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コーラブル債

投稿日:2016年6月24日 更新日:

債券タイプ

  • 仕組債

通貨

  • 円(額面100円)

対象アセット(インデックス)

  • コール条項(早期償還条項)のオプションを売却(発行体に償還する権利を付与する)

条件

発行事例

2017年1月現在の日本の金利環境では組成が難しいので下記は参考例

  • 期間:20年
  • クーポン:
    • 1-5年:0.5%
    • 6-10年:0.8%
    • 11-15年:1.1%
    • 16-20年:1.4%
  • 発行後1年以降、6ヶ月毎の利払い日に発行体がコールし償還する権利がある(バミューダン・コーラブル)
  • 発行体に早期償還するオプションを売却することにより、そのオプション料をクーポンに充当することで利回りアップしている
  • クーポンは期間中一定のパターンと上記のようなステップアップ型がある
  • コール条項の種類
    • ヨーロピアン・コーラブル(ワンタイムコール):償還日までに1回のみのコール条項
    • バミューダン・コーラブル:利払いごとに複数回のコール条項
    • コール条項はノンコール期間を短くするほど利回り向上に作用する
    • また、ヨーロピアン・コーラブルよりバミューダン・コーラブルの方が発行体にとって有利になることからバミューダン・コーラブルの方が利回りは高くなる
    • ちなみにバミューダンとはバミューダ諸島がアメリカとヨーロッパの中間に位置するところからきている。オプションの世界でアメリカンと言えば期間中いつでも行使可能、ヨーロピアンといえばオプション期間の満期日のみ行使可能、バミューダンはその中間の複数回行使可能である。

コーラブル債組成フロー

良い点(セールストーク)

低リスク

  • 発行体の信用リスクを除けば、元本割れリスクはない
  • マーケット金利が上昇して早期償還されず相対的に低利回りの運用となっても元本割れはない
  • よって為替や株式等のマーケットリスクを取れない投資家には利回りアップの数少ない手段となる

高利回り

  • コールオプション(早期償還条項)の売却により利回りアップに貢献
  • マーケット金利が上昇した場合に低金利の運用が長期化するリスクと、マーケット金利が低下した場合に早期で償還してしまうリスクを受ける代わりに通常の債券より高い利回りを享受することができる仕組みである

悪い点(リスク)

再投資ができないリスク、長期の低金利運用となるリスク

  • 金利低下により期限前償還の可能性が高まる。期限前償還されるということは金利が低下しているということであり再度、同じ利回りで同様の商品には投資できない
  • 逆に金利上昇局面では、発行体の立場で考えた場合、現状の低クーポンでの調達が有利になるため償還されにくくなる。つまり、投資家は市場金利より低いクーポンでの運用が長期化してしまうリスクがあるということになる。(このリスクに対応するために、上記例のようにクーポンがステップアップしていく条件にして償還されやすくすることが多い)
  • 過去、日本は長期に渡り金利低下局面が続いていたことから、コーラブル債は早期で償還されるケースが一般的であった。しかし、今後、日本の金利が上昇トレンドになった場合、コーラブル債は償還されにくくなると想定されるので注意が必要である。

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