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投資・運用関連の少しマニアックな用語集

投稿日:2016年6月28日 更新日:

投資・運用関連の少しマニアックな用語集

α(アルファ)とβ(ベータ)

α(アルファ)はインデックスを上回る超過リターン

β(ベータ)はインデックスのリターン

【例】TOPIXをベンチマークとする日本株ファンドX

  • ある期間のTOPIXの騰落率が5%、同期間の日本株ファンドXの騰落率が7%
  • 5%はβ(ベータ)によるリターンであり、日本株ファンドXのα(アルファ)は2%となる

また「β(ベータ)が1」や「β(ベータ)が1.2」といった使い方があるが、これは「β(ベータ)が1」ということは完全にインデックスに連動するということ。

「β(ベータ)が1.2」ということは上下にインデックスの1.2倍の動きをするファンドであることを意味する

δ(デルタ)

デリバティブの場合

  • 原資産の変動に対するオプションプレミアムの変動率(例えば株式の変動に対してオプション価格がどれくらいの割合で変動するか)

転換社債(CB)の場合

  • 対象となる株式の変動に対する転換社債(CB)の連動率

「デルタ1(ワン)」という場合はインデックスと同じ動きを意味する

「デルタヘッジ」という場合は保有するポートフォリオの市場リスクを排除することを意味する。「β(ベータ)ゼロ」や「β(ベータ)を消す」も同じ意味となる

ボラティリティ

価格の変動率を表す指標。

「標準偏差」「σ(シグマ)」「リスク」は同じ意味を表す。

投信の販売用資料などで株式や債券のリスク・リターン表が掲載されているが例えば、ある期間の日本株ファンドXの年率リターンが7%、年率リスクが10%と掲載されている場合、これは具体的に何を意味しているか?

  • リターンは単純に年間収益率で年率7%の収益率ということ。
  • ではリスク10%とは何を意味しているか?
  • ここでいうリスクとは通常「1標準偏差」のことで約68%(2/3)の確立で発生するバラつきの割合を意味する。
  • 「年率リターン7%、年率リスク10%」ということは7%を中央値として±10%、つまり-3%~+17%の範囲に収まる確率が68%ということ
  • 「ボラティリティ=標準偏差=σ(シグマ)=リスク」が大きくなると変動率が大きくなる。
  • 68%の範囲で収まることがどれくらい重要かは議論の余地があるが、バラつきの目安として活用されている。

ちなみに標準偏差の2倍(2標準偏差)に収まる確率は約95%、標準偏差の3倍(3標準偏差)に収まる確率は約99.7%となる。

2標準偏差は株式等のテクニカル分析で人気がある「ボリンジャーバンド」で使われている。

「移動平均線+2標準偏差」がボリンジャーバンド

シャープレシオ

ファンドの1リスク当たりのリターンを表す。

厳密にはリターン部分から無リスク資産の利回り(リスクフリーレート)をマイナスするので下記のような式となる。

シャープレシオ=(ファンドの収益率-リスクフリーレート)/ファンドの標準偏差

まれにヘッジファンドでもシャープレシオを使って資料を作成している場合があるが、ヘッジファンドの場合はリターンのバラつきが正規分布にならないのでミスリードである。

ヘッジファンドのリターン分布は平常時はほぼ一定のリターンで収まり、何かショックがあると極端に大きくぶれる傾向にある。

正規分布になっていないデータで標準偏差を使うのはやや無理があると思われる。

ソルティノレシオ

シャープレシオの改良版で分母に標準偏差ではなく下方偏差を使う

標準偏差の場合、上下のブレを表すが投資家にとって上にブレることは問題ないので下にブレる分だけをリスクと考える手法

ソルティノレシオ=(ファンドの収益率-リスクフリーレート)/ファンドの下方偏差

VaR(バリューアットリスク)

予想最大損失額のこと

銀行の資金運用部などで有価証券ポートを運用する際のリスク管理に多く使われる。

【例】観測期間:250日、信頼区間:99%、保有期間:1日

  • 上記を説明すると、「過去250日のボラティリティから計算した場合の、1日の相場変動によって1%の確率で起こりうる最大損失額」

観測期間のボラティリティから計算されるため、マーケットのボラティリティが上昇するとVaRが上昇する。

よってボラティリティが上昇するとポートフォリオのポジションを下げるため、売却する必要が出てくる。

リーマンショック後のJ-REITなどはこの理由で、売りが売りを呼び大幅に下落した。

スマートベータ

スマートベータ=賢い指数

利益、配当、時価総額など、何らかの指標を利用して銘柄を選定する指数。

代表的なものとしてJPX400がある。

  • JPX400は売買代金と時価総額上位1,000銘柄の内、下記の定量的基準でスコアを算出し、上位400銘柄を選定する。
    • 3年平均ROE:40%
    • 3年累積営業利益:40%
    • 時価総額:20%

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