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国別の移民数ランキングと移民比率

投稿日:2018年7月1日 更新日:

日本に住む外国人の数は増加傾向です。

ただし、人口減少や労働力不足が深刻化する日本ですが、積極的な移民政策はとっていません。

日本の経済成長を考える上でも移民の受入れは有効だと考えられますが、治安の問題などで反対意見が多いのも事実です。

個人的には学歴などの条件をクリアした人は無条件で永住権を与えるなどもう少し積極的な移民政策を行っても良いのではないかと思っています。(逆に誰でも簡単に日本に住めるのは少し困ります)

こちらのページでは世界各国の移民受入数のランキングと人口対比の移民比率を掲載します。

移民比率は全人口に対する移民の数(移民数/人口)で計算しています。

移民数ランキングトップ50(移民数・人口・移民比率)【2019年】

移民数の順にランキングしています。(2019年6月更新データ)

移民数ランキング①

移民数ランキング②

人口が小さい国などは移民比率が非常に高くなる場合がありますが、これは参考程度に見てもらえばよいと思います。

青く色づけしてあるのは主要先進国です。

いずれの国々もおおむね総人口の10%~20%は移民が占めています

それに対して日本は僅か2.0%です。

インド(ランキング13位)と中国(ランキング圏外:51位)は総人口が多いこともありますが、移民比率は0.4%、0.1%と極めて低い水準です。一般的に移民は新興国から先進国に移ることと、住みたい国であるか否かの人気面も影響していると考えられます。

現状ではインド・中国は移民を送りだす方の「移民送出国ランキング」では上位です。

移民送出の上位国はこちらです。

  • インド
  • メキシコ
  • ロシア
  • 中国
  • バングラデシュ

そういう意味では日本は訪日外国人の数も増えており、よく外国人からの人気が高い国と言われます。潜在的に日本で住みたい外国人は多いのではないでしょうか。

日本はデータ上では景気が拡大している事になっていますが、豊さを感じていない国民も多いようです。

米国をはじめドイツやフランスなども本来、日本と同様に少子高齢化で経済が停滞する可能性もありましたが、これまで順調に経済成長しています。少なからず移民によるプラスの影響はあったと思われます。

もちろん移民の影響のみではありませんが、マクロ経済を考える上で人口は非常に重要です。

各国の経済規模を表す名目GDPは「1人当たりGDP×人口」表現されます。

経済成長するには(名目GDPを拡大するには)、生産性を上げるか、人口を増やすしか方法はありません

生産性を高める努力をするのは当たり前ですが、その一方で人口が減少しているとかなり逆風になります。

最も理想的なのは生産性を高めながら緩やかに人口が増えることです。

日本はすでに人口が減少しており、しかも減少速度が加速しています。

人口対策を行いながら、少なくとも総人口が減らない程度に移民を受け入れることが、日本にとって必要と思われます。

ちなみに日本への移民はどの国から流入しているのかを表すのがこちらです。

移民とは少し定義が異なりますが、日本の在留外国人数を出身国別にランキングしています。

日本の在留外国人数(出身国別)

中国、韓国、ベトナム、フィリピン、ブラジルの5ヶ国で大半を占めています。地理的な面や歴史的な流れからこれらの国々からの移民が多くなっています。

地理的に遠いにも関わらずブラジル人が多いのは1980年代のバブル期に深刻な人手不足となった際、ブラジルに住む日系3世までの在留資格を大幅に緩和した事がきっかけです。要は当時、日本は外国人を受け入れる事に抵抗がありましたが、元々日本からブラジルに渡った人の子孫であれば馴染みやすいとの思惑です。

これにより、群馬県大泉町、静岡県浜松市、愛知県豊田市など、自動車などの製造業の工場がある地域に多くのブラジル人が住む事になりました。

ブラジル以外は近隣のアジア各国からの移民が中心となっています。

そして、最後に参考までに2015年時点のデータを掲載しておきます。

上記の2019年のデータと比較することで様々な発見があります。

移民数ランキングトップ50(移民数・人口・移民比率)【2015年】<参考データ>

移民数①

移民数②

上記の2017年のデータと比較すると、日本は2年間(2015年→2019年)で移民が204万人→250万人と46万人増加しています。

一方、人口は12,698万人→12,650万人と48万人減少しています。

もし、移民の増加がなければ2年間で90万人以上、人口が減少していたことになります。

日本は人口に占める移民比率が2019年で2.0% (2015年は1.6%)と低水準であるため、移民の受入れ余地はまだかなりあります。

移民の流入を維持しながら、今のうちに少子化対策をより強化して人口維持に努めるべきです。

人口が減り過ぎて日本が魅力的でなくなると移民も来てくれなくなります。

もちろん、移民のみに頼り切る人口対策もだめです。両輪で取り組むべきです。

政府には本当に真剣に取り組んでいただきたいと思います。



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