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CFDを分かりやすく説明

投稿日:2018年11月12日 更新日:

CFDとは

CFDとは「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれています。

現物取引と異なり、売買時の資金のやり取りがなく差額のみを決済する取引です。

信用取引やFXの経験のある方はイメージしやすいと思います。

投資対象は世界の株価指数・個別株式・債券・コモディティ・為替などなんでもあります
(取引業者によって取引可能な投資対象は異なります)

ちなみにFXはCFD取引の為替版です。

CFDの主なメリットを下記に掲載します。

CFDのメリット

CFD取引には多くのメリットがありますが、特に大きいのは下記の5つです。

  1. ほぼ24時間取引可能(土日はクローズ、日本の祝日はオープン)
  2. レバレッジが使える
  3. 売り(ショート)から取引ができる、逆日歩がない
  4. 低コスト
  5. 幅広い投資対象(株式・債券・為替・コモディティ・REIT等)

それぞれ詳しく解説します。

①ほぼ24時間取引可能(土日はクローズ、日本の祝日はオープン)

CFDは祝日を含む月曜~金曜日のほぼ24時間、取引可能です。

よって、日中は仕事をしていて取引ができない人も仕事前や仕事終わりに取引をすることが可能です。

また、株式関連では一般的に市場(東証など)のクローズ後に決算発表などのイベントが発生します。

CFDであればイベントに対応した取引も可能となります。

②レバレッジが使える

CFDでは資産クラスによって上限が異なりますが、高いレバレッジを活用することができます。

これにより少額からでも取引が可能となります。

業者(証券会社)によってことなりますが、20倍や30倍までレバレッジを使える取引も存在します。

ただし、高いレバレッジを使った場合、投資対象の価格が見通しと反対方向に動いた時に大きく損をすることになります。

例えばレバレッジ20倍ということは投資対象が5%変化しただけで投資元本が全損(100%損失)することになります。

レバレッジは多少であれば資金効率を高めるので良いと思いますが、積極的に活用することはお勧めできません。

③売り(ショート)から取引ができる、逆日歩がない

CFDは売り(ショート)からも取引が可能ですので、マーケットの下落局面でも利益を上げることが可能です。

下落トレンドの資産クラスに対して積極的に利益を狙いにいくだけでなく、既に株式などを保有している場合、短期的に下落しそうな時にリスクヘッジとしてCFDを活用することも有効です。

また、信用取引で株式を空売り(ショート)した場合に大きなリスクとなる「逆日歩」はCFDでは発生しません。

そして、金利上昇時(債券価格下落時)や円高時など一般的な金融商品では利益を上げにくい局面でもCFD(FX)が有効です。

特に円高は外貨建て資産だけでなく日本株にも大きな影響を与えるので、一時的な円高が懸念される場合にCFD(FX)を活用することは非常に有効となります。

④低コスト

多くの会社では取引手数料(売買手数料)を無料としているので、一般的なCFDで発生するコストは「スプレッド」と「オーバーナイト金利」です。

スプレッドはAsk(売値)・Bid (買値)の差額で、債券のようなイメージで取引価格に織り込まれています。

オーバーナイト金利は日をまたいでポジションを保有した場合に日割りで発生します。

大手の会社であれば極端に高いコストを取られることはありません。

さらにCFDのコストは競争により、今後も低下していくことが予想されます。

⑤幅広い投資対象(株式・債券・為替・コモディティ・REIT等)

これも取引業者(証券会社)によって異なりますが、CFDは幅広い投資対象が魅力です。

世界各国の株式・債券・REITに投資(買いポジション・売りポジション)ができ、ほぼ24時間取引が可能です。

また、様々な資産クラスを1つの口座で管理できる点も魅力の1つとなります。

取引所CFDと店頭CFD

CFDには取引所を介して取引をする「取引所CFD」と取引所を介さない「店頭CFD」があります。

現在、取引所CFDは「くりっく株365」のみです

「くりっく株365」では日経平均・NYダウ・DAX(ドイツ)・FTSE100(英国)の取引が行えます。

上記に掲載したようにほぼ24時間取引可能でショート(売り)取引も可能ですので、例えば15:00に東証がクローズした後、何かニュースがでた場合でもヘッジ売りが可能です。

クリック株365の取引時間

また、レバレッジが使えるので効率的に行うことができます。

店頭CFD」は各業者がサービスを提供し、相対取引となります。

業者ごとに取扱い銘柄はことなりますが、世界各国の株式・債券・コモディティ・REITなど非常に多くの種類があります。

中には2倍ブル型のCFDもありますが、もともとCFDはレバレッジが使えるのであまり必要性はないと感じます。

また、FXと同様にCFDは危険というイメージの方もいらしゃると思いますが、それは商品が問題ではなくレバレッジを掛け過ぎた場合の話です。

レバレッジ1倍であれば通常の株式投資や外貨投資と何ら変わりがありません。

逆に上記のメリットがある分、使い方を間違わなければ利便性は高いと考えられます。

特にドル建て資産を保有している人が短期的な円高リスクをヘッジするためのドル売りポジションや、米国株の下落をヘッジするための米国株売りポジションは一般の投資家がCFD(FX)以外では取引することは難しいと思われますので貴重な投資手段となります。

CFDの税金

一言で言うとFXや先物と同じです。

雑所得に該当しますが、総合課税ではなく20%の申告分離課税となります。

収入金額が2,000万円以下のサラリーマンの方は給与以外の所得が20万円以下の場合、確定申告は不要となります。

先物取引に係る雑所得として「先物・FX・CFD」は損益通算が可能です。

よって収入金額が2,000万円以下のサラリーマンで「先物・FX・CFD」の合計利益が20万円以下の場合は確定申告が不要です。

以前は先物・FX・CFDの雑所得は総合課税でしたが、税制改正により株式等の税率に合わせ20%の申告分離課税となり、利便性が向上しました。

一方、個人名義での外貨預金の為替差益は雑所得で総合課税のままとなっています。

同様に個人が購入した私募投信や匿名組合出資から得られる利益なども総合課税の取り扱いとなります。

総合課税の場合、所得が高い投資家は税率が高くなる(所得税・住民税合計で最高55%)ので、一定以上の所得がある投資家は20%申告分離課税の方が利便性は高くなります。



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