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中国の債務対GDP比率(総債務・企業・家計・政府・銀行)

こちらのページでは中国の債務対GDP比率のチャートを掲載しています。

2010年代に中国の債務が大きく拡大していることが確認できます。

中国の債務対GDP比率(総債務・企業・家計・政府・銀行)の長期チャート

中国経済の動向を分析する上で重要なのが「債務対GDP比率」です。

ここでは、中国の「総債務対GDP比率」とその内訳となる「企業債務対GDP比率・家計債務対GDP比率・政府債務対GDP比率・銀行債務対GDP比率」を掲載します。

中国の総債務対GDP・企業債務対GDPチャート

中国の家計債務対GDP・政府債務対GDP・銀行債務対GDPチャート

中国は長らく過剰債務問題が懸念されていますが、こちらのデータでそれが確認できます。

上記は債務残高ではなく名目GDPに対する比率であるため、かなりの過剰債務と言えそうです。

特に2008年のリーマンショック以降に債務比率が大きく増加しており、「総債務対GDP比率」は2008年の162%から2022年には360%まで上昇しています。

また、内訳の中では「企業債務対GDP比率」と「家計債務対GDP比率」の上昇が顕著となっています。

  • 「企業債務対GDP比率」:2008年100%⇒2022年223%
  • 「家計債務対GDP比率」:2008年18%⇒2022年62%

「政府債務対GDP比率」も上昇傾向で2008年の17%から2022年には50%まで上昇しています。

一方、「銀行債務対GDP比率」はここ数年間は横ばいとなっており、水準自体もそれほど高くありません。

中国の債務対GDP比率は民間の「企業債務」と「家計債務」が大きく増加、公的な「政府債務」はやや増加、準公的債務と言える「銀行債務」はある程度コントロールされています。

よって、中国の債務問題は民間部門をいかにうまくコントロールできるかがポイントとなりそうです。

そして、上記のデータは名目GDPに対する比率ですが、2020年時点で中国の名目GDPは14.7兆ドルまで拡大しています。米国に次いで世界第2位で、3位の日本の約3倍です。

上記のデータから中国の総債務は50兆ドル近くまで拡大していることになります。世界全体の債務の20%前後の水準です。

このように中国は経済規模が拡大する中、それ以上に債務が拡大しています。

それにより、何か問題が発生した場合には、世界経済に与えるインパクトがどんどん高まっていることになります。

当面、中国の債務問題は注目しておくべきリスク要因となりますので覚えておいてください。

その他の中国の経済指標についてはこちらを参照してください。



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