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ブラジルボンドオープン / ブラジルレアルの投資環境

投稿日:2016年6月26日 更新日:

ブラジルボンドオープンの商品概要やセールストーク、リスクを掲載しています。

データや内容は随時、更新しています。

実践で役立つ内容を心がけています。お役に立てれば幸いです。

実質的な運用会社

  • イタウアセットマネジメント
    (委託会社:大和投信)

投資対象

  • ブラジルレアル建て債券(ブラジル国債等)
  • ポートフォリオ利回り9.7%(信託報酬控除後8.2%)
    (データは2017/7/31基準)

商品組成上の特徴

  • 毎月分配型に加え、分配金を出さない年1回決算型もあり

主な販売会社(販売手数料)

  • みずほ証券
    1000万円未満3.24%、5000万円未満2.70%、1億円未満2.16%、10億円未満1.08%、10億円以上0.54%
  • 楽天証券
    500万円未満2.16%、1000万円未満1.62%、1000万円以上1.08%(IFA:3000万円未満3.24%、1億円未満2.16%、1億円以上1.08%)
  • 三井住友銀行
    3.24%

信託報酬

  • 1.4472%

ブラジルレアルの良い点(セールストーク)・見通し

大きく下落したブラジルレアル

  • ブラジルレアルはインフレ率の上昇、財政収支悪化に伴う格下げ、国内景気の低迷、米国の利上げに係る資金シフトなど悪材料が重なり通貨は大幅に下落。
  • ブラジルレアル(対円、対米ドル)の長期チャートはこちらを参照:ブラジルレアル為替レート(円/レアル,レアル/ドル)長期推移(チャート・変動要因)
  • 円/レアルはリーマンショク前の2008年8月に1レアル=約70円、リーマンショク後の2008年12月に約36円をつけた後40〜55円で推移していたが、2015年に入ってから大きく下落し2016年2月に1レアル=27円台まで下落した後回復
  • 2017/12/12現在1レアル=約35円前後であり、過去の長期チャートからみると安い水準と言える

ドル/レアルでも割安

  • レアル/ドルは2003年頃にかけて大幅に売られた水準と同レベルである1ドル=4レアルまで一時的に下落。
  • 現在は回復基調で、2017/12/12現在1ドル=約3.30レアルまでリバウンドしたが以前割安な水準

ブラジルの高い利回り

  • 組み入れ債券の内4.4%が物価連動国債となっている。
  • 物価連動国債の利回りにはインフレ分は含まれないで表示されるため、見た目の利回りは低めに表示される。(実際に物価が上昇すればインフレ分のリターンも教授できる)
  • ポートフォリオ利回りは9.8%と高い水準
    (データは2017/11/30基準)

高い金利収入は円高ブラジルレアル安を吸収してしまう

  • 仮に3年保有した場合レアルベースでは約30%増えるため、その分更なるレアル安が進んでも吸収できる。
  • 3年後の損益分岐点は1レアル=約35円÷1.3=27円
  • 長期で保有すればするほど、円高レアル安に対する抵抗力がアップしてリスクが減少する
  • ちなみにリーマンショック前のブラジルレアルが最高値であった2008年7月、1レアル=70円で投資し、2017年6月末の1レアル=35円まで保有した場合でも大幅にプラスとなっている
  • 円/ブラジルレアルレートは70円から35円と半分になっているが、平均で10%前後の金利収入により債券や投信に投資していた場合でも20%のプラスとなっている
  • 分かりやすい例として2008年7月17日に設定された「UBSブラジルレアル債券投信」は1レアル=68円の時に設定されているが、2017年6月末に1レアル=35円でも設定来の騰落率は+23.71%(分配金を出さない年2回決算型)。これはまさに高金利のメリットを表現していると言える。
  • 外貨投資の円高抵抗力についてはこちらを参照してください:円高抵抗力で円高リスクを軽減 米ドル10年債 「利回り5%・1ドル=120円」と「利回り2.5%・1ドル=100円」はどちらが円高に強いか【外債提案手法】

