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CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)は景気の先行指標となりうるか

投稿日:2017年2月15日 更新日:

2017/2/10 日経新聞記事 (一部だけ抜粋)

日経新聞の記事ではCRB原材料指数(CRB Raw Industrials)は景気の実態を表す指標として下記のように紹介されています。

【参考記事】トランプ氏だけでない景気への強気論、株高の底流 (一部だけ抜粋)

米ジャナス・キャピタル・マネジメントでリサーチ・ダイレクターを務めるカーメル・ウェルソ氏は「トランプ氏の発言に一喜一憂しない」と指摘。企業業績の改善が見込める日米株には上昇余地があるとみる。

 強気の背景にあるのは世界景気の回復傾向だ。T&Dアセットマネジメントの神谷尚志チーフ・エコノミストが地合いを読み解くカギとして挙げるのは、代表的な商品市況の指標である「CRB原材料指数」。原油や金など投機色の強い商品を除き、銅や亜鉛などの実需を反映する傾向がある同指数は2年4カ月ぶりの高水準にある。「実体経済の強さを示している」(神谷氏)というわけだ。

 

実体経済の動向を表し、株価にも先行すると言われるCRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)とは

CRB原材料価格指数はCommodity Research Bureau社が算出するCRB BLS Indexのサブインデックスで、原油や金などを除き、銅・鉄・亜鉛など工業原材料の価格を指数化したインデックスです。

実態経済の動きに対して直接的に関連性の高い資産による構成となっているため、世界経済の先行きを占う先行指標として参考にしている市場参加者も多いようです。

ちなみに世間で俗にCRB指数(ティッカー:CRY)と呼ばれているものは、正確には「トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数」と言います。

かつてはCommodity Research Bureau社が提供していましたが、指数の所有権がロイターに移り、トムソンがロイターを買収したことで、現在はトムソン・ロイターが提供しています。

よってCommodity Research Bureau社が提供するCRB BLS Indexのサブインデックスである、CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)は、一般的に言われるCRB指数(トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数)とは直接的には関係ないということになります。

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)の構成銘柄

Commodity Research Bureau社HPより

構成銘柄

下記の13品目で構成されています。(行頭の番号は下記の計算式とリンクしています)

  • 01 = Burlap (黄麻布)
  • HG = Copper Scrap (銅スクラップ)
  • 06 =Cotton(コットン)
  • 30 = Hides (皮革)
  • 10 = Lead Scrap(鉛スクラップ)
  • 11 = Print Cloth(プリント布)
  • 12 = Rosin (ロジン)
  • 13 = Rubber (ゴム)
  • 57 = Steel Scrap (鉄スクラップ)
  • 18 = Tallow (牛脂、獣脂)
  • 54 = Tin (すず)
  • 22 = Wool (ウール)
  • 23 = Zinc (亜鉛)

どれも様々な物品の生産を行う際にベースとなる品目です。

インデックス計算式

Index = 10 ~ ( ( Iog10([01]) +log10([HG]) +Iog10([06]) +Iog10(([30]*1.2)+ 10) +Iog10([10])+10g10([11]) + logl 0([12]*100) +Iog10([13]) +log10([57]* 100) +log10([18]) +log10([54]- 40) +Iog10([22]) + log10([23]) + 4.15495 )/ 13 )

このような難しい計算式で、正確に説明できません。

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)と世界株(MSCIワールド)の推移

世界経済の先行きを見るうえで参考にしている投資家も多いと言われるCRB原材料価格指数ですが、同様に景気の先行指標と言われる世界株式(MSCIワールド)との比較チャートを掲載します。

一部、相関が低くなっている時期もありますが、概ね株価と同じような動きか、若干、株価よりも先行した動きになっているようです。

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)には銅が含まれておりますが、銅自体もよく景気の先行指標と言われます。

銅は電線や電気機器、自動車など幅広く使われており銅の価格が上がるということは、生産活動が活発になっている証であり、景気のバロメーターとなるということです。

ただし、銅の場合はこれまでにもチリ銅山のストライキが長期化した場合や、鉱石の輸出停止措置が取られた場合に世界経済の動向とは関係なく上昇するケースもありました。

その点、銅単体ではなくCRB原材料価格数であれば、13品目に分散されており、銅以外の構成品目も様々な生産に活用されるものであり、生産活動の動向を表す指標としてより参考にできると考えられます。

また、世界株式(MSCIワールドインデックス)と同じかやや先行した動きとなっている為、世界経済の先行指標と言えることはもちろん、株価の先行指標としても参考にできるのではないでしょうか

常にウォッチしておく必要はありませんが、マーケット分析を行う時の材料の1つとして活用してください。

各種投信のセールストークについてはこちらを参照してください:「投資信託」一覧

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)の最新のデータはCommodity Research Bureau社のHPで公開されておりますので参考にしてください。

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)にも含まれる銅(Copper)価格とマーケットの関係についてはこちらを参照してください:銅(Copper)価格は景気や株価の先行指標として有効か?

CRB原材料価格指数(CRB Raw Industrials)

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