコインや仮想通貨が広く一般的に知れ渡るようになった。これにより1BTC=0.8ドル前後で推移していたビットコインは2011年6月には1BTC=30ドル前後まで大きく上昇した。2ヶ月間で30〜40倍となり、最初のビットコインバブルと言われている。
  • 2011年6月ビットコイン取引所のMt.Gox(マウントコックス)がハッキング被害を受ける。ビットコイン・ユーザー情報が流出し、一時取引が停止された。ビットコインは大きく下落。
  • 2011年11月には1BTC=2.0ドル前後まで下落

ビットコインの推移と変動要因(2012年~2015年)

ビットコインチャート(2012年~2015年)

  • 2013年3月、キプロスショック(キプロス危機)で2週間の預金封鎖と預金課税が行われたことで、ビットコインが人気化した。一部、資金の逃避先として使われたと言われている。 2013年1月の1BTC=13ドル前後から2013年4月には1BTC=230ドルまで上昇した。(上記チャートは月次データの為、200ドル以下に見えるが日時データでは230ドルまで上昇した)
  • 2013年11月27日、1BTC=1,000ドルを突破した。ビットコインを支払いに使える先が増加していることが好感され、過去1年で80倍となった
  • 2013年12月、中国最大の取引所BTCチャイナが人民元建ての受け入れを停止。中国当局の監視が強化される中、ビットコイン下落のきっかけとなった。
  • 2014年2月、当時世界最大のビットコイン取引所のであったMt.Gox(マウントコックス)がハッキングによるビットコイン盗難事件で事実上破たんした。(のちに社長の横領疑惑となった)これによりビットコイン(仮想通貨)のイメージが大幅に悪化した。
  • 2013年12月には1BTC =1,000ドルを超えていたが、2015年1月には1BTC=180ドル前後となった
  • 2014年以降、日本でも仮想通貨取引所が多く設立されるようになった(2014年1月ビットフライヤー、2014年5月ビットバンク、2014年6月ザイフ、2014年8月コインチェック)

ビットコインの推移と変動要因(2016年~2022年)

ビットコインチャート(2016年~2023年)

  • 2016年・2017年のビットコインは一貫して上昇した
  • 2016年1月初めの1BTC=430ドルから2017年12月18日には1BTC=19,783ドル(日中高値)まで上昇した(上記チャートは月次データのため15,000ドル前後に見えるが日中データの高値は19,783ドル)
  • 2017年12月11日にシカゴ・オプション取引所(CBOE)、2017年12月18日にシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でビットコインの先物の取引が開始された
  • 2017年9月以降、中国政府は仮想通貨に関する規制を強化し、新規仮想通貨公開(ICO)の禁止、本土の取引所での仮想通貨取引停止を行った。
  • 2018年1月26日、仮想通貨交換業者コインチェックで仮想通貨「NEM(ネム)」が約580億円不正流出
  • 2018年12月には1BTC=3,200ドル前後まで下落。
  • 2019年に入りビットコインは再び上昇した。2019年6月には1BTC=13,800ドルまで上昇。約半年で6倍以上の上昇となった。しかし、その後急落し、2020年3月には1BTC=6,400ドルまで下落した。
  • 新型コロナウイルス問題への対応でFRBは2020年3月にゼロ金利復活、量的金融緩和を再開、FRBのバランスシートは急拡大した。
  • 2020年4月以降、ビットコインは大きく上昇し、2020年12月末には1BTC=28,906ドルをつけた。
  • 2021年1月8日には1BTC=4万ドルを突破、2021年2月17日には5万ドルを突破、2021年3月13日には6万ドルを突破した。
  • 2021年2月8日、テスラのイーロンマスクCEOはテスラが約15億ドルのビットコイン投資を行っていることを公表。同時にテスラEVの購入代金にビットコインを使えるようにする方針も公表。ビットコイン上昇の一因となった。
  • 2021年5月12日、テスラのイーロンマスクCEOはテスラEV購入時のビットコイン決済を停止することを公表し、ビットコインは乱高下した(マイニングと取引が化石燃料の消費を増大させることが停止の理由)
  • 2021年9月7日、エルサルバトルが世界で初めてビットコインを法定通貨とした
  • 2021年11月8日には1BTC=65,463ドルまで上昇した。その後、米国の金融引き締め等の影響で下落。
  • 2022年12月31日には1BTC=16,579ドルまで下落した。
  • 2023年に入り、ビットコインは反発した。2023年12月31日には1BTC=42,508ドルまで上昇した。
  • 2024年1月10日、米証券取引委員会(SEC)はビットコインのETF(11本)を承認した【ビットコインETFの誕生が決定】

ビットコインとFRB金融政策の関係

2013年・2017年・2019年~2022年の動きなどからビットコインはFRBの量的緩和政策に影響を受けるという説が一般的になってきました。

つまり、FRBのバランスシートが拡大、または高水準で維持されると米ドルからの逃避先としてビットコインが選好されるという理論で、金(GOLD)と同じような考え方です。

また、金融緩和による金余りによりビットコインが上昇するという株式と同じような側面もあります。



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