ファイナンシャルスター

ハイレベル金融サイト(株式・債券・REIT・投信・税制など)Copyright©2016-2019 financial star

お役立ちデータ(金利・債券)

金利とインフレ率推移(チャート・変動要因)【③新興国】

投稿日:2017年6月15日 更新日:

こちらのページでは新興国(ブラジル・中国・インド・ロシア)の金利とインフレ率の比較チャートを掲載しています。

新興国はインフレ率の変動が激しく、特に高インフレは経済の混乱や通貨安を招くため、各国の中央銀行は政策金利を機動的に操作してコントロールしています。

それぞれの比較チャートの下には箇条書きでポイントを掲載しています。

ブラジルの政策金利とインフレ率の推移(ブラジルSelicターゲットレート、消費者物価指数)

ブラジル政策金利とインフレ率チャート

  • ブラジルは長年、高インフレに悩まされてきた歴史があり、ブラジル中央銀行はインフレの抑制を優先した高金利政策をとる傾向がある
  • よってインフレ率に対して相対的に政策金利が高く、実質金利が高めになる傾向にある(この点においては理論的に投資する価値がある通貨と言える)
  • ブラジル中央銀行のインフレ目標は4.25%±1.5% (2.75%~5.75%)である(2016年までは4.5%±2%で2.5%~6.5%であった)
  • 2002年~2003年にかけてインフレ率と政策金利が共に大きく上昇しているが、この時は2003年のルーラ政権誕生を控え、投資家の間で債務問題に関する懸念が広がり資本流出が拡大したことでブラジルレアル安が進み、インフレ率も大きく上昇した
  • 実際にルーラ政権誕生後は財政問題が改善し、経常収支も黒字化したことでブラジルレアル高が進み、インフレ率も中央銀行の目標レンジ内で推移した
  • 2010年〜2014年まではインフレ率も安定し、ブラジルレアルも安定的に推移した。
  • 2015年~2016年にかけてインフレ率と政策金利が共に大きく上昇しているが、この時は2016年のリオデジャネイロ五輪を控えている中、国内景気は低迷していたがインフレ率の抑制を優先し利上げを行った
  • そのため、2015年~2016年のブラジルは高インフレ下で景気悪化となる、スタグフレーションと呼ばれる状況となった。さらに財政悪化(国債格下げ)と政局不安も加わり、最悪の状態であった。
  • 利上げの効果により2017年に入りインフレ率は低下傾向となり、2017年9月には過去最低の2.51%まで低下した。(同時に政局不安も改善に向かった)
  • インフレが鎮静化したことでブラジル中央銀行は利下げを行い、国内景気も回復傾向となった
  • 2019年10月には政策金利が5%まで低下した
  • ブラジルレアルの見通し等についてはこちら:ブラジルボンドオープン / ブラジルレアルの投資環境・最新の見通し
  • ブラジルレアルのチャートはこちら:ブラジルレアル為替レート(円/レアル,レアル/ドル)長期推移(チャート・変動要因)

中国の政策金利とインフレ率の推移(中国基準貸出金利1年、消費者物価指数)

中国の政策金利とインフレ率チャート

インドの政策金利とインフレ率の推移(インド準備銀行レポレート、消費者物価指数)

インドの政策金利とインフレ率チャート

ロシアの政策金利とインフレ率の推移(ロシア政策金利、消費者物価指数)

ロシアの政策金利とインフレ率チャート

  • ロシア政策金利は2013年8月までは「Refinancing Rate」が採用されており、2013年9月から現在の「Key Rate(1週間レポレート)」が採用されている。上記チャートは合成チャートである。
  • ロシアのインフレ目標は4%
  • ロシアのインフレ率は不安定で2015年のように通貨安などが要因で大きく上昇するケースもある
  • ロシアルーブルは原油価格との相関が高く、原油価格が下落するとルーブルも下落する傾向がある
  • よって「原油安→ロシアルーブル安→インフレ率上昇」といった流れとなりやすい(インドが原油高→インフレ率上昇となるのとは対照的)
  • ロシアルーブルの見通しについてはこちら:ロシアルーブルへの投資を考える(2018年2月)
  • 参考ページ:ロシアルーブル為替レート(円/ルーブル,ルーブル/ドル)長期推移(チャート・変動要因)



-お役立ちデータ(金利・債券)
-, , ,