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アベノミクス景気はイメージよりも実態が伴っている / 景気拡大期間ランキングと株価・GDPの推移

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景気拡大期間のランキング

景気拡大・景気後退の定義は各国によって異なります。

欧米では「2四半期連続のマイナス成長」となると景気後退とみなし、これを回避している間は景気拡大とみなされます。

日本では内閣府が景気動向指数をベース景気の山と谷を判断しています。

下記が景気拡大期間のランニング上位です。

景気拡大期間ランキング

2012年12月からスタートした「アベノミクス景気」は2018年12月で過去最長のいざなみ景気と並びます。

この記事を作成している2018年11月時点では「そうはいっても好景気を実感できない」という声も多く聞かれます。

上記の景気拡大期間で株価やGDPがそのように推移したかを検証してみたいと思います。

景気拡大期間の株価とGDP

年次の古い順に株価とGDPの推移を掲載します。

いざなぎ景気の株価とGDP (1965年11月~1970年7月)

景気拡大期間は57ヶ月と過去3番目の長さとなりました。

いざなぎ景気時のGDP推移

いざなぎ景気時の株価推移

日本の高度成長期であり実質GDP成長率は平均10%前後、名目では15%前後と極めて高い成長率となっています。

株価は約5年間の間にピーク時1.8倍以上と大きく上昇しました。

バブル景気の株価とGDP(1986年12月~1991年2月)

景気拡大期間は51ヶ月と過去4番目の長さとなりました。

まさにバブル絶頂期です。

バブル景気とGDP推移

バブル景気と株価推移

実質GDP成長率は概ね5%~6%前後で推移しました。

この間、名目GDPは拡大し続けましたが、株式市場は1989年12月にピークを打ち、長期下落相場へと突入しました。

1986年~1989年の3年間でTOPIXは約2倍となりました。

またそれ以前も1975年以降は右肩上がりで上昇しており、1986年~1989年はバブル相場の最終局面となりました。

いざなみ景気の株価とGDP (2002年2月~2008年2月)

景気拡大期間は73ヶ月と2018年11月時点では過去最長の景気拡大期間となっています。

いざなみ景気とGDP推移

いざなみ景気と株価推移

この時期の特徴として回復期間の初期は前年同月比ベースはGDP(名目・実質共に)がマイナスとなっています。

また、名目GDP成長率より実質GDP成長率が高い状態が続いていることからデフレ(物価のマイナス成長)が進んでいることが分かります。

名目GDPの実数もそれ程拡大していないことから、実体経済において好景気を実感することはあまりなかったと想定されます。

アベノミクス景気の株価とGDP(2012年12月~)

2018年10月末時点では景気拡大期間が71ヶ月と過去2番目となっていますが、このままいくと「いざなみ景気」の記録を抜いて過去最長の景気拡大期間となりそうです。

アベノミクス景気とGDP推移

アベノミクス景気と株価推移

上記のいざなみ景気と比較するとGDPの実数は拡大傾向であり、デフレも解消していることから、いざなぎ景気やバブル景気程ではないにしろ、好景気を実感することができると思われます。

国民の感覚と一部違うかもしれませんが、マクロデータから判断するとアベノミクス景気は2000年代のいざなみ景気より実態の伴う景気拡大と言えそうです。



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