ブラジルを取り巻く多くの悪材料が好転してきた

ブラジルレアルと取り巻くマイナス点は

①高いインフレ率
②財政状況の悪化(格下げ)
③景気低迷(実質GDPマイナス成長)
④政情不安
と多く存在していたが、それぞれ改善の兆しを見せている。

①高いインフレ率は改善傾向であり、今後もインフレ率は低下する見通し(下記「ブラジル中銀のインフレ見通し」参照)

②財政状況の悪化(格下げ)は、8月に就任したテメル大統領を中心に取り組んでおり、2016年10月に歳出削減法案が可決したこともあり、財政再建への道筋が固まってきた

③景気低迷(実質GDPマイナス成長)も景況感指数が上向き改善の兆しを見せている
brazil_pmi
2016/10/19、政策金利を4年ぶりに利下げし、14.25%から14.0%とした。
インフレが落ち着いてきたことから、景気回復へ舵を切りはじめた。

さらに2016年11月に0.25%、2017年1月に0.75%、2017年2月に0.75%の利下げ、2017年4月に1%の利下げを行い政策金利は11.25%となった。

2017年8月現在、政策金利は9.25%まで低下。

④政情不安もテメル大統領就任で落ち着きを取り戻している

このように数多くあった悪材料がそれぞれ改善しつつあり、ブラジルレアルも回復傾向となっている

ブラジルレアルを実質的に安い為替コストで両替

  • 為替コストの面でも、日本の証券会社でレアル債を購入すると片道1円~2円の為替手数料がかかることが一般的。(1億円以上などの大口の場合は優遇もあります)
  • 1円でも1レアルは35円前後であるため、片道3%、往復で6%のコストとなる。
  • 投資信託の場合は運用会社が機関投資家としてまとまった資金の取引をするため、ファンドの中での為替コストはかなり低い手数料率で行われている。ブラジルレアルでもおそらく0.5%以下と思われる。
  • これはブラジルレアルだけでなくすべての通貨に言えることで、為替コストは投信の隠れたメリットといえる。

ブラジルレアルの高い実質金利

  • レアルは実質金利が高い通貨としても知られる。
  • これはブラジル政府や中央銀行が過去のハイパーインフレの反省から、インフレの鎮静化を最重要視しており、常時インフレ率を大幅に上回る政策金利を適用している。
  • 2017/8月現在、インフレ率2.71%に対して政策金利は9.25%となっており、実質金利は約6.54%ある。
    実質金利(政策金利-インフレ率)がマイナスの国も多いが、その場合実質的に資産が目減りしていることになる。よって実質金利が高いということはそれだけ投資するに値する通貨ともいえる。
  • ブラジルの政策金利とインフレ率の比較チャートはこちら:金利とインフレ率推移(チャート・変動要因)【③新興国】

ブラジルのインフレ率改善(2016/3~)

  • 2016/3月の消費者物価指数(CPI)が5か月ぶりに10%を下回り、その後も改善傾向。
  • インフレ鎮静化が進みつつあり、ブラジルレアルにとってはプラス要因。
  • ブラジル中央銀行のインフレ目標は4.5%±2%(2.5%~6.5%)であり、2006年以降はほとんど2.5%~6.5%の範囲に収まっていたが、2015年に入るとインフレ率が上昇し6.5%を大きく上回る水準が続いていた。
  • これは2015年に入ってから電力、ガソリン、水道料金等の政府規制価格商品が大幅に値上げされたことが大きく影響している。
  • 逆に言うと、CPIの数値は対前年比であるので2016年に入るとその影響がなくなっていくことを示している。
  • よって政府規制価格商品の値上げの影響がなくなる為、インフレ率は落ち着いていくものと考えられる。→ 2017年1月以降、約2年ぶりにインフレ率が政府の目標値(4.5%±2%)の範囲内に収まってきた。
  • インフレ率データ推移
    • 2014年12月:6.41%
    • 2015年3月:8.13%
    • 2015年6月:8.89%
    • 2015年9月:9.49%
    • 2015年11月~2016年2月は10%を上回る水準
    • 2016年3月:9.39%
    • 2016年4月:9.28%
    • 2016年5月:9.32%
    • 2016年6月:8.84%
    • 2016年7月:8.74%
    • 2016年8月:8.97%
    • 2016年9月:8.48%
    • 2016年10月:7.87%
    • 2016年11月:6.99%
    • 2016年12月:6.29%
    • 2017年3月:4.57%
    • 2017年7月:2.71%

