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J-REITのアクティブファンドでα(アルファ)を出すのは難しい?

投稿日:2016年10月20日 更新日:

J-REITに投資するアクティブファンドのパフォーマンス比較

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上記の表にある5つの投信はJ-REIT投信の中でアクティブ運用を行う商品の純資産残高上位5本です。

いずれも純資産残高が1,000億円以上のファンドです。

色づけしてあるのは、東証REIT指数(配当込み)のパフォーマンスを上回っている部分になります。

つまりアクティブ運用のα(アルファ)が出ている部分になります。

この中では唯一、J-REIT・リサーチ・オープンが僅かですがインデックスをアウトパフォームしています。

それ以外の投信は殆どの期間で、インデックスをアンダーパフォームしています。

J-REITの大型ファンドでα(アルファ)をだすのは難しい

通常、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて手数料(信託報酬)は高くなりますが、ファンドマネージャーの力量でインデックスを上回るリターンを目指すものです。

しかし、J-REITのファンドを見ているとインデックスを上回る運用を行うことはなかなか難しいようです。

そのもっとも大きな理由はJ-REITの市場規模が小さいことがあげられます。

上記の投信は純資産が1,000億円~3,500億円の規模です。

これに対しJ-REITの市場規模は12兆円程度です。

それぞれのファンドが市場の1%~3%の資金を運用している計算です。

日本株で例えると5兆円~15兆円の投信がいくつもあるのと同じことになります。

これでは個別銘柄を調査して機動的に売買を行い、プラスアルファのリターンを上げることは非常に難しくなります。

実際、過去1年・3年で東証REIT指数(配当込み)を上回るパフォーマンスの投信を調べると、純資産が200億円未満のものがほとんどです

フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンドのように設定来のすべての期間で、インデックスを上回る投信もあります。

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しかしパフォーマンスが良いとお金が集まり、ファンド規模が大きくなります。そうすると上記のファンドのようにインデックスを上回ることが難しくなります。

実際、フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンドも2016年に入ってから資金流入が加速しています。

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最大でも50億円程度での純資産が続いていたのが、2016/8月現在125億円まで増加しています。

今後もこれまでのような良いパフォーマンスを維持できるかウォッチしていきたいです。

その点、J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)はアクティブファンドで最大の約3,500億円という大型ファンドにもかかわらず、α(アルファ)を継続的に出しているのは凄いと言えます

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