こちらのページでは証券会社(一部銀行も含む)に入社予定の学生が、トップレベルの金融パーソンになるために、入社までに何をすべきかを掲載しています。(特に営業職で資産運用アドバイス業務を行う方を想定しています)
もちろん、一度違う業界に就職したが証券業界を目指す方や、第2新卒として証券業界に入社する方も参考にしてください。
トップ営業になりたれば知識・スキルが必要
資産運用アドバイス業務は一人一人の営業マンの能力によって大きく差が出ます。
実際に新入社員となり営業を始めると実績となって現れるので一目瞭然です。
そのため大変な部分も多くありますが、できる営業マンになると社内での昇格・昇給が早くなります。
さらに資産運用アドバイザリー業務は、転職をして1200万円~2000万円程度の高い所得を得ることが比較的容易な業界です。もちろんそれ以上稼ぐことも頑張り次第では可能です。
基本的に取扱商品はどの会社も大差はないのでステップアップの転職が多い業界です。
もちろん、ある程度大手であれば、元々の所得水準も高いので定年まで働く人も多くいます。
いずれにしても能力さえ高めれば仕事としては悪くないと思います。
営業をやるうえでバイタリティがあるのが当たり前ですが、他の営業マンと差別化しなくてはなかなかトップレベルには行けません。
また、使える時間は誰もが一定ですのでトップになるには取引の単価を上げなければなりません。
イメージとしては100万円~200万円の投信・債券を販売するのではなく、数千万円~数億円の投信・債券を販売するということです。
金額は違っても労力は同じです。
しかし、1つの商品に数千万円~数億円を投資できる方はそれなりのレベルの顧客となります。
外資系も含めた多くの営業マンがアプローチするためその競争に勝たないといけません。
そのためには顧客が「できそうな人間だな」「この人と話していると何か役に立つことを教えてくれる」「いつも面白い提案をしてくれる」「マーケットや税制などなんでも詳しい」等、何かメリットになりそうだと思わせる必要があります。
そのために知識をつけ顧客にアピールできる資格を取得することが第一歩になります。
具体的に何をすべきかを下記に掲載します。
トップ営業になる為の具体的対策
もちろん、下記の内容を大学4年生が1年間で全てマスターすることは難しいと思います。ただし、学生の内にできる限り準備しておくとその後大きな差になります。
①ファイナンシャルプランナーと証券アナリストの取得
FPと証券アナリスト、この2つの資格は金融の世界では取得すると必ずプラスになります。
時間がある学生なら両方やるのがベストですが、どちらか一方からということであればまずはファイナンシャルプランナーからが良いでしょう。
ファイナンシャルプランナーについての詳細は「ファイナンシャルプランナー」を参照していただければと思いますが、最低限、2級FP(AFP)は合格できるように頑張りましょう。
昔と違い、現在は2級FP(AFP)も大変難しくなり、相当勉強しないと合格できません。
ただし、しっかりやれば独学でも合格できるレベルです。
学生の場合は業務経験がないため2級FP(AFP)を直接受けることはできず、3級FPに合格するかAFP認定研修を修了する必要があります。
よって、早めに予定を立てて準備することをお勧めします。
そして、最終的にはファイナンシャルプランナーの最高峰である1級FPかCFPを取得しましょう。
その上で余裕があれば証券アナリストの取得も目指しましょう。
1級FP・CFPと証券アナリストの両方を取得すれば金融関係で働くのに困ることはありません。
証券アナリストについての詳細は「証券アナリスト」を参照してください。
証券アナリストの場合、特に最初は難しく感じるかもしれませんが、勉強を続けておくと急に視界が開けてきます。
継続は力なりで頑張りましょう。
1級FP(CFP)と証券アナリストの両方を取得できれば大きなアドバンテージになります。
②できるだけ読書をする
当サイトでも「1000万円以上稼げるビジネスマンになる為に管理人が読んだ良書」でいくつかの書籍をお勧めしていますが、これらは少しビジネス経験を積んでから読むほうが良いかもしれません。
学生の間は、日経ビジネス・日経マネー・エコノミスト・ダイヤモンドなど金融関連の読みやすいものを幅広く読むことをお勧めします。
これらを読むことで色々な人のマーケットの見方・考え方を学ぶ頃ができます。
この方が最初のうちは、実践で役立ちます。
③証券取引を自分でやる
学生でも証券口座はつくれますのでネット証券で口座開設して実際に自分のお金で運用してみましょう。
実際、運用をやったことがあるのとないのでは話す内容が全く違ってきます。
実は証券会社で営業をしている人で自分のお金では運用したことがない人も沢山いますが、話に深みが出ません。
実際の運用は想像よりも難しいので一度自分でやってみた方が将来のためになります。
株取引はもちろん投信などで様々な資産クラスに投資しましよう。
もちろん、自分のお金なので言われなくても真剣に考えると思いますが、それが重要です。
考えまくってください。それが力になります。
④運用商品・税金・法人関連の情報に多く接する
これは勉強というより、ネットなどを活用して幅広に見ていくだけで良いです。
FP等の勉強だけでも大変ですので、当サイトの記事などで関心があるものを時間があるときに見ていくだけでよいです。
例えば当サイトの「オペレーティングリース(JOL)を活用した節税【多くの法人が契約】」、「J-REITの「負ののれん」」「株特はずしを行う際に投資信託は活用できるか?」というページタイトルをみても何のことか分からないと思います。
完全に理解しなくても、こんなものがあるのかという程度でも良いので幅広く確認してみてください。
ちなみに当サイトの内容は、ある程度ベテランの金融マンでも知らない内容も多く含まれていますので、学生が分からなくても問題ありません。
ただし、入社後早い段階で当サイトの内容をある程度マスターできれば、間違いなく大きく差別化できますので頑張ってください。
- 優先的にマスターすべきコンテンツはこちらを参照:銀行・証券1~3年目の学ぶべきコンテンツ(最重要基礎コンテンツ)