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オプションについての分かりやすくて詳しい説明

投稿日:2019年5月13日 更新日:

オプションとは

オプション取引とは、株式や通貨を買ったり売ったりする「権利」を取引することです。

買う権利はコールオプション、売る権利はプットオプションと言います。

少しややこしいかもしれませんが、買う権利(コールオプション)を買う人・売る人、売る権利(プットオプション)を買う人・売る人がいることになります。

ちなみにオプション取引の場合、オプションの買い手は相場が逆に動いても、最悪、オプションを行使せず放棄すれば良いだけなので、損失の最大値はオプション料(オプションプレミアム)のみとなります。

例を見るのが一番イメージし易いと思いますので、コールオプションとプットオプションの取引例を掲載します。

コールオプションの取引例

まず、コールオプションです。

コールオプションの条件

オプション料はあくまで例です。

オプション料は対象資産(原資産)のボラティリティの大きさや設定する行使価格等により変化します。

例えば上記のケースで権利行使価格を下げるとプレミアムは上昇します。

コールオプションの場合、権利行使価格が低いとオプションの買い手にとってプラス(売り手にとってマイナス)になるので高いオプション料が必要となります。

このオプションを買った人は、A社株式が1年間の間に1,000円を超えて上昇した場合でも、オプションを行使することで1,000円で購入することができます。

仮にA社株が1,500円になっていても行使価格1,000円で購入するこができます。

この場合、1,000円で購入して、時価の1,500円で売却すれば500円の利益となります。

ただし30円のオプション料を支払っていますのでトータルの利益は470円(500円-30円)になります。

1000円を超えない場合はオプションを放棄するだけなので損失はオプション料の30円です。

このコールオプションの買い手は利益は無限大、損失は最大でも30円ということになります。

反対にこのコールオプションの売り手の利益は最大でもオプション料の30円のみです。

株価が大きく上昇してオプションが権利行使された場合、1,000円でA社株を渡す必要がありますので、損失は無限大となります。

コールオプションの買い手と売り手の損益を図にするとこのようになります。

コールオプションの損益図

ちなみに転換社債(CB)は普通社債にコールオプションの買いを組み合わせたポジションとなります。

プットオプションの取引例

次にプットオプションです。

プットオプション条件

このオプションを買った人は、A社株式が1年間の間に1,000円より安くなっても、オプションを行使することで1,000円で売却することができます。

つまり、A社株式が500円になっていても行使価格1,000円で売却することができます。

この場合、市場価格との差額500円の利幅がとれますが、30円はオプション料として支払っているので、トータルの利益は470円(500円-30円)になります。

A社株式が1,000円未満にならない場合は、オプションを放棄するだけなので損失はオプション料の30円のみです。

このプットオプションの買い手の最大利益はA社株がゼロになった場合の970円(権利行使価格-オプション料:1,000円-30円)で、最大損失はオプション料の30円となります。

反対にこのプットオプションの売り手の利益はオプション料の30円のみです。

仮に株価がゼロになった場合でも相手方に1,000円で売却させてあげる必要がありますので、最大損失は970円(権利行使価格一オプション料:1,000円-30円)となります。

プットオプションの買い手と売り手の損益を図にするとこのようになります。

プットオプションの損益図

ちなみに多くの仕組債は「債券+オプションの売り」で高クーポンを実現しています。

代表的な仕組債であるEB債は「債券+プットオプション売り」のポジションです。

上記の損益図(プットオプションの売り)をみるとイメージしやすいですが、株価が一定水準以下にならなければオプション料により高いクーポンを受取るだけですが、大きく下落した場合はそのまま下落した分がマイナスとなります。

イメージとしては上記掲載の転換社債(CB)の逆となります。

2つのオプションを組み合わせたポジションの例(ストラドルの買い・売り)

複数のオプションを組み合わせることで様々なポジションを作ることができます。

ここではオプションのコンビネーション取引で最も基本である「ストラドルの買い」と「ストラドルの売り」を紹介します。

ストラドルの買いは同じ行使価格のコールとプットを1単位ずつ購入する戦略です。

ストラドルの買い損益図

原資産が上でも下でも大きく変動すれば利益が上がるポジションです。

ただし、2つのオプションを購入するため、オプション料は高くなります。

マーケットが上か下か分からないが、大きく変動しそうだと予想する時に用いる戦略です。

ヘッジファンドの一種で「トレンドフォロー型ファンド」と呼ばれるCTAも考え方はストラドルの買いと同じで、実際にこのポジションを活用することもあります。

ストラドルの売りは買いの反対です。

ストラドルの売り損益図

ストラドルの売りはマーケットがあまり変化しないと予想する時に用いる戦略です。



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