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インドネシアルピア為替レート(円/ルピア・ルピア/ドル)長期推移(チャート・変動要因)

こちらのページではインドネシアルピアの長期チャートと変動要因を掲載しています。

インドネシアは中国・インド・米国に次いで人口が多く、高い経済成長率を誇り、成長ポテンシャルが大きいことから様々な面で注目されている国です。

しかし、通貨ルピアに関しては1997年のアジア通貨危機で大きく下落したイメージもあり、日本国内でもこれまであまり取引されていませんでした。

しかし、アジア通貨危機から20年以上が経過し、インドネシアルピアを取り巻く環境も大きく変化しています。

また、金利水準も相対的に高いこともあり今後、人気化する可能性があります。

それではまず、円/インドネシアルピアとインドネシアルピア/ドルの長期チャートから掲載します。

変動要因は箇条書きで掲載しています。(下段の方では10年ごとに区切ったチャートを掲載し、変動要因を細かく掲載しています)

インドネシアルピア(IDR)為替レート長期推移

対円は100インドネシアルピア(IDR)当たりの価格となります。

【2019年9月30日の例】

  • 1ドル=14,177ルピア(1ルピア=0.00007054ドル)
  • 1ルピア=0.7669円(0.00007054ドル×108.2円/ドル×100

円/インドネシアルピア長期チャート

インドネシアルピア/ドル長期チャート

  • 1997年8月までインドネシアはドルペッグ制(固定相場制)を採用していた。
  • 1997年5月のタイバーツ暴落から始まったアジア通貨危機の影響により、インドネシアも1997年8月に変動相場制に移行した。(変動相場制に移行した理由の詳細は下段の「1990年代」に記載)
  • 変動相場制に移行した直後、インドネシアルピアは大きく下落したが、2000年頃にはある程度安定した。
  • 対米ドルでは2000年代は概ね横ばいで推移し、2010年代は緩やかな右肩下がりとなっている。
  • 対円では2000年代・2010年代とも横ばいの推移となっている。

インドネシアルピア(IDR)為替レート推移と変動要因(1990年代)

円/インドネシアルピアチャート1990年代

インドネシアルピア/ドルチャート1990年代

  • 上記、対ドルのチャートを見ると分かりやすいが、1997年のアジア通貨危機前まではドルペッグ(固定相場制)であり、チャートが横向きの直線となっている
  • アジア通貨危機の震源地はタイであった。1997年5月、タイバーツに売りが殺到しアジア通貨危機が始まった。(その後、マレーシア・インドネシア・韓国等周辺国にも波及した)
  • 当時、タイも周辺アジア諸国と同様に通貨を一定の水準で米ドルに固定するドルペッグ制を採用していた。米ドル高が進む中、経済環境が大きく異なるタイバーツの割高感が目立つようになり、ドルペッグ維持が困難と判断したヘッジファンドなどマーケット参加者がタイバーツを一斉に売り浴びせた。
  • タイの中央銀行は大幅な利上げや為替介入などで抵抗したが、2か月後の1997年7月にドルペッグ制を放棄し、変動相場制に移行した。
  • その後、1997年8月にマレーシア(リンギ)やインドネシア(ルピア)も変動相場制に移行し、いずれも通貨は大きく下落した。
  • インドネシアルピアは1997年6月に1ドル=2400ルピア前後であったが、1998年6月には一時、1ドル=16,950ルピアまで下落した(上記チャートは月次データで作成しているため、1ドル=15000ルピア前後に見えるが日次では16,950ルピアまで下落した)
  • 約1年で約1/7 (約85%の下落)となり、タイバーツやマレーシアリンギ、韓国ウォンなど周辺国の通貨と比較しても最も大きな下落率となった。(アジア通貨危機の震源地となったタイのバーツより下落率は大きくなった理由はスハルト政権の混乱による影響が大きい)
  • この一連の混乱により、国内景気も悪化し、1998年の実質GDP成長率は-13.1%と大きく低迷した。これにより1998年5月、独裁者として30年以上もインドネシアを支配していたスハルト大統領が辞任することとなった。
  • スハルト大統領辞任直後もインドネシアルピアの下落が続いたが、その後リバウンドし、1999年末には1ドル=7000ルピアまで回復した。

インドネシアルピア(IDR)為替レート推移と変動要因(2000年代)

円/インドネシアルピアチャート2000年代

インドネシアルピア/ドルチャート2000年代

  • 対ドルで確認すると2000年代のインドネシアルピアはITバブル崩壊後の2001年やリーマンショック後の2008年・2009年に大きく下落している。これはインドネシアルピア固有の要因というより、リスクオフによる新興国通貨からの資金流出が大きく影響している。
  • これ以外では2000年代のインドネシアルピアは対ドルでは比較的安定的に推移していた。
  • 1999年~2011年はインドネシアの経常収支が黒字で推移していたこともルピアの安定的推移につながったと考えられる
  • ただし、この間、対円ではドル円レートが円高になった影響で円/インドネシアルピアも円高トレンドとなった。
  • 1999年12月に1ルピア=1.4円であったが、2009年12月には1ルピア=0.98ルピアとなった。(ピークの2009年1月には1ルピア= 0.75円前後まで円高ルピア安が進んだ)
  • しかし、2000年代のインドネシア建て1年国債利回りは6%~10%で推移しており、高い金利水準を考慮すると日本からインドネシアルピアに投資した場合でも一定のリターンを獲得できた

インドネシアルピア(IDR)為替レート推移と変動要因(2010年代)

円/インドネシアルピアチャート2010年代

インドネシアルピア/ドルチャート2010年代

  • 対米ドルでは2013年~2018年にかけてインドネシアルピア安が進んだ
  • この間のインドネシアは経常収支と財政収支が赤字となる、いわゆる双子の赤字の状態で通貨が売られやすい環境であった
  • ただし、この期間は多くの新興国通貨が大幅に下落した時期であり、ある程度その影響も受けたとも考えられる。
  • アジア通貨危機の時と比べて経済規模は大きくなり、外貨準備高も大幅に増加していることで、当時のイメージとは異なり、新興国通貨の中でもボラティリティが低い通貨となっている(インドネシアの外貨準備高の推移はこちらを参照:世界各国の外貨準備高ランキングの変化(1990年・2005年・2018年)
  • 対円では2009年末の1ルピア=0.98円から2019年の最も円高の時で1ルピア= 0.75円となった。
  • 2000年代と比較すると2010年代に入り金利水準は低下しているが、それでもインドネシア建て1年国債利回りは4%~8%で推移しており、これを考慮すると2000年代と同様に日本から投資した場合でも一定のリターンが獲得できたことになる



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