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米国エネルギーMLPオープン(エネルギー・ラッシュ)

投稿日:2016年6月26日 更新日:

米国エネルギーMLPオープン(エネルギー・ラッシュ)の商品概要やセールストーク、リスクを掲載しています。

データや内容は随時、更新しています。

実践で役立つ内容を心がけています。お役に立てれば幸いです。

実質的な運用会社

  • ニューバーガーバーマン
    (委託会社:三菱UFJ国際投信)

投資対象

  • エネルギーや天然資源に関連するMLP

商品組成上の特徴

  • 為替ヘッジありと為替ヘッジなしの2コース

主な販売会社(販売手数料)

  • 三菱UFJモルガンスタンレー証券
    一律3.24%
  • 三菱UFJ信託銀行
    1,000万円未満3.24%、1億円未満2.7%、1億円以上2.16%

信託報酬

  • 2.0864%

良い点(セールストーク)・見通し

MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)とは

  • REITと同じような仕組みで、天然資源のパイプラインや貯蔵施設を保有し、そこから得られた収益を投資家に還元する。
  • MLPの要件(総所得の90%以上を天然資源の探査・採掘・精製・運搬・備蓄等から獲得)を満たせば、法人税がかからず収益の大半を投資家に還元できる点でREITと類似している。
  • MLPの市場規模は約50兆円超と比較的大きなマーケット。

MLPの安定した収益

  • 探査・開発(上流)や精製・販売(下流)ではなく、貯蔵・輸送(中流)がMLPの80%以上を占めている
  • 貯蔵・輸送(中流)はパイプライン等の利用料であり、エネルギー価格変動の影響を受けにくく、キャッシュフローは安定している
  • 利用料は大手企業相手の長期契約が一般的で、物価指数に連動する契約になっていることも多く、インフレリスクにも対応している
  • エネルギーMLPの1株当たり配当の推移mlp_div
  • 安定したキャッシュフローによりMLPの配当は対前年比で1999年〜2016年まで一度もマイナスになったことがない
  • 1999年から2016年までは平均年率8.4%で配当成長(ゴールドマンサックスアセットデータより)

エネルギー生産量は中長期的に増加

  • 原油生産量は短期的に減少しているが、中長期的には増加に転じる見通し
  • 天然ガスは米国の原油・ガスの全生産量の内、2/3を占める重要なエネルギー資源である
  • 天然ガスの生産量は①発電燃料の石炭から天然ガスへの切り替え、②石油化学製品の増産、③液化天然ガス(LNG)の輸出等を背景に増加していく見通し
    mlp_oilproduction
    (出所:レッグメイソン・アセット・マネジメント作成資料)

MLPの高い利回り

  • MLPの利回りは米国REITよりも高く、米国ハイイールド債と同レベルであるケースが多い
  • 配当利回り6.2%
    (データは2017/8/31基準)

原油価格は中長期的に安定へ

  • 中東各国の原油の生産コストは多くの国が40ドル以下と低コストで生産が可能と言われている。
  • しかし、各国は原油の販売収入をあてにした財政計画を立てており、財政赤字にならないための原油価格は下記グラフの通り
  • 長期間の財政赤字は大きな問題になる為、原油価格の上昇は必要不可欠であり、各国は合理的な判断をしていくものと考えられる。
  • 中東各国の原油の財政均衡価格
    mlp_oilprice

原油価格の影響でMLPが下落した場合はチャンス

  • 上記のとおり、MLPの業績は原油価格にそれほど影響されないにもかかわらず、これまでも原油価格の下落局面でイメージから下落するケースが何度かあった。
  • このような場合には、市場が落ち着けばリバウンドする可能性は高いため購入するチャンスと言える。
  • 参考ページ
    原油価格の見通し(特に供給サイドのコストから考える)

金利上昇・インフレに強いMLP

  • MLPが所有するパイプラインのリース契約には通常、インフレ調整条項が付与されており、インフレ率が上昇するとMLPが受け取るパイプラインのリース料も上昇する形になってる。
  • それとは逆に負債側の資金調達では長期固定金利で借入を行っている部分が多く、金利が上昇してもすぐに利払いが増えるわけではない。
  • その結果、MLPはインフレ率や金利が上昇する局面には強い資産クラスといえる

トランプ大統領とMLP市場

  • パイプライン建設推進でMLPの収入増による業績アップが期待される
  • 2017年1月に2つの原油パイプラインの建設を推進する大統領令に署名
    1. トランスカナダ社が進めるキーストーンXLパイプライン(オバマ政権時代は建設許可が留保されてきた)
    2. 大手MLPのエナジー・トランスファーやスノコ・ロジスティクスが進めるダコタ・アクセス・パイプライン(早期の完成が予定されておりMLPへの利益貢献が期待される)

MLPの銘柄例

  • エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ
    • 天然ガス、天然ガス液、原油の集積、輸送、精製などを手掛ける大手MLP
    • テキサス州のバーネット・シェール田や米北東部のマーセラス・シェール田など多くの地域で事業の運営や、新規事業の計画をしている
  • エナジー・トランスファー・パートナーズ
    • MLPの大手エナジー・トランスファー・グループに属するMLP
    • 主に天然ガスや天然ガス液の集積、処理、輸送、貯蔵などの中流事業を手掛ける。
  • スペクトラ・エナジー
    • 天然ガスの輸送、貯蔵、卸売り事業などを手掛ける天然ガスの企業
    • グループ内のMLPであるスペクトラ・エナジー・パートナーズに出資
    • 米国の北東部やカナダを主要な事業地域としている

実質的な運用会社

  • ニューバーガーバーマン・LLC
  • 1939年創業の独立系大手運用会社。米国、英国、香港、上海等に拠点を持ち、株式・債券・オルタナティブ等幅広い資産クラスの運用を行っている。
  • MLP投資は2000年から行っている。

悪い点(リスク)

MLPと原油価格は一定の相関がある

  • エネルギー価格との相関性は高くないといわれているが、原油価格等が大きく下落する局面では、同様に下落する傾向にある

MLPは比較的ボラティリティが高い

  • 2014/8~2016/2は大幅に下落
  • MLPの主要インデックスであるAlerian MLP Indexは2014/8の約540から2016/2の約200まで60%以上下落した。(この間、原油価格は1バレル=100ドルから26ドルまで下落した)

配当金の2重課税

  • ファンドがMLPから受け取る配当金は現地で35%の源泉税が課税される。(ただし通常のMLPでなく、MLPに投資する会社の株式に投資している場合などでは源泉徴収税率が0%の場合もある)
  • これは取り戻すことはできないため、月次レポートのポートフォリオ利回りが仮に6%としても、実際には3.9%しかファンドは受け取れない。
  • ここから信託報酬を控除すると2%程度の配当利回りになってしまい、さらにこれを分配金として受け取ると20.315%の所得税・住民税が課税されるため、最終的な手取りは1.6%程度となってしまう。

投資対象が同じ投信(類似ファンド)

  • インデックスファンドMLP(日興アセット)
    • ETFとETNを活用し、信託報酬0.81%と低コスト
  • GS MLPインフラ関連証券ファンド(愛称:ザ・シェール)(ゴールドマンサックス・セット)
  • MLP関連証券ファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)

関連ページ

米国エネルギーMLPオープン(エネルギー・ラッシュ)の月次レポート等はこちらから

三菱UFJ国際投信/米国エネルギーMLPオープン(エネルギー・ラッシュ)

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