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CoCo債で重要 / 世界の大手銀行のTier1比率と普通株式等Tier1比率

投稿日:2018年6月28日 更新日:

リーマンショック以降、世界の大手銀行の自己資本比率は大きく上昇しています。

銀行の自己資本比率はCoCo債への投資を検討する際にも非常に重要です。

ちなみにCoCo債のトリガーで参照されるのはTier1比率ではなく、普通株式等Teir1比率(CET1比率)です

多くのCoCo債のトリガーは5.125%となっていますが、これは普通株式等Teir1比率(CET1比率)が5.125%を下回ると、CoCo債の元本が削減されたり株式に転換されたりすることを意味します。

こちらのページでは、G-SIBs (Global Systemically Important Banks)に含まれる銀行の自己資本比率(Tier1比率、普通株式等Tier1比率)を掲載します。

G-SIBsと同じような言葉でG-SIFIsG-Sllsと呼ばれるものがあります。

整理するとG-SIFIs(Global Systemically Important Financial Institutions)とは金融安定理事会(FSB、Financial Stability Board)が指定するグローバルな金融システムの安定に欠かせない重要な金融機関のことです。

G-SIFIsには大手の銀行と保険会社が含まれ、銀行はG-SIBs (Global Systemically Important Banks)、保険会社はG-Slls(Global Systemically Important Insurers)と呼ばれています。

参考として格付けも掲載します。

格付けはS&Pの長期自国通貨建て発行体格付を掲載しています。

こちらがG-SIBsのTier1比率と普通株式等Tier1比率の一覧です。

大手銀行自己資本比率一覧

普通株式等Teir1比率(CET1比率)はバーゼルⅢになってからの比較的新しい概念である為、2013年(一部2014年)との比較を掲載しています。(2014年データを使用しているのはノルディア、クレディ・アグリコル、BPCE、ウニクレディト、ING銀行、サンタンデール)

Tier1は「普通株式等Tier1」に「その他Tier1」を加えたものです。

  • Tier1=普通株式等Teir1(CET1)+その他Tier1

「その他Tier1」はCoCo債を含む永久劣後債などが含まれます。

ちなみに「Tier1」と「Tier2」の合計が広い意味の自己資本となります。

「Tier2」は期限付劣後債が含まれます。

話を戻すと、いずれにしても大手金融機関の現在の普通株式等Teir1比率(CET1比率)はCoCo債のトリガー水準(多くは5.125%)までは相当余裕があります。

どの銀行も数兆円レベルの損失が発生しない限り、トリガーにヒットすることはないレベルです。

また、仮に損失が発生して自己資本が減少しても、分母となる資産も減らせば自己資本比率を維持することが可能です。

最後に、CoCo債の仕組みを正確に理解することは少し難しいですが、投資先としては優れた債券ですので、一度よく勉強しておくことをお勧めします、

CoCo債に関する役に立つ知識はこちらを参照してください!



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