スパイダー(ステートストリートが運用)の3種類のアクティブ・アセット・アロケーションETF
ステートストリートが管理するスパイダーETFに日本国内では珍しい「アクティブ・アセット・アロケーションETF」が3本ありますのでご案内します。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSgA)内のインベストメント・ソリューション・グループ(ISG)が運用しています。
「ステートストリート(スパイダー)」は「ブラックロック(iシェアーズ)」「バンガード」と並び世界のETF大手3社の一角です。
いずれも複数のETFやインデックスファンドに投資するファンド・オブ・ファンズ形式となっています。
タクティカル・アセット・アロケーション(TAA:戦術的資産配分)を行うことで様々なマーケット環境に合わせてポートフォリオを変化させ、高いパフォーマンスを目指していきます。
ETFの経費率の中にはアクティブ・アセット・アロケーションETFが投資対象としているETFの経費率も含まれている為、よくファンド・オブ・ファンズでみられるコストの2重計上は発生しません。
低コストでアセットアロケーションが可能となっています。
3本とも設定日は2012年4月25日です。
分配金は四半期毎となっています。
下記に各商品の概要を掲載しますが、商品コンセプトをまとめると下記の通りです。
- SPDR SSGA インカム・アロケーションETF(INKM):利回り重視
- SPDR SSGA グローバル・アロケーションETF(GAL):ノーマルな国際分散投資
- SPDR SSGA マルチ・アセット・リアル・リターンETF(RLY):インフレ対応型
SPDR SSGA インカム・アロケーションETF(INKM)商品のポイント
- インカム・ゲインおよび利回りを生む資産への投資に重点を置く
- 投資対象は高配当株式・投資適格債・ハイイールド債・グローバル不動産・ハイブリッド証券等に投資するETF及びファンド(運用レポートより)
- 「SPDR SSGA グローバル・アロケーションETF(GAL)」と比較するとインカム重視のポートフォリオとなっている
- 経費率:0.7%
- プライマリーベンチマーク:MSCIワールド指数(先進国の株式市場を対象とする浮動株調整済み時価総額加重指数)
- セカンダリーベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズUSロング・ガバメント/クレジット・ボンド指数(残存期間が10年以上の米国債、米国政府機関債、投資適格社債、投資適格インターナショナル米ドル建て債券で中規模から大規模の全ての公募債の投資リターンを表す指数、平均残存期間は約20年)
SPDR SSGA グローバル・アロケーションETF(GAL)商品のポイント
- 世界の株式・債券・リート等に低コストで分散投資を行うことを目的としている
- 投資対象はインターナショナル株式(除く米国)、米国株式、米国債券、ハイイールド債、米国インフレ連動債、米国REIT、インターナショナルREIT(米国除く)、新興国債券等に投資するETF及びファンド(運用レポートより)
- 投資対象は低コストのETFの比率が高い
- 「SPDR SSGA インカム・アロケーションETF(INKM)」と比較すると株式比率がやや高くなっている
- 経費率:0.35%
- プライマリーベンチマーク:MSCIオール・カントリ一・ワールド(ACWI IMI)指数(先進国と新興国の株式市場を対象とする浮動株調整済時価総額加重指数)
- セカンダリーベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数(米ドル建ての投資適格債券市場を表す指数)
SPDR SSGA マルチ・アセット・リアル・リターンETF(RLY)商品のポイント
- インフレヘッジに主眼を置いたポートフォリオ構成となっている
- 投資対象は天然資源、インフレ連動債、コモディティ、不動産、グローバルインフラストラクチャー等に投資するETF及びファンド(運用レポートより)
- 経費率:0.7%
- コモディティ関連のETFは先物のロールコストが発生しパフォーマンスが劣後するケース上がるので注意が必要
- コモディティ関連ETFのロールコストについてはこちらを参照してください:原油(コモディティ)ETFは先物のロールがあるので注意が必要
- プライマリーベンチマーク:ブルームバーダーバークレイズ米国インフレ連動国債指数(指数のリバランス時に償還までの残存期間が1年以上あり、かつ発行残高が5億ドル以上ある公募発行された米国インフレ連動国債を対象としている指数)
- セカンダリーベンチマーク:DBIQオプティマムイールドディバーシファイドコモディティエクセスリターン指数(エネルギー、貴金属、産業用金属、農作物のセクターから選ばれた14種類の商品で構成されている。先物のロールにおいて、あるルールに基づいたアプローチを採用している)
関連ページ
ステートストリートが管理・運用するスパイダーの国内取扱いETFはこちら。