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金利とインフレ率推移(チャート・変動要因)【①先進国】

投稿日:2017年6月11日 更新日:

こちらのページでは主要先進国(日本・米国・ユーロ圏・英国・スイス)の金利とインフレ率の比較チャートを掲載しています。

多くの先進国では2%前後のインフレ目標を設定しています。(こちらのページで紹介する5ヶ国は全て2%)

ちなみにインフレ率が金利を上回る状態では、国債等リスクフリー資産に預けておくと実質的に資産が目減りすることになります。

それぞれの比較チャートの下には箇条書きでポイントを掲載しています。

※基本的には政策金利を使用、何らかの理由がある場合はLIBOR等のマーケット金利を使用ます

日本の金利とインフレ率の推移(3ヶ月LIBOR、消費者物価指数全国総合前年比)

日本の金利とインフレ率チャート

  • 日本の政策金利は1994年の金利自由化までは公定歩合、その後2013年4月までは無担保コールオーバーナイトが採用されていた。現在は金利による操作は行われておらず、量的金融緩和が行われている。よって上記チャートは3ヶ月LIBORを使用した。
  • 1994年以降、多くの期間でインフレ率がマイナスとなるデフレに陥っている
  • 1997年と2014年のインフレ率上昇は消費税増税によるものである(1997年4月に消費税が3%から5%に増税され、2014年4月に5%から8%に増税された)
  • 2008年のインフレ率上昇は、原油をはじめとする資源価格高騰によるものである
  • 1999年2月からゼロ金利政策がとられていたが、ITバブルにより景気が上向き始めた2000年8月にゼロ金利を解除した
  • しかしITバブル崩壊により2001年2月には再度、ゼロ金利政策がとられた
  • 2003年以降、世界的な景気拡大が続き、2006年には一時的に日本のインフレ率もプラスになってきたことから2006年7月、ゼロ金利が解除された
  • サブプライムローン問題、リーマンショックで世界中が混乱していた2008年12月に再度、ゼロ金利政策へと舵が切られた
  • 日本はインフレ目標の導入が主要先進国の中で最も遅れていたが、第二次安倍政権誕生後の2013年1月に2%のインフレ目標を導入した。

米国の政策金利とインフレ率の推移(FFレート、消費者物価指数)

米国の政策金利とインフレ率チャート

  • 1973年頃と1979年頃はオイルショックの影響でインフレ率が上昇した
  • 1980年代前半はアメリカのインフレの時代でインフレ率が10%を超え、インフレ抑制のため政策金利(FFレート)は最大20%前後まで上昇した
  • 1980年代中ごろから米国のインフレは落ち着き、長期的に金利も右肩下がりで低下した
  • リーマンショック後の2008年12月から2015年12月までFFレートの誘導目標を0%~0.25%とするゼロ金利政策を行った。上記の通り、この時期のインフレ率は2%〜3%で推移したため、米国の実質金利は−2%〜−3%と大きくマイナス圏で推移した。この時、日本の実質金利はほぼ0%前後で、米国に対して高くなったことが超円高の要因となった。
  • 2015年12月以降、利上げを開始したが、この間も政策金利はインフレ率を下回る水準で推移し緩和的な政策となっていた。
  • FFレートを決定するFOMC(連邦公開市場委員会)の仕組みについてはこちら:FRB・FOMC・FED(FRS)・FFレートとは? / 仕組みを解説
  • 参考ページ:ドル円レート長期推移1971~(チャート・変動要因)

ユーロ圈の政策金利とインフレ率の推移(ECB政策金利、EU基準消費者物価指数)

ユーロ圏の政策金利とインフレ率チャート

  • ユーロ発足以降のユーロ圈のインフレ率は資源価格高騰による2008年を除き比較的低位安定していた
  • ただし、同じユーロ圈でも各国ごとにインフレ率はバラツキがある
  • ドイツやフランスのインフレ率は低位安定しているが、スペインやギリシヤはユーロ圈の平均よりもやや高めである
  • 2015年以降、政策金利がインフレ率を下回る状態が続いており、ECBが緩和的な政策を行なっていることが分かる
  • 参考ページ:ユーロ為替レート(円/ユーロ,ドル/ユーロ)長期推移(チャート、変動要因)

英国の政策金利とインフレ率の推移(イングランド銀行政策金利、消費者物価指数)

英国の政策金利とインフレ率チャート

  • 2008年のリーマンショック前後でスタンスが大きく変更されている
  • インフレ目標は従来から2%としており、リーマンショック前はインフレ率に対しやや高めの政策金利を採用し、インフレ率を低位安定させることを重視していた
  • リーマンショック後は景気に配慮した政策となっており、インフレ率が上昇しても低金利政策を継続した
  • インフレ率が3%を超えてきたことで2017年11月、政策金利を0.25%から0.50%に利上げした
  • 利上げにより英ポンドは反発した
  • 参考ページ:英ポンド為替レート(円/ポンド,ドル/ポンド)長期推移(チャート・変動要因)

スイスの政策金利とインフレ率の推移(スイス国立銀行LIBOR誘導目標、消費者物価指数)

スイスの政策金利とインフレ率チャート

  • スイスはインフレ率が低めであり、何度かデフレも経験してるなど日本に近い傾向にある
  • スイスはスイスフランがユーロに対して過度に上昇することを避けるため2011年9月から2015年1月まで1ユーロ=1.2スイスフランで固定していた。しかしユーロの金融緩和等によりスイスフランのユーロペッグが困難となり、2015年1月15日にユーロペッグのための為替介入を停止すると発表した(スイスフランショック)
  • これに対応する目的で為替介入停止前の2014年12月からマイナス金利を導入し、政策金利を-0.25%としたが、スイスフラン高が止まらなかったため2015年1月に再度利下げを行い-0.75%とした。
  • 政策金利をマイナスにした主要国は珍しい(スイス以外ではスウェーデンのみと思われる)
  • 参考ページ:スイスフラン為替レート(円/スイスフラン、スイスフラン/ドル)長期推移(チャート・変動要因)



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