こちらのページでは(自称)当サイトが開発した「RT倍率(東証REIT指数/TOPIX)」について解説しています。
「RT倍率1倍割れ」や「RT倍率1.5倍超え」などはトレードのシグナルにもなりますので、定期的に確認することをお勧めします。
- RT倍率1倍割れはJ-REIT買い
- RT倍率1.5倍前後でJ-REIT売り
詳細は下記をご覧ください。
RT倍率はJ-REITと日本株を比較する指標
日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」は一度は聞いたことがあると思います。
- NT倍率についてはこちらを参照:NT倍率の長期チャートとポイントを解説
同じく、それ程有名ではありませんが、S&P500をTOPIXで割った「ST倍率」という指標もあります。
以前、J-REITと日本株を比較する指標がなく、あれば何か投資判断の役に立つのではないかと思っていました。
2019年7月、東証REIT指数をTOPIX(東証株価指数)で割った「RT倍率」という指標を考えました。
2019年7月25日時点で検索しても同様の指標はないようですので「RT倍率」はファイナンシャルスターが開発したことにします。(勝手に決めてすみません)
もちろん誰でも使えるように商標などは取得しませんのでご心配なく。
- RT倍率=東証REIT指数 / TOPIX
ちなみに東証REIT指数はJ-REIT全銘柄、TOPIXは東証一部全銘柄を対象としています。共に浮動株基準の時価総額加重平均で算出されています。
よって、両指数はJ-REIT市場全体と日本株式市場全体を表していることになります。
東証REIT指数は2003年3月からスタートしていますので、そこからのRT倍率の長期チャートを下記に掲載します。
RT倍率・東証REIT指数・TOPIX長期チャート(TOPIXが上にきたらチャンス)
「東証REIT指数とTOPIXの比較チャート」と「RT倍率のチャート」です。
- 上段:「東証REIT指数とTOPIXの比較チャート」
- 下段:「RT倍率(東証REIT指数/TOPIX)のチャート」
東証REIT指数とTOPIXは長期的には同じ方向に動いていますが、途中、異なる動きとなっている部分もかなりあります。
そして、大半の期間で東証REIT指数がTOPIXを上回っています。(つまりRT倍率は1倍を上回っています)
TOPIXが東証REIT指数を上回るということは「RT倍率の1倍割れ」を意味しますが、これはほとんど発生していません。
そして、RT倍率が1倍割れになった後はその後、例外なくREITが上昇しています。
よって、RT倍率が1倍割れの時にREITを購入することは有効な戦略であると思われます。
もし、心配であれば「東証REIT指数買い+TOPIX売り」のマーケットニュートラル戦略(ロング・ショート戦略)をとれば、マーケット環境に影響されずに手堅く利益を上げられます。
「東証REIT指数買い+TOPIX売り」はRT倍率が上昇すると利益が発生するポジションです。
近年はこのような特殊な取引もETFやCFDなどを活用すれば手軽にできるようになりました。
RT倍率1倍割れ(TOPIXが東証REIT指数を上回る)が発生した際には是非、思い出してください。
下記のいずれかの取引で儲かるはずです。
- J-REIT買い
- J-REIT買い+TOPIX売り(マーケットニュートラル)
逆にRT倍率が上昇するケースではRT倍率が1.5倍前後が上限となっています。(過去最高は2013年3月の1.59倍)
そして、RT倍率が1.5倍前後でピークをつけた後はこちらも例外なく東証REIT指数が下落しています。
よって、RT倍率が1.5倍をつけた際は、J-REITのポジションを減少させたり、東証REIT指数の空売りも有効な戦略となります。
さらにRT倍率1倍割れのケースと同様にマーケットニュートラル戦略(ロング・ショート戦略)も可能です。
もちろんRT倍率1倍割れのケースとは逆のポジションで「東証REIT指数売り+TOPIX買い」となります。
「東証REIT指数売り+TOPIX買い」はRT倍率が下落すると利益が発生するポジションです。
RT倍率1.5倍超が発生した際には是非、思い出してください。
下記のいずれかの取引で儲かるはずです。
- J-REIT売り
- J-REIT売り+TOPIX買い(マーケットニュートラル)
J-REITについての詳しい解説はこちらをご覧ください:J-REIT・リサーチ・オープン/J-REITの投資環境
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