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中国株式市場の仕組みを分かり易く解説 / 香港・上海・深セン / A株・B株・H株 / ハンセン・レッドチップなど

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中国株式市場は本土市場(上海・深セン)と香港市場が存在する

中国株式市場一覧

中国の株式市場は大きく本土市場(上海・深セン)香港市場に大別されます。

さらに本土の上海市場と深セン市場にはA株B株が存在します。

香港市場はメインボードとGEM (Growth Enterprise Market)市場がありGEMは新興企業向けで日本で言うとマザーズのようなイメージです。

上記にあるように銘柄数や時価総額の観点から一般的な投資対象となるのは、香港のメインボードと上海および深センのA株となります。

本土市場(上海・深セン)のA株とB株について、元々A株は中国国内投資家向け、B株は外国人投資家向けとなっておりました。

よって以前は外国人が中国株に投資する場合は上海および深センのB株か香港市場に上場されている中国関連株(H株やレッドチップ)に投資するしか方法はありませんでした。

しかし徐々に規制が緩和され、限定的ですが外国人もA株に投資できるようになってきてます。

B株はすでに中国国内投資家に開放されています。

2014年以降、段階的に本土市場(上海・深セン)と香港市場の相互乗り入れが解禁されています。

外国人投資家が香港市場経由で本土市場(上海・深セン)のA株の売買が可能になると同時に、中国本土の国内投資家が本土市場(上海・深セン)を経由して香港市場の株式の売買が可能となっています。
(ただし1日当たりの買付金額に上限が定められています)

規制が緩和されることは中国株式市場の国際化にとって重要です。

中国A株は2018年5月からMSCIエマージングに組み入れられることが決定しています。

当初は大型株の222銘柄が対象となり2018年5月と2019年8月の2段階で組入れが進められます。

ただし当初のMSCIエマージングにおける構成比率は0.7%程度と低くなる見通しです。

上海市場と深セン市場のすみわけ / 大企業は上海市場、ベンチャーは深セン市場

現在の新規公開(IPO)市場では大企業は上海市場ベンチャー企業は深セン市場という役割分担ができています。

深セン市場もかつては大企業の新規公開も行っていましたが現在は行っていません。

また、深センA株市場は第1市場の「メインボード」、第2市場の「中小企業版」、第3市場の「創業版」に分けられます。

上海A株市場と合わせてまとめると中国本土の株式市場は下記のように棲み分けができます。

  • 上海A株+深センA株「メインボード」大型株(日本では東証1部に相当)
  • 深センA株「中小企業版中小型株(日本では東証2部に相当)
  • 深センA株「創業版」超小型株~小型株(日本では東証マザーズに相当)

ちなみに昔の日本の東証と大証のように2つの市場に上場することはできませんので、上海市場と深セン市場では重複銘柄は存在しません。

香港市場のH株とレッドチップ、その他の銘柄

H株(H Shares)は中国本土で登記されている純粋な中国企業で香港市場で上場されている銘柄を指します。

H株指数はH株の中から流動性の高い40銘柄を採用して算出されています。

レッドチップ(Red Chips stocks)は登記は中国国外だが中国政府系資本が30%以上を占め、主な事業資産が中国にあり、香港に上場している銘柄を指します。

レッドチップは中国の中央政府や地方政府のカラーが強い企業であるため、優良株を表すブルーチップを参考に、中国共産党のシンボルカラーである赤(レッド)からレッドチップと呼ばれるようになりました。

香港市場は時価総額ベースではH株とレッドチップが大きなウェイトを占めますが、これ以外にも多くの銘柄が存在します。

香港の地場企業や海外の企業で香港に上場しているような企業です。

上記の表を見ても分かる通り、銘柄数ではH株とレッドチップに属さない企業が多くなっています。

レッドチップ指数はレッドチップ銘柄のうち流動性の高い25銘柄を採用して算出されています。

ちなみに香港市場で最もメジャーな指数はハンセン指数ですが、こちらはH株とレッドチップを含む香港市場の50銘柄を採用して算出されています。

外国人投資家が純粋な中国株を購入する際はA株も徐々に解禁されていますが、現状ではまだH株とレッドチップがメインとなります。

今後解消されるとおもわれるがA株市場と香港市場の重複銘柄による価格差が存在する

上記の通りA株市場と香港市場の相互乗り入れが解禁されていますが、現状では裁定取引が行えないことから両市場に重複上場している銘柄では同じ銘柄にもかかわらず価格差が存在します。

A株とH株は同一額面で議決権も同等の株式ですから本来価格が異なるのはおかしいのですが、実際には多くの銘柄でかい離があります。

ちなみに重複銘柄の時価総額はA株市場とH株市場の時価総額の合計となります。

広州汽車集団を例に解説します(2017/8/25時点)

中国株A株H株乖離

A株とH株の株価を円ベースで比較するとA株が419.66円、H株が222.92円となります。

A株とH株の格差は419.66/222.92=1.88倍となります。

A株とH株の重複銘柄では多くがA株の方が高くなっています。

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