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米国の貿易赤字 長期推移(対中国・対日本・対メキシコ)

投稿日:2018年3月16日 更新日:

米国の貿易赤字は拡大傾向/国別では対中赤字が大きなウェイト/対日赤字はウェイト低下

米国貿易赤字国別チャート

※チャートの貿易赤字額の単位:百万ドル(1ヶ月当たり)

米国の貿易赤字は長期的に拡大傾向です。

2006年8月のピーク時は678億ドル/月まで貿易赤字が拡大しました。

リーマンショック後に貿易赤字は一時的に縮小しましたが、再度拡大傾向となりました。

2017年11月以降、1ヶ月で500億ドルを超える赤字となっています。

そしてもう1つ大きな傾向として表れているのは、対中国の貿易赤字が大幅に拡大している点です。

2018年1月時点で米国の貿易赤字に占める対中貿易赤字の割合は60%以上となっています。

中国が製造拠点としての地位を高め、米国の活発な消費で赤字が悪大している構図となっています。

上記チャートでも一部確認できますが、1980年代後半~1990年代前半は米国の対日貿易赤字が大きな問題となりました。

今の中国のように米国の貿易赤字の内、60%以上が日本向けのものとなっていました。

1985年のプラザ合意をはじめとして貿易不均衡を解消する施策が多く行われ、ドル円レートは1995年に1ドル=80円割れまで円高が進みました。

現在、米国の貿易赤字に占める対日本の割合は10%前後まで低下しています。

日本企業が1995年や2011年等の円高局面で製造拠点を海外にシフトしたことや相対的に日本の製造業の影響力が低下したことが要因と考えられます。

現在、米国の貿易摩擦問題の第一の当事者は中国となっています。

さらに上記チャートをみると、対メキシコの貿易赤字が拡大傾向であることも分かります。

これはメキシコが米国向けの製造拠点としての地位を高めた結果です。

日本の自動車会社などもメキシコで米国向けの製品を製造しています。

月によっては赤字額で日本を上回る状況となっています。

米国の貿易収支・輸入・輸出の推移

米国貿易収支・輸出入チャート

※こちらのチャートでは貿易収支(貿易赤字)を逆にして表示しています

米国の経済規模が拡大していることもあり、米国の輸出と輸入は共に長期的に増加傾向です。

輸出と輸入の差額が貿易収支となりますが、上段でも説明した通り米国の貿易収支は旺盛な個人消費の影響もあり基本的に赤字です。

輸出と輸入は共に増加傾向ですが、輸入の伸びの方が若干大きい為、貿易赤字は増加傾向となっています。

米国の貿易赤字対名目GDP比推移(貿易赤字/名目GDP、%)

米国貿易赤字対GDP比チャート

米国の輸出・輸入は右肩上がりで増加しており、貿易赤字も長期的には増加傾向です。

ただし、米国の経済規模自体も拡大していることから、名目GDP対比の貿易赤字はそれほど大きく拡大しているわけではありません

米国の貿易赤字と米ドルレートの相関性を検証

米国貿易赤字とドルインデックスチャート

上記は米国の貿易赤字額とドルインデックスの推移です。

ドルインデックスは複数の主要国通貨に対する米ドルの強弱を表す指数で、数字が大きくなると米ドルが強くなることを表しています。

上記チャートを見る限り、米国の貿易赤字の規模と米ドルは完全に連動している訳ではなさそうです。

ただし、判断が難しいですが、貿易赤字が一定水準を超えるとドル安圧力がかかっているようにも見えます。

よって米国の貿易赤字が大きく増加した場合は、ドル安にシフトする可能性があると考えて良さそうです。

ドル円レートの予想・分析については「為替レートの予想・分析は実質金利差・購買力平価を活用」をご覧ください!

ドル円レートの長期推移は「ドル円レート長期推移1971~(チャート・変動要因)」をご覧ください!

日本の国際収支の推移は「日本の国際収支推移」ををご覧ください!



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