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米国の長期金利(10年国債利回り)の長期推移【チャート・変動要因】

2021年4月20日

こちらのページでは「米国の長期金利(10年国債利回り)のチャート」と「変動要因の解説」を掲載しています。

ご覧いただくことで「米国の長期金利の歴史」を確認することができます。

下記では、まず最初に大きなトレンドを把握できるように、米国の長期金利(10年国債利回り)の1962年からの長期チャートを掲載しています。

その後「1962年~1989年」と「1990年以降」にチャートを分割し、細かく解説をしています。

変動要因は箇条書きで記載しています。

まず最初に1962年からの長期チャートをご覧ください。

米国長期金利(10年国債利回り)の長期推移【1962年~現在】

米国の長期金利(10年国債利回り)長期推移【1962年~現在】

  • 1960年代・1970年代の米国長期金利(10年国債利回り)は概ね右肩上がりで上昇した
  • 特に1970年代から1981年にかけて、高インフレにより長期金利は大きく上昇した
  • なかでも第一次オイルショック・第二次オイルショック時に非常に大きな上昇となった
  • 米国長期金利(10年国債利回り)の月末ベースの過去最高値は1981年9月末の15.84%
  • その後、約40年かけて右肩下がりとなり、コロナショックが発生した2020年3月には一時、過去最低の0.3%台まで低下した
  • 1981年以降の約40年間はいわゆる「債券の時代」となった(つまり利回りが低下=債券価格は上昇)
  • 2019年~2021年頃は「米国経済の成熟化・グローバル経済の効率化により今後、米国10年債利回りが4%・5%となるような時代は来ない」言われた
  • 2022年、コロナ過からの経済急回復・ロシアのウクライナ侵攻の影響でインフレ率が上昇し、長期金利も急上昇した
  • 2023年10月23日、米国長期金利(10年国債利回り)は5.02%まで上昇した。

米国長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【1960年代・1970年代・1980年代】

「1962年~1989年」の米国長期金利(10年国債利回り)のチャートです。

米国の長期金利(10年国債利回り)【1962年~1989年】

  • 1960年代以降、1981年までは米国長期金利(10年国債利回り)の上昇が続いた
  • 第一次オイルショック時(1973年~1974年頃)の米国長期金利(10年国債利回り)は8%超まで上昇
  • 1978年8月、米国債のイールドカーブが「逆イールド」となった
  • 第2次オイルショック時(1979年~1980年頃)は15%前後とさらに大きく上昇(月末ベースのピークは1981年9月末の15.84%
  • この頃、米国のインフレ率は14%前後まで上昇、政策金利(FFレート)は20%まで上昇した
  • 米国の政策金利とインフレ率の比較チャートはこちらを参照:金利とインフレ率推移(チャート・変動要因)【①先進国】
  • 原油価格の上昇によるインフレ率上昇に加えて、米国の双子の赤字(財政赤字・経常赤字)も長期金利上昇の要因となった
  • 1989年1月、米国債のイールドカーブが「逆イールド」となった

米国長期金利(10年国債利回り)のチャートと変動要因【1990年代・2000年代・2010年代・2020年代】

「1990年以降」の米国長期金利(10年国債利回り)のチャートです。

米国長期金利(10年国債利回り)【1990年代~2020年代】

  • 1994年頃の長期金利上昇は米国景気が予想以上の強さを見せたことがきっかけで、1993年10月から1994年11月にかけて米国長期金利(10年国債利回り)は約2.9%上昇した
  • 1999年の長期金利上昇は世界的に景気が回復基調となり、米国景気が過熱し、労働市場もひっ迫したことで金利の先高観が強まり、1998年10月から2000年1月にかけて米国長期金利(10年国債利回り)は約2.5%上昇した
  • 2000年3月、米国債のイールドカーブが「逆イールド」となった【イールドカーブの逆イールドについてはこちらを参照:イールドカーブについての分かりやすくて詳しい説明
  • 2005年12月、米国債のイールドカーブが「逆イールド」となった
  • 2013年5月~6月にかけて、当時のFRB議長ベン・バーナンキ氏がQE縮小の可能性を示唆したことから米国長期金利(10年国債利回り)が急上昇した。世界の株式市場・為替市場にも大きく影響を与えたことから「バーナンキショック」(テーパータントラム)と呼ばれている。米国長期金利(10年国債利回り)は2013年4月下旬の1.6%から2013年9月上旬には3.0%まで上昇し、その後一旦低下したが、2013年12月には再度3%を上回る水準まで上昇した。
  • 2015年~2016年10月頃は中国を中心とした新興国の景気減速懸念や原油安の影響により、米国長期金利(10年国債利回り)は低下傾向となった。 2016年6月にはイギリスのEU離脱(Brexit)が国民投票で可決されたこともあり、米国長期金利(10年国債利回り)は1.4%前後まで低下した。
  • 2016年11月の米大統領選で予想に反しトランプ氏が当選した。事前の予想ではトランプ氏が当選するとリスクオフになると思われていたが、結果的に株高・金利高・ドル高が大きく進んだ。米国長期金利(10年国債利回り)は2016年10月末の1.8%台から大きく上昇し、2018年10月末には3.14%まで上昇した。この間、2015年12月に政策金利(FFレート)を0.25%に利上げしゼロ金利を解除、その後も利上げを続け、2018年12月には政策金利(FFレート)を2.5%まで引き上げた。
  • 2018年時点では翌年も利上げ継続が予想されていたが、2019年に入り米中貿易摩擦の緊張化やインフレ圧力の弱まりを背景にFRBは利下げを開始。米国長期金利(10年国債利回り)も2019年8月には1.5%前後まで低下した。
  • 2019年8月、米国債のイールドカーブが「逆イールド」となった
  • 2020年2月頃から新型コロナウイルスの影響で金融市場は大きく混乱し、世界中の中央銀行はゼロ金利と量的金融緩和を開始した。米国10年債利回りは2020年3月に過去最低の0.3%前後まで低下した。
  • 2021年3月には米国10年債利回りは1.74%まで上昇した。長期金利上昇により米国のグロース株は一時的に大きく下落した。(詳細はこちらを参照:金利の上下によるバリュー株・グロース株の理論株価の変化
  • 2022年に入り、コロナ過からの経済急回復・ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の上昇等の影響により、米国のインフレ率が上昇。それに伴い長期金利も急上昇した。
  • 2022年10月21日には米国10年債利回りは4.3%まで上昇した。
  • 2023年10月23日、米国10年債利回りは5.02%まで上昇した。

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