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FXレバレッジ1倍は最高の外貨運用手段

投稿日:2016年10月30日 更新日:

リスクが高いのは高いレバレッジが理由、外貨運用は有効な運用手段

FXというとリスクが高くて危険といったイメージを持っている方が多いようです。

そもそもFXとはレバレッジを使った外貨運用(為替取引)のことですが、FXが危険と言われるのは高いレバレッジを使った運用を行うからで、外貨運用自体に問題があるわけではありません

レバレッジのイメージ図

レバレッジを使った運用はFXだけでなく他の資産クラスでも行われていて、高いレバレッジの運用を行うとどれもリスクが高くなります

<株式の信用取引>

一般的な証券会社の信用取引の最低維持率は30%前後となっているので。最大でおおよそ3倍程度のレバレッジが可能となります。

<不動産ファンド>

J-REITではLTV(惜入比率)が50%未満が大半ですのでレバレッジは2倍以下となりそれほど高くありませんが、私募の不動産ファンドではLTV(借入比率)が80%程度のものも多く、この場合5倍のレバレッジとなります。

5倍のレバレッジということは保有している不動産を売却した場合、不動産価格が20%下落するとエクイティ部分(出資部分)はゼロ(全損)になるということです。

<FX>

FXの場合は1~25倍の会社が多くなっています。

仮にレバレッジが3倍ということは投資対象が10%下落した場合、30%の損失が発生するということです。

よってFXで最大レバレッジの25倍を使うと、投資対象が4%の下落で投資元本をすべて失うことになります。5%の下落ですと25%の追証(追加証拠金)が必要となります。

上記の私募不動産ファンドでもリーマンショック時などは不動産価格が大きく下落してLTV(借入比率)が高くレバレッジが効いたファンドは価値がゼロになったものも多くあったようです。

またレバレッジを活用した運用の場合、損失が大きく拡大して証拠金の比率が低下すると強制的に決済させられるケースもあります。このような場合、一般的には一番安いところで強制的に売却させられることになり、その後の挽回のチャンスもなくなりますのでダメージが大きくなります。

このように高いレバレッジは投資対象に関係なくリスクが高いといえます。

FXが高リスクと思われているのは、高いレバレッジを使うことができる仕組みがあり、これを使って大きな損失を被った投資家が多いからと思われます。外貨での運用が悪いわけではありません。

外貨預金や外債のように外貨による運用は、為替リスクはありますが、高い金利が得られる点や、通貨分散の観点からも有効な運用手段と考えられます。

外貨運用の場合、外貨ベースで増えた分は円高になってもクッションとなるため、長期で運用すればするほどリスクが軽減できます。

例えば米ドル運用の場合、1ドル=100円、米ドル金利が2%とすると1年後には2%しか増えませんが、10年後には単利ベースでも20%増えます。

ドルベースで1.2倍になっていますので現在1ドル=100円の為替レートが、10年後に100/1.2=83.3円まで円高になってもマイナスになりません

長期で運用して外貨ベースの金額を増やせば増やした分だけ円高に対する抵抗力は大きくなります。

もちろん円安になった場合は大きな利益になります。

外貨投資の円高に対する抵抗力についてはこちらを参照してください:円高抵抗力で円高リスクを軽減 米ドル10年債 「利回り5%・1ドル=120円」と「利回り2.5%・1ドル=100円」はどちらが円高に強いか【外債提案手法】

レバレッジ1倍なら最高の外貨運用商品となる

FXもレバレッジをかけない(1倍)で取引を行えば、外貨預金や外債と同じリスクとなります。

さらに外貨預金や外債の代替としてFXのレベレッジ1倍で外貨運用をおこなうことは、コスト面や利回り面から外貨預金や外債と比較しても非常に競争力が高くなります

もっとも大きなメリットは為替コストがきわめて安いということです。

fx_hikaku

表にも掲載していますが、例えば米ドルの外貨預金に投資する場合、一般的には片道1円、往復2円の為替コストがかかります。

同様に証券会社でMMFや外債を購入する場合、一般的には片道50銭、往復1円の為替コストがかかります。

大口の場合は優遇されるケースも多いですが、優遇されるにはどんなに少なくても1000万円相当以上の取引が必要です。通常は5000万円~1億円以上で優遇為替レートが適用されます。

