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仕組債の種類別商品例一覧

投稿日:2016年7月2日 更新日:

仕組債概要

仕組債と一言で言っても様々な種類の商品があり、期間・利回り・リスクは様々です。

大きく分けると
(1)為替系仕組債
(2)株式系仕組債
(3)金利系仕組債
(4)その他クレジット等
に分類されます。

仕組債一覧

下記に仕組債の分類ごとに代表的な商品とそのポイントを記載します。

為替系仕組債

①デュアルカレンシー債(2重通貨債)

  • 償還時に参照為替レート以上の大幅な円高になっていると外貨で償還するため為替差損が発生
  • ある程度の円高であれば損失は発生せず高いクーポンが得られる
  • 参考ページ:デュアルカレンシー債(2重通貨債 )

②ノックインデュアルカレンシー債(ノックイン2重通貨債)

  • 期間中に1度でもノックインレベルを超える円高になると外貨で償還するため為替差損が発生、償還時に当初の為替レートより円安に戻っていれば額面100で償還される
  • ある程度の円高であれば損失は発生せず高いクーポンが得られる
  • 参考ページ:ノックイン・デュアルカレンシー債(ノックイン2重通貨債)

③リバースデュアル債

  • 払込み・償還は円100%でクーポンのみ外貨
  • 円建てで元本を確保しながら高い利回りが期待できる
  • 参考ページ:リバースデュアル債

④パワーリバースデュアルカレンシー債

  • 期間は10-30年と長期
  • 払込み・償還は円100%でクーポンは為替レートが絵って位以上円高になると目減りする
  • 円建てで元本を確保しながら高い利回りが期待できる
  • 大きく円高になると長期間ゼロクーポンとなる可能性がある
  • 参考ページ:パワーリバース・デュアルカレンシー債

⑤為替スーパーボール債(為替ジャンプアップ債)

株式系仕組債

①日経225リンク債

  • 日経平均がノックインレベルを下回るような大幅な下落がなければ元本確保で高いリターンが期待できる
  • ノックインレベルを下回るような下落があると下落分の損失が表面化する
  • 参考ページ:日経225リンク債

②EB債(他社株転換債)

  • 対象の株式がノックインレベルを下回るような大幅な下落がなければ元本確保で高いリターンが期待できる
  • ノックインレベルを下回るような下落があると下落分の損失が表面化する
  • 参考ページ:EB債(他社株転換債)

金利系仕組債

①リバースフローター債

  • 払込み・償還は円100%で元本を確保しながら高い利回りが期待できる
  • クーポンは「固定金利-LIBOR」で短期金利が上昇すると利回りが低下、短期金利が下落すると利回りは上昇する
  • 参考ページ:リバースフローター債

②CMS債

  • 払込み・償還は円100%で元本を確保しながら高い利回りが期待できる
  • クーポンは「長期金利-短期金利」で長短金利差が拡大すると利回りが上昇する
  • 参考ページ:CMS債

③コーラブル債

  • 払込み・償還は円100%で元本を確保しながら高い利回りが期待できる
  • コール条項(早期償還条項)のオプションを発行体に渡すことで利回りをアップしている
  • 金利が低下すると早期償還の可能性が高まるが、償還された場合以前と同じ条件で再投資できないリスクを負う
  • 参考ページ:コーラブル債

その他

①クレジットリンク債

  • CDSを活用することで疑似的に社債を組成
  • 大口資金の安定運用で一定のニーズ
  • 参考ページ:クレジットリンク債

②リパッケージ債

  • 既発債券を担保にしてその債券から得られるキャッシュフローを組み替えて新しく組成する債券である
  • 他の仕組み債とはテイストが異なるが、キャッシュフローを組み替える際にデリバティブを活用するため仕組債に分類される
  • 参考ページ:リパッケージ債

顧客ニーズ(マーケット見通し)別に仕組債を分類

円建てで元本リスクがなく、利回りをアップさせたい

金利上昇は当面先

金利は上昇する(長短金利差が拡大する)

為替の含み損を解消したい

為替は当面、円高にはなりにくいと思う

株価は当面、大きく下落しない

短期で高利回り運用したい

仕組債の発行体について

発行体は金融機関が一般的

仕組債の発行体は理論的には事業法人にすることも可能です。

しかし、通常は銀行や証券会社など金融機関になることが一般的です。

事業法人の場合、調達金額や調達期間を事業予定に合わせて計画的に進めていく必要がありますが、仕組債の場合は期限前償還などで計画が突如変更になることがよく発生します。

よって償還期限が突如変更になっても、他での調達が容易に可能な金融機関が発行体になることになります。

仕組債の高い利回りは発行体が負担しているわけではない

株式系や為替系の仕組債ではクーポンが非常に高いものが存在します。

中には10%以上のクーポンのもの存在しますが、これは発行体である金融機関が負担しているわけではありません。

株式系の仕組債では株式に関するオプションを売却することで得られるオプション料が仕組債のクーポンの原資になっています。

このオプションの売買に関しては発行体ではなく、スワップカウンターパーティー(外資系の証券会社など)が行います。

よって発行体が負担しているのは通常の資金調達金利のみで、これにスワップカウンターパーティーから提供されるオプション料が上乗せされ、仕組債のクーポンとなります。

仕組債組成フロー

仕組債の全般に言えること

基本的に流動性がない為、満期まで保有することが前提です。

早期償還条項を期待して購入する方もいますが、マーケット次第では20年、30年塩漬けになる可能性もあります。

途中で売却する場合デリバティブ部分を時価評価しますので大きくマイナスになるケースも多くあります。

見た目の利回りは高く魅力的に映るものも多いと思いますが、どの仕組債も為替や金利や株式の(コール・プット)オプションを売って、そのオプション料を高い利回りの源泉にしています

オプションは買い手側から見ると損失限定で利益は無限大ですが、売り手側からみるとその逆で利益は限定で損失は無限大となります

つまり、長い目で見るとオプションの売り手はトータルでは負けてしまします。

できればオプションは売るより買いましょう。

オプションの買いとして一般の方でも投資できるものにCB(転換社債)があります。対象の株が下落すれば債券の性質となり、上昇すれば株式の性質になる優れものです。

余談になりましたが、仕組債を提案・購入する際は、目先の高い利回りに惑わされないで、現在のマーケット環境や内包しているリスクをしっかり把握してから提案・購入すべきだと思います。

マーケット環境に合わせてある程度、タイミングを考えることも重要です。

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