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日本株(TOPIX)と米国株(S&P500)の予想PER・実績PBR推移

投稿日:2018年11月10日 更新日:

株価の割高割安を判断するバリュエーション指標として最も基本的なPERとPBR。

基本的な指標で良く活用されていますが、過去の推移を把握していない人が意外と多いと感じます。

本来は過去の推移やトレンドを把握したうえで、現在のPER・PBRの水準が割安なのか割高なのかを分析する必要があります。

こちらのページではTOPIXとS&P500の予想PERと実績PBRの推移を掲載します。

PERやPBRはデータの算出主体によって若干数値が異なるケースがあります。

こちらのページでは全てbloombergのデータを元に作成しています。

日本株(TOPIX)の予想PER・実績PBR推移

まず、2001年5月からの予想PERのチャートです。

TOPIXの予想PER推移

ITバブル崩壊後の2001年とリーマンショック直後の2009年は大幅減益や赤字になった企業も多く、予想PERが極端に上昇しました。

これでは見にくいのでチャートのスケールを拡大したものがこちらです。PER30倍以下の部分のみ表示しています。

TOPIXの予想PER推移

日本株のPERは元々世界的に見て高い水準が続いていました。

昔は企業同士の持ち合いが発行済み株式数の半分以上を占めており、流動する株数が少ないのでPERは高くても妥当といった説明をする人も多くいました。

2000年代以降、持ち合いが解消され、外国人投資家の比率が高まったことでPERは他の先進国と同レベルとなっています。

今後、日本株のPERを比較・分析する上では2010年以降のデータが参考になると思われますので、下記にチャートを掲載します。

TOPIXの予想PER推移

日本株のPERも欧米並みの水準となった2010年以降では、TOPIXベースの予想PERで13倍を下回る水準は割安な水準と判断して良さそうです。

次に実績PBRのチャートを掲載します。(2001年5月からのデータです)

TOPIXのPBR推移

さすがに指数ベースでPBR1倍割れは割安と言えそうです。

ITバブル崩壊後で最も日本株が低迷した2003年でも月次データではTOPIXベースのPBR1倍割れは発生していません。

TOPIXベースのPBR1倍割れが恒常的に発生したのは「リーマンショック後の2008年~アベノミクス前の2012年」のみです。

米国株(S&P500)の予想PER・実績PBR推移

S&P500指数の予想PERの推移です。

S&P500PER推移

1990年以降の予想PERの平均値は16倍~17倍程度です。

予想PERが14倍を下回る水準は割安と言えそうです。

次に実績PBRの推移です。

S&P500のPBR推移

米国株は歴史的にPBRが高く、日本のように1倍割れのような水準にはなりません。

ROE経営が浸透しており、余計な資本を持たないで利益の拡大を目指すことからこのような違いが発生しています。

PBRとROEの関係は「PBR=PER×ROE」で表されます。

PERの水準が同じでもROEが高いとPBRも高くなります。

日本株より米国株の方が恒常的にROEが高いので、結果としてPBRも高く推移してます。

アベノミクスにより日本でもROE経営が浸透してきましたが、これが進むと日本株もPBRの水準が高くなる可能性があります。



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