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日本の長期金利(10年国債利回り)の長期推移【チャート・変動要因】

こちらのページでは「日本の長期金利(10年国債利回り)の推移」と「変動要因の解説」を掲載しています。

下記をご覧いただくことで「日本の長期金利の歴史」を確認することができます。

下記では、まず最初に大きなトレンドを把握できるように、日本の長期金利(10年国債利回り)の1987年からの長期チャートを掲載しています。

その後「1987年~1999年」と「2000年以降」にチャートを分割し、細かく解説をしています。

チャートには参考として短期金利(3ヶ月LIBOR)の推移も併せて掲載しています。

本来、短期金利は長期金利と基準が同じ3ヶ月国債利回りにすべきだと思いますが、長期のデータが取得できなかった為、3ヶ月LIBORを使っています。

国債利回りとLIBORの違いは、国債のリスクが国の信用リスクのみであるのに対し、LIBORは国のリスクに加え、大手金融機関の信用リスクも含まれる点です。

ただし、通常は大手金融機関のクレジットリスクは極めて低いと考えられ、3ヶ月国債利回りと3ヶ月LIBORの利回り差はごくわずかです。

例外として1997年~1998年の金融危機の際などは、国内金融機関のリスクプレミアムが大きく上昇し、「ジャパンプレミアム」と呼ばれた時期もあります。

このような時期には相対的にLIBORの利回りが上昇します。

それでは最初に「日本の長期金利(10年国債金利)」の長期推移です。

日本の長期金利(10年国債利回り)の長期チャート【1987年以降】

日本の「長期金利(10年国債金利)」と「短期金利(3ヶ月LIBOR)」の長期推移です。

日本の長期金利(10年国債利回り)の長期チャート【1987年以降】

  • 1987年12月以降の日本の10年国債利回りを確認すると、月次ベースのデータでは1990年9月の8.22%をピークに、その後長期に渡り大きく低下した。
  • ロシア危機が発生した1998年9月に0.78%、日本の金融不安が問題化した2003年5月に0.54%をつけたが、いずれのケースもその後に長期金利は2%を超える水準までリバウンドした。
  • 2016年6月には-0.22%2019年8月には-0.27%と日本の長期金利(10年国債金利)はマイナス圈まで低下した。

日本の長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【1987年~1999年】

1987年~1999年の日本の「長期金利(10年国債金利)」と「短期金利(3ヶ月LIBOR)」の推移です。

日本の長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【1987年~1999年】

  • 平成バブルのピークであった1990年9月に日本の長期金利(10年国債利回り)は8.22%をつけた。
  • ただし、株式市場では日経平均は1989年12月29日に38,915円のピークをつけ、10年国債利回りがピークをつけた1990年9月には20,983円と50%近く下落していた。
  • また、上記のチャートを見ると短期金利(3ヶ月LIBOR)は10年国債利回りから更に遅れて低下していることが分かる。
  • これは日銀が金融引き締めから金融緩和にシフトするタイミングが遅かったことを表している。
  • 平成バブル崩壊の要因として「引き締めすぎた日銀の金融政策」が挙げられる
  • ロシア危機が発生した1998年9月に長期金利(10年国債利回り)は0.78%まで低下したが、1999年1月には2%超まで急上昇した

日本の長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【2000年以降】

2000年以降の日本の「長期金利(10年国債金利)」と「短期金利(3ヶ月LIBOR)」の推移です。

日本の長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【2000年以降】

  • 最初に余談であるが「2000年~2001年」と「2006年~2007年」に短期金利(3ヶ月LIBOR)が上昇しているのが確認できる。2回ともFRB・ECB・BOEが利上げを開始し、最後に日銀も利上げを行った。そして、2回ともその後に株式市場が大きく下落した(ITバブル崩壊・リーマンショック)
  • 金融危機が拡大し、りそな銀行への公的資金注入が行われた2003年5月に日本の長期金利(10年国債利回り)は0.54%まで低下した。その直前の2003年4月28日には日経平均株価が7,607円まで低下していた。長期金利・株式ともに「りそなへの公的資金注入」をきっかけに反発した。
  • 2016年にマイナス金利政策(日銀当座預金の一部を-0.1%に設定)を導入したことで、長期金利も大きく低下。長期金利(10年国債利回り)は2016年6月には-0.22%まで低下した。
  • 長期金利の低下は金融機関の収益を圧迫する為、これに配慮する形で日銀は2016年9月にイールドカーブ・コントロールを導入。日銀当座預金の一部を-0.1 %のマイナス金利を適用するとともに、長期金利については10年物国債金利が概ねゼロ%程度で推移するよう、長期国債を買い入れることにした。
  • 2019年8月は米国が中国への追加関税を表明したことをきっかけに米中対立が一段と激化したことで、米国の長期金利が大きく低下した。この影響で日本の長期金利も大幅に低下し、日本の10年国債利回りは過去最低の-0.27%まで低下した。
  • この時期は米国のイールドカーブで逆イールドが発生するなど、債券市場では今後の景況感に対して弱気な見通しが相次いだ。

関連ページ

逆イールドや日銀のイールドカーブ・コントロールについてはこちらを参照!

日本の政策金利の推移についてはこちらを参照!

米国長期金利の推移はこちらを参照!



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