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OECD景気先行指数は景気の流れを把握できるが株価には先行しない

投稿日:2018年12月15日 更新日:

OECD景気先行指数(CLI:Composite Leading Indicators)の定義

OECD景気先行指数(CLI:Composite Leading Indicators)はOECD(経済協力開発機構)が主要国の経済指標をベースに作成する指標で、6~9ヶ月後の経済見通しを測る指標です。

  • OECDは「Organisation for Economic Co-operation and Development」の略でEU22ヶ国、その他13ヶ国の合計35ヶ国が加盟しています。先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて①経済成長、②貿易自由化、③途上国支援に貢献することを目的としています。(経済産業省HPより)

OECD景気先行指数は常にウォッチしておく必要はありませんが、景気の大きな流れを把握する上で役立ちますので、たまにチェックすることをお勧めします。

データの見方は下記の通りです。

  • 100が基準値
  • 100より低い→景気後退
  • 100より高い→景気拡大
  • CLIが下降している→景気減速
  • CLIが上昇している→景気加速

CLIが100以下で上昇している場合は景気後退からの回復局面です。

CLIが100以下で下落している場合は景気後退がより悪化している局面となります。

図で表現するとこのようになります。

OECD景気先行指数と景気サイクルイメージ図

世界景気の転換点を表す早期シグナルとして、景気の先行きを予想する際に注目されます。

OECD景気先行指数(CLI:Composite Leading Indicators)の推移(長期チャート、直近チャート)

主要国(米国・中国・ユーロ圏・日本)の長期チャートと直近チャートを掲載します。

OECD景気先行指数長期チャート

OECD景気先行指数短期チャート

チャートを見て分かる通り、OECD景気先行指数は数値が大きく変動する指数ではく、100を中心値として±2前後の範囲で推移するケースが多くなっています。

リーマンショック後の最も低下した時でも米国CLIが95、中国CLIが94、ユーロ圈CLIが96、日本CLIが97前後となっています。

近年、中国のOECD景気先行指数が米国・欧州・日本の景気先行指数に先行する傾向があると言われています。

OECD景気先行指数(CLI:Composite Leading Indicators)は株式投資に役立つか

OECD景気先行指数が株式投資の今後を占うで有効であるか否かを確認します。

米国・中国・ユーロ圏・日本のOECD景気先行指数と株価指数をチャートで比較します。

OECD景気先行指数と株価(米国)

OECD景気先行指数と株価(中国)

OECD景気先行指数と株価(ユーロ圏)

OECD景気先行指数と株価(日本)

OECD景気先行指数は6ヶ月〜9ヶ月程度景気に先行しますが、よく株価も景気に先行すると言われます。

確かにチャートを見る限りその通りのようです。

そのため、株価とOECD景気先行指数は同じような動きになっているケースが多々あります。

また、株価とOECD景気先行指数がほとんど相関性を持たずに動いているケースもそれなりに多くあります。

よって、少なくともOECD景気先行指数が株価より先行しているとは言えないので、株式投資をする上で直接的には役立つとは言えません。

あくまでも景気の方向性など大まかな流れを確認するツールとして活用しましょう。

ただし、上記でも触れましたが、中国のOECD景気先行指数が米国・欧州・日本に先行する傾向が出てきており、今後、その傾向がより強くなった場合には注目です。

中国のOECD景気先行指数がグローバル株式市場の先行指標となるかもしれません。

当面、中国のOECD景気先行指数は注目です。



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