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知識・ノウハウ(株式)

野村日本株低ベータ・セレクト50は魅力的な指数(インデックス)となるか

2017年1月28日

野村日本株ベータ・セレクト指数とは

野村日本株ベータ・セレクト指数は野村証券(野村證券金融工学研究センター)が算出している株価指数です。

全上場銘柄の日本株市場全体及びドル円為替レートに対するベータ値(感応度)等から指標値を計算します。

指標値の上位30銘柄を組み入れた「野村日本株高ベータ・セレクト30」と下位50銘柄を組み入れた「野村日本株低ベータ・セレクト50」という2種類の指数で構成されています。

ちなみにベータ(β)とはTOPIXなどの株価指数に対して株価がどの程度変化したかを表す指標です。

TOPIXが1%動いたときに1.5%動く株はベータ(β)が1.5、TOPIXが1%動いたときに0.8%動く株はベータ(β)が0.8となります。

2つの指数の内、特に「野村日本株低ベータ・セレクト50」は、ポートフォリオのリスクコントロールを行うにあたって、国内の投資家にとって非常に魅力的な指数となる可能性があるため紹介しておきます。

日本株は輸出企業の割合が大きく、為替レートの変動による影響を受けやすい資産クラスとなります。

それゆえ、米国株や欧州株など他の先進国株式と比較してボラティリティが大きくなる傾向にあります。

これが国内投資家が日本株を長期投資できない大きな要因ともなっており、日経平均やTOPIXよりもボラティリティが低い安定的な日本株指数の潜在的なニーズは高いと考えられます。

その点「野村日本株低ベータ・セレクト50」は期待できる指数と言えそうです。

野村日本株低ベータ・セレクト50の概要

「野村日本株低ベータ・セレクト50」はおおまかに説明すると、日本株とドル円レートに対する感応度(ベータ:β)が低い50銘柄の指数です。

原則、年2回(6月・12月)構成銘柄を見直します。

厳密には下記の3つの合成スコアで構成銘柄が決定されます。

  • 市場(日本株)ベータ:過去60ヶ月市場ベータ → 低い市場(日本株)ベータ
  • 為替ベータ:過去60ヶ月ドル円為替ベータ → 低い為替ベータ
  • 銘柄固有リスク:市場ベータ調整後過去60ヶ月株価リターン標準偏差 → 低い固有銘柄リスク

上記の通り「野村日本株低ベータ・セレクト50」については日本株と為替のベータに加え、市場ベータ調整後標準偏差の低い銘柄をセレクトしています。

よって、構成銘柄は相対的に日本株とドル円レートとのベータ値が低く、ボラティリティが低い銘柄ということになります。

また、「野村日本株低ベータ・セレクト50」は業種別ウェイトの変化はそれほど大きくありませんが、「野村日本株高ベータ・セレクト30」は比較的変化が大きいようです。

野村日本株低ベータ・セレクト50のパフォーマンス推移

「野村日本株低ベータ・セレクト50」「野村日本株高ベータ・セレクト30」「TOPIX」のパフォーマンス比較です。

野村低ベータ50チャート

チャートにあるように「低ベータ・セレクト50」は相対的に安定的な推移となっています。

当たり前ですが、リーマンショック後等、日本株が大きく下落する局面でのダウンサイドリスクが大きく軽減されています。

マーケット低迷時のキズを最小限にすることで、結果的に高いパフォーマンスとなっています。

2001年1月~2021年1月のデータでは「低ベータ・セレクト50」の標準偏差(ボラティリティ、リスク)は12.95%とTOPIXの17.46%を大きく下回っています。

リターン/標準偏差(リターン/リスク)も0.46とTOPIXの0.29を大きく上回っており、投資家が日本株を長期で保有する手段として非常に適していると考えられます。

上記のチャートから「高ベータ・セレクト30」は「低ベータ・セレクト50」と比較してボラティリティが大きい為、長期投資には向いていないようにも感じますが、株価がトレンドを持って上昇しそうな時や円安に振れそうなときに、短期的に保有する商品としては使えるかもしれません。

また、「野村日本株高ベータ・セレクト30」は指数の設計上、為替感応度が高いことから、ETNを空売りすることで円高時に利益を上げることもできそうです。

最後にまとめると「野村日本株低ベータ・セレクト50」は長期の日本株投資に向いており、「野村日本株高ベータ・セレクト30」は短期的に株価やドル円レートが上下に振れる際に活用することができます。

関連ページ

日本株とドル円レートの長期チャートはこちらを参照!

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