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主要国の政府債務残高(対GDP比)・政府純債務残高(対GDP比)

2016年6月25日

こちらのページでは主要国の「政府債務残高(対GDP比)」と「政府純債務残高(対GDP比)」の長期的推移を掲載しています。

投資を行う上で各国の政府債務を把握することは様々な面で大変重要です。

例えば株式投資を行う上で、各国の将来的な財政出動の余地を把握することは重要です。

また、新興国通貨に投資する場合は政府債務残高や財政赤字の比率は格付けにも影響を与える為、非常に重要です。

下記では主要国の「政府債務残高(対GDP比)」と債務から債権を控除した「政府純債務残高(対GDP比)」を掲載しています。

データの長期推移と共にポイントの解説も掲載していますので参考にしてください。

それではまず、世界の「政府債務残高(対GDP比)」から紹介します。

主要国の政府債務残高(対GDP比)推移とポイント解説

  • 単位:%、出所:IMF World Economic Outlook
  • データが取得できない部分は空欄としています
  • ポイント解説はデータの下段に箇条書きで掲載しています

1991年~2000年の世界各国の政府債務残高(対GDP比)

世界各国の政府債務/GDP推移(1990年代)

2001年~2010年の世界各国の政府債務残高(対GDP比)

世界各国の政府債務/GDP推移(2000年代)

2011年~2020年の世界各国の政府債務残高(対GDP比)

世界各国の政府債務/GDP推移(2010年代)

2021年~2022年の世界各国の政府債務残高(対GDP比)

2021年~2030年の世界各国の政府債務残高(対GDP比)

主要国の政府債務残高(対GDP比)のポイント

  • 茶色の背景部分のデータはIMF予想値
  • 日本の政府債務残高対GDP比は1991年の63.5%から2017年の234.5%まで一直線で上昇
  • 1990年代は財政の悪い国といえばイタリアと言われていたが、政府債務残高対GDP比では1998年に日本の方が高い数字となってしまった。1994年のデータをみるとイタリアが127.1%、日本が85%となっているが、イタリアは1999年にスタートする通貨ユーロへの参加条件として財政再建が必要であったことで政府債務残高対GDP比を改善させた。ただし、リーマンショック以降、再び財政収支が悪化傾向となっている。
  • 2009年以降ではギリシャの政府債務残高対GDP比の上昇が目立つ(ギリシャのデータは過去に粉飾などもあった為、参考程度にすべき。もっと悪い可能性あり。)
  • 日本国債の大半は国内投資家が保有しているが、ギリシャ国債は欧州各国の金融機関をはじめとする国外の投資家が保有しておりネガティブなニュースが出た場合の安定性は低くなる
  • 米国の政府債務残高対GDP比が2001年の53%から2010年代は100%を超える水準まで上昇している
  • 米国は企業債務(レバレッジドローンなど)や家計債務(サブプライムローンなど)の増加懸念がニュースとなるケースが多いが、実は政府債務が長期的に上昇傾向であり、悪化の目安であるGDP比で100%を超えていることは注意が必要。財政赤字が拡大すると将来の増税リスクが高まり、株式市場にはマイナスインパクトとなるので注意が必要。
  • 主要先進国の中ではドイツの健全度が際立っている。2010年代に入ってからも好調な景気を背景に政府債務残高対GDP比が大きく改善しており、水準も低水準となっている。今後、景気が悪化した場合でも、財政政策の出動余地が高いと考えられる。
  • 英国・フランス・スペインも概ね政府債務残高対GDP比が100%以下で推移している。ただし、2020年は新型コロナウイルスに対応した財政支出により、政府債務残高対GDP比は大きく上昇している。
  • ロシアは政府債務残高対GDP比が世界的に見て低いことで知られる。2000年以降大きく改善しているが、これは原油価格の上昇が最も大きな要因となっている。原油価格は1990年代、1バレル=20ドル前後で推移していた期間が多く、2000年前後は一時、1バレル=10ドル前後まで下落した。しかし、2000年代に入り上昇傾向となり、2008年には一時期、1バレル=147ドルまで上昇した。ロシアは国の収入に占めるエネルギー関連の割合が大きく、原油をはじめとするエネルギー価格の変動の影響を受けやすい。
  • 上記から政府債務対GDP比では「日本・米国・イタリア」が注意すべき国といえる(ギリシャは除外)
  • 主要国の格付はこちらを参照:世界の国債格付け(ソブリン格付け)一覧

次に「政府純債務残高(対GDP比)」を紹介します。

主要国の政府純債務残高(対GDP比)推移とポイント解説

「政府純債務残高」は政府債務から債権(資産)を控除したものです。

  • 単位:%、出所:IMF World Economic Outlook
  • データが取得できない部分は空欄としています
  • ポイント解説はデータの下段に箇条書きで掲載しています

1991年~2000年の世界各国の政府純債務残高(対GDP比)

世界各国の政府純債務/GDP推移(1990年代)

2001年~2010年の世界各国の政府純債務残高(対GDP比)

世界各国の政府純債務/GDP推移(2000年代)

2011年~2020年の世界各国の政府純債務残高(対GDP比)

世界各国の政府純債務/GDP推移(2010年代)

2021年~2022年の世界各国の政府純債務残高(対GDP比)

2021年~2030年の世界各国の政府純債務残高(対GDP比)

主要国の政府純債務残高(対GDP比)のポイント

  • 茶色の背景部分の背景部分のデータはIMF予想値
  • 「政府純債務」とは政府総債務から一般政府が保有する金融資産(年金積立や外貨準備など)を差し引いたもの。
  • オーストラリアは財政が健全な国で知られる。2004年から2009年の純債務はマイナスとなっており、すなわち資産超過となっていた。
  • 「日本は債務が多くても資産も多く保有しているから大丈夫」と言われえることもあるが、上記の通り、2008年以降、政府純債務(対GDP比)でも100%を超え、2018年には150%を超えてきており、注意が必要である。
  • 米国も2020年頃から政府純債務残高対GDP比が100%に迫る水準となっている。これは新型コロナウイルスに対応する財政支出拡大の影響によるもの。



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