これがFXの場合はスプレッドと呼んでいて会社やコースにより多少の違いはありますが、片道1銭(0.01円)以下、往復2銭(0.02円)以下と、ほぼゼロコストで米ドルを購入することができます

1万ドル購入した場合、為替コストが

  • 銀行だと片道1万円、往復で2万円
  • 証券会社だと片道5,000円、往復で1万円
  • FXだと片道100円、往復で200円

一目瞭然でFXが圧倒的に有利です。

さらに金利もFXの場合はスワップポイントといって対象通貨との金利差を得られます。

これはほぼ市場金利に近く、外貨預金の金利と比較しても高い水準です。

金利において外債との比較では、短期の高格付け債券(国債やA格の社債)であればFXと外債はほとんど同じ水準ですので、為替コストが安い分だけFXが有利です。

長期債の場合、例えば短期金利が低く、長期金利が相対的に高い環境などでは長期債を購入する方が良いケースもあるでしょう。

同様に低格付け債券が極端に割安な局面などではBB格の外債を購入する方が良いケースもあると思われます。

しかし、通常のケースでは為替コストの安さを捨ててまで外債を購入するメリットはほとんどないと考えてよろしいと思います。

また、外貨預金や外債は銀行や証券会社が営業している時間でないと取引できませんが、FXの場合は土日以外は基本的に24時間取引が可能で、利便性も高くなっています。

このようにFXのレバレッジ1倍は最も競争力のある外貨運用商品と言えます。

ようするにFXは使い方次第で、高リスクの商品になったり、最高の商品になったりします。

売建ては使い方次第で有効(法人の本業に関連するリスクヘッジなどでは有効)

FXは外貨の売り建ても行うことが可能です。

つまり円高になったら利益が上がる取引です。

金融商品で円高になった時に利益が上がる商品はあまりありませんので、貴重な存在と言えます

しかし注意しなければならないことはネガティブイールドになるということです。

つまり金利が高い通貨に投資する場合の逆で金利分がマイナスになるということです。

よって使い方としては短期的に円高になりそうな場合のヘッジポジションとして保有するのがベターでしょう。

売り建てのポジションを長期で保有すると金利の支払い分が増えていってボディーブローのように効いてきます。

また、法人の場合、本業が円高で利益が減るような業種はそのリスクヘッジとして外貨の売り建ては有効です。

効果としては銀行で行う為替予約(輸出予約)と同じになります。

銀行での為替予約は与信取引となり誰でも手軽にできるわけではありませんので、FXを使って実質的に為替予約を行うことは有効と言えます。

おすすめの会社

レバレッジ1倍でのシンプルな取引であれば、取引業者はそれほど神経質になる必要はないと思います。

コストや機能で競っていますがそれほど大きな違いはありません。

為替コスト(スプレッド)も安さを競っていますが、米ドルで1ドルにつき0.2銭~1銭の違いですので、1万ドル(100万円相当)の取引で20円~100円で、それほど大きな違いになりません。

それであれば、できれば業界大手で安心して取引できる「DMM FX」「SBI FX」が良いと思います。

両社とも法人口座の開設も可能です。




金融機関の営業担当者は付加価値で対抗すべき

金融機関の営業担当者の立場からみると、外債や投信を提案しても、顧客から「FX1倍でやった方が良い」と言われるとコストや機能面からはなかなか反論は難しくなります。

提案を受け入れてもらえるには付加価値のある提案が必要です。

付加価値のある提案に役立つネタとして下記のような話を織り交ぜると顧客からの信頼が得られ、単なるコスト競争から脱却できます。

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