ブラジル中銀のインレ率見通し

brazil_cpi
(出所:ニッセイアセットマネジメント作成資料より抜粋)

 

ブラジルのマクロデータ

  • ブラジルを取り巻く環境は2003年頃と比較すると大幅に変化しており、経済規模(名目GDP)は世界のトップ10入りを果たしている
  • その他では外貨準備高の増加、格付けの改善等、通貨の安全性に関する指標は2003年時とは大きく異なり、安定性は格段に増している
  • 2003年からのマクロデータ: 新興国マクロデータ推移

直接投資が中心

  • ブラジルの場合、経常収支は恒常的に赤字であり、それを資本収支の黒字でカバーしている。
  • 資本収支は直接投資と証券投資に分けられるが、ブラジルは直接投資の比率が高くなっている。
  • 直接投資(不動産の取得、企業への出資)は証券投資(通常の株式や債券の取引)と比較して期間が長い投資であり、資金の動きが安定的になる。
  • 同じ新興国の高金利通貨で人気のトルコ(トルコリラ)の場合は、経常赤字を資本収支の黒字が穴埋めする構図はブラジルと同じであるが、証券投資がメインであり、金融情勢が悪化すると資金の逆流が起こりやすく通貨としての安定性は低くなる。

多くの新興国通貨は対米ドルで長期下落トレンドだがブラジルレアルは例外

  • トルコリラ、ロシアルーブル、メキシコペソ、南アフリカランド、インドルピーなど多くの新興国通貨はブラジルレアルと同様に高金利通貨としてに日本国内の投資家にも人気の通貨であるが、対米ドルベースで見た場合、長期の下落トレンドが続いている
  • ブラジルレアルは概ね1ドル= 1.5レアル~4レアル前後でのレンジの動きとなっており他の通貨と比較しても心理的に投資しやすいと考えられる
  • 各通貨の対米ドルの長期推移はこちらを参照:お役立ちデータ集

ブラジルの国内債を組み入れ

  • 一般的にブラジル債券は国内債グローバル債に分類される。
  • 国内債はブラジル国内の政策金利をベースに利回りが決定される。(2017/8/23現在:9.25%)
  • グローバル債は日本をはじめとするブラジル国外で販売される債券で投資家の需要も加味されて利回りが決定するため、需要が高いときは利回りが低くなる。
  • 多くの場合、国内債と比較して利回りは低い傾向。
  • 日本で販売されるブラジルレアル建て債券の多くはグローバル債で2017/8/23現在では8%前後の利回り水準。
  • これに対して国内債は9.7%と政策金利に近い利回りを享受できる。
  • 当ファンドは国内債が投資対象で上記にあるように物価連動債の比率が多い為、9.9%とやや低めに表示されているがインフレ分を含めると11%程度の利回り水準になると思われる。
  • よって信託報酬等コストを考慮してもグローバル債を購入するより高い利回りとなる。

悪い点(リスク)

財政再建が遅れる

財政再建が現在の見通しよりも遅れるとレアルが売られる要因となる

インフレ率が高止まり

現在低下傾向のインフレ率が再び上昇するなど、インフレ率が高止まりするとレアルの売り要因となる

投資対象が同じ投信(類似ファンド)

ブラデスコ ブラジル債券ファンド(分配重視型)(三菱UFJ国際投信)

新光ブラジル債券ファンド(アセットマネジメントOne

関連ページ

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大和投信/ブラジルボンドオープン

ブラジルをはじめとする新興国のマクロデータはこちら!

新興国マクロデータ推移

ブラジルレアルの理解を深めるにはこちら!

【ブラジルレアル セールスネタ】ブラジル利下げ「緩やかに継続」~日経新聞記事~

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ブラジルレアル為替レート(円/レアル,レアル/ドル)長期推移(チャート・変動要因)

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