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先進国株式と新興国株式の予想PER・実績PBR推