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アルゼンチンペソの長期推移と関連データ

投稿日:2018年5月27日 更新日:

アルゼンチンペソの長期推移(アルゼンチンペソ/ドル、円/アルゼンチンペソ)

アルゼンチンペソ/ドル長期チャート

円/アルゼンチンペソ長期チャート

  • 1980年代から続いたハイパーインフレを抑制すべく、1992年1月のペソ導入に合わせて1ドル=1アルゼンチンペソのドルペッグ制を採用した。この結果、インフレは収束した。
  • 1997年のアジア通貨危機、1998年のロシア危機の影響で、相対的に通貨が高くなり輸出競争力が低下したブラジルなどはペッグ制を廃止し、変動相場制に移行したが、アルゼンチンはドルペッグ制を継続した。その結果、特に隣国で主要貿易国でもあるブラジルに対し、交易条件が大幅に悪化したことがアルゼンチン経済に大きな打撃を与えた。財政収支・経常収支が共に悪化、対外債務の支払い懸念が生じ、資金の国外流出が顕著となった。
  • 2001年12月、アルゼンチンは国債のデフォルトを宣言
  • 2002年1月にアルゼンチンペソのドルペッグ制を放棄し、2002年2月に完全変動相場制に移行した。その結果、1ドル=1アルゼンチンペソから1ドル=3アルゼンチンペソ台まで大きく下落した。
  • 2011年~2015年にかけて管理フロート制による通貨管理を行い、アルゼンチンペソが米ドルに対して急激に下落しないようコントロールした。ただし、この間、個人間による非公式マーケットでの取引が行われ、2重相場の状態になっていた。(非公認マーケットでは大幅にアルゼンチンペソ安の水準で取引された)
  • 2015年12月、為替管理の廃止とアルゼンチンペソの実質的な切り下げを行ったことで1ドル=15アルゼンチンペソ前後まで下落した。
  • 2018年4月の下落は米国の長期金利上昇による資金流出がきっかけとなった。アルゼンチン中央銀行は2018年4月から5月にかけて3回の利上げを行い政策金利は40%に達した。外貨準備高が10%近く減少したこともありIMFに300億ドルの融資支援を要請した。

アルゼンチンに関連する各種データ

  • 人口:4385万人(2016年、世銀)
  • 1人当たりGDP:16,072ドル(2016年、世銀)
  • 名目GDP:6,580億ドル、世界で21位(2017年、bloomberg)
  • 主要産業:農牧業(油糧種子、穀物、牛肉)
  • G20参加国
  • 1950年前後までは世界有数の経済大国であったが、その後は日本やドイツのような工業化が進まず、先進国の仲間入りができていない。
  • 過去アルゼンチンは1827年、1890年、1951年、1956年、1982年、1989年、2001年の7回デフォルトを経験している(世界各国の国債格付け一覧はこちらを参照してください:世界の国債格付け(ソブリン格付け)一覧

アルゼンチンペソに関連する各種データ

経常収支の推移

アルゼンチン経常収支推移

  • 2002年~2010年は経常収支が黒字となっており、この間はアルゼンチンペソも比較的安定的に推移した
  • 2002年に経常収支が大きく改善したのは上記に掲載の通り、ドルペッグ制を廃止し変動相場制に移行したことでアルゼンチンペソが大きく下落したことが要因

外貨準備高の推移

アルゼンチン外貨準備高推移

  • 外貨準備高が減少する理由としては基本的には介入によるアルゼンチンペソの買い支えが要因
  • 2001年に外貨準備高が大幅に減少しているが、これはドルペッグを維持するたの介入が要因
  • 2002年の変動相場制移行によるアルゼンテンペソの下落で外貨準備高が増加に転じた
  • 2011年~2015年にかけて管理フロート制による管理を行ったことで、介入により外貨準備高が減少した
  • 世界各国の外貨準備高のランキングはこちら:世界の外貨準備高の変化(1990年・2005年・2016年)



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