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iシェアーズ 米国優先株式ETF(PFF)【ETF】

投稿日:2017年5月17日 更新日:

実質的な運用会社

  • ブラックロック

投資対象

  • 米国優先株(ベンチマーク:S&P米国優先株式への連動を目指す)

商品組成上の特徴

  • ETF

信託報酬

  • 0.47%

良い点(セールストーク)

優先株の特徴

  • 株式と債券の中間に位置
  • 発行体が破綻した際の弁済順位は債券より劣後するが、その分利回りが高い
  • 議決権を持たないが、その分普通株式より弁済順位が上位になる
  • 償還までの期間が長期であることや、利息・配当の支払いが繰り延べられることなどから、格付会社などからはより資本(株式)に近いと認識されるため、社債より高い利回りでも発行するインセンティブがある

優先株式イメージ図

優先株の銘柄例(仕組みは個別銘柄を見ると分かりやすい)

ウェルズ・ファーゴ優先株(優先証券)

  • 発行日:2008/4/14
  • クーポン:7.5%
  • 発行価格(額面):1.000ドル
  • 期間:永久債(2013/3/15以降、発行体が額面での買戻しまたは強制転換できる。ただし株価がトリガー価格を上回っている必要がある。)
  • 転換価格:156.7054ドル
  • 転換株数:6.3814株
  • トリガー価格:転換価格の130% (203.72ドル)
  • 2017/10/17現在の株価:53.8ドル
  • 2017/10/17現在の格付け:ムーディーズ Baa2、 S&P BBB
  • 2017/10/17現在の優先株の時価:1310ドル

発行体が買戻しまたは強制転換できるソフトコールが付与されているが、トリガー価格を上回るには株価が約4倍になる必要がある。

時価総額が100兆円(1ドル= 110円換算)以上となることが必要になるため現実的ではない。

つまり、よほどのことがない限り永久債ということになる。

HSBC優先株(優先証券)

  • 発行日:2010/6/17
  • クーポン:8.0%
  • 発行価格(額面):25ドル
  • 期間:永久債(2015/12/15以降、額面でいつでも繰り上げ償還可能)
  • 転換価格:なし
  • 転換株数:なし
  • トリガー価格:なし
  • 2017/10/17現在の株価:株価は関係なし
  • 2017/10/17現在の格付け:ムーディーズ Baa2、S&P BBB-
  • 2017/10/17現在の優先株の時価:26.95ドル

上記のウェルズファーゴと異なり転換条項がないタイプ

よって8%の永久債であるが発行体がいつコールするのかを見極めながら投資する必要あり。

2017/10/17時点では額面より8%程度オーバーパーの状態となっている。

逆に急にコールされると元本割れする可能性あり。

ただし1年分のクーポンを受取ればプラスマイナスゼロとなるプライシングになっている。

キンダー・モルガン優先株(優先証券)

  • 発行日:2015/10/27
  • クーポン:9.75%
  • 発行価格(額面):50ドル
  • 期間:2018/10/26償還
  • 転換価格:32.3834ドル
  • 転換株数:1.544
  • 2017/10/17現在の株価:18.81ドル
  • 2017/10/17現在の格付け:なし
  • 2017/10/17現在の優先株の時価:39.92ドル

こちらは普通株の株価が変動すると優先株の価格も影響を受けるタイプ

償還時に普通株が転換価格を下回っている場合は元本割れとなる。
(CBの様に株価が下がった場合に額面で償還されるわけではない)

逆に株価が上昇した場合は同様に上昇する。

よってイメージとしては配当が高く固定されている分、価格は普通株よりマイルドな動きとなるが、概ね普通株に近いパフォーマンスとなる

悪い点(リスク)

金利上昇リスク

  •  発行体によるコール(早期償還)条項が付されているが、基本は永久債であり、かつ固定クーポンの優先株(優先証券)が多くを占めるため、金利上昇時には価格が下落する
  • 2013年のバーナンキショツクの際は米国10年債が1.6%から3.0%まで上昇した局面で、iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF)は最大8.5%程度下落した
  • 2016年のトランプ大統領就任前後で米国10年債が1.4%から2.6%まで上昇した局面(2016年7月~20116年11月)で、iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF)は最大7%程度下落した

信用リスクが悪化した場合は下落率が大きくなる傾向

  • 構成銘柄の多くが金融関連であるため、金融不安・金融危機が発生すると下落要因となる
  • 2008年リーマンショックの際は最大65%近く下落した
  • 2011年欧州債務危機の際は最大15%近く下落した
  • リーマンショック(サブプライムショック)は典型的な金融不安のマーケット環境であったことから米国ハイイールド債よりも大きな下落率となった
    PFF HYG比較チャート

ETFの分配金利回りは最終利回りではないため注意が必要

  • 分配金利回りは最終利回りでなく、直接利回りと同じイメージになるので注意が必要(厳密には最終利回りと直接利回りの中間といったイメージ)
  • 上記のHSBCの条件を分かりやすく説明するとクーポン8%、額面100に対し債券価格が108なので直接利回りは7/126=約7.4%となる。
  • ただしいつ償還されるか分からないが、償還時は100となる。
  • 仮に2年後に償還されたとすると年率8%のクーポンは変わらないが、オーバーパーの8%がマイナス要因とな1年当たりのマイナスは4%で、最終利回りは約4.0%となる。
  • また1年後に償還した場合はクーポン8%と債券価格のマイナス8%が同じとなり、プラスマイナスゼロとなる。

投資対象が同じ投信(類似ファンド)

PowerShares Preferred Portfolio (PGX)

  • インベスコが運用するETF

PowerShares Financial Preferred Portfolio(PGF)

  • インベスコが運用するETF

優先株ETFファンド(毎月分配型・ヘッジあり)

  • 円ヘッジ付きの公募投信
  • 投資対象はiシェアーズ 「米国優先株式ETF(PFF)」をはじめとする優先株のETF
  • アセットマネジメントONEが運用

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