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デュアルカレンシー債(2重通貨債 )

投稿日:2016年6月24日 更新日:

債券タイプ

  • 仕組債

通貨

  • 円(額面100円)

対象アセット(インデックス)

  • 米ドル

条件

  • 期間:1年
  • クーポン:1.5%
  • 償還時参照レート:spot-10円(95円)
  • 米ドルスポットレート:105円
  • 償還時に95円/ドルより円高にならなければ1.5%のクーポン、額面100円で償還。
  • 償還時に95円より円高になった場合、米ドルで償還される。この際の為替レートは105円でドル転となるため、円高による損失が急に表面化することになる。

デュアルカレンシー債とは一般的に払込みと利払いが円建てで償還が外貨建ての債券のことを表す。

今回例として挙げたデュアルカレンシー債は一定までの円高であれば円建てで償還し、一定以上の円高になった場合にのみ米ドルで償還するタイプの商品である。

デュアルカレンシー債組成フロー

良い点(セールストーク)

若干の円高はOK

  • 極端な円高にはならないと思うが、多少の円高の可能性は否定できないと思われている方にマッチする商品
  • 円安・円高共に大きく動かないだろうという考えをお持ちの方にマッチする商品
  • 10円までの円高リスクを排除しながら1.5%の利回りを享受できる
  • 仕組債の中では、6ヶ月や1年など、比較的短い期間でも組成できることが多い商品
  • 為替のボラティリティが高い時に組成すると良い条件となりやすい。
  • 期間中、一時的に10円を超える円高になっても償還前の判定時に10円以内の円高まで戻っていれば額面100円で償還される。
  • 万が一、大きく円高に振れて米ドルで償還されても、最終的には円安になるという長期的な見通しを持っていれば、償還後、米ドルで保有し、円安を待つことができる。通常、円と比較して米ドルは金利水準が高いため、円安を待つまでの間は相対的に高い利回りで運用することができる。

悪い点(リスク)

一定以上の円高でリスクが表面化

  • 10円以上円高になった場合、突然10円の損失が表面化してしまう。
  • 為替の判定日は満期日近辺であるため、その後償還された米ドルは含み損を抱えている可能性が高い。
  • よって、米ドルで償還される可能性を考えると、長期的には米ドル高のマーケット見通しを持っていないとデュアルカレンシー債(2重通貨債 )の投資には向かないということになる

円安メリットを放棄

  • 一定の為替リスクを負う商品であるが、円安による為替差益のメリットをすべて放棄した商品設計となっている
  • 円安メリットを放棄する分、上記の例であれば10円までの円高リスクは抑制されることになる

デュアルカレンシー債(2重通貨債 )は米ドル以外の通貨でも可能

  • 豪ドルやブラジルレアルなどのデュアルカレンシー債(2重通貨債 )も販売されている
  • 金利水準が高く、ボラティリティが高い通貨はデュアルカレンシー債(2重通貨債 )を組成した場合も見た目の条件は良くなる

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