こちらのページでは「世界恐慌」時の米国株式がピークからピークまでどれくらい下落したかを掲載しています。
ショック時の最大損失を把握しておくことは投資を行う上で非常に有益ですので参考にしてください。
世界恐慌時の米国株(S&P500指数)は-86%と米国株式市場の歴史上最大の下落率となりました。
米国株(S&P500指数)のチャート(1929年~1932年)
世界恐慌による株価の大暴落とは、1929年9月6日~1932年7月8日の約2年10ヶ月の間にS&P500指数が86%下落したことを指します。
下記では世界恐慌による株価の大暴落についてポイントとなる出来事を掲載しています。
- 1920年代の米国は「狂騒の20年代(狂乱の20年代)」といわれ、イノベーション(技術革新)を軸とした経済成長が続いた。
- 1924年中旬からブラックサーズデー直前である1929年10月までの約5年間で米国株は3倍以上の上昇となり、株式投資ブームが加熱していた。
- 1928年~1929年頃は景気がスローダウンする兆候が表れ始めたが、FRBは投資抑制を目的とした利上げを断続的に行っていた。
- 1929年10月24日(木)、暗黒の木曜日(ブラックサーズデー)を境にニューヨークの株価が大暴落。1929年9月6日~11月15日までの約2ヶ月間でS&P500指数が36%下落した。
- 1929年11月、2度の利下げで公定歩合を1.5%(6%→4.5%)引き下げた。
- 1929年12月~1930年4月、フーバー大統領による減税・公共投資拡大の発表により、一時的に株価はリバウンドした。
- しかし、その勢いは長く続かず、1930年6月から再び株価は下落を始め、1932年7月まで約2年間、一本調子で下落した。
- この間、1930年には多くの銀行が破綻したことも株価下落・景気悪化に拍車をかけた
- 世界恐慌からの回復後、1937年2月~1938年3月にもS&P500は-53%の下落となった。
- S&P500指数が世界恐慌による株価暴落直前の1929年9月6日の高値(31.8ポイント)を回復したのは1954年9月であり、約25年もかかった
関連ページ
「世界恐慌」以外のマーケットイベントにおける各資産クラスの最大下落率は下記を参照。
- 各資産の最大下落率(ブラックマンデー)
- 各資産の最大下落率(アジア通貨危機・ロシア危機)
- 各資産の最大下落率(ITバブル崩壊)
- 各資産の最大下落率(欧州債務危機)
- 各資産の最大下落率(リーマンショック)
- 各資産の最大下落率(コロナショック)
リーマンショック前に米国債のイールドカーブが逆イールドとなっていた件についてはこちらを参照。
米国株の長期チャートはこちらを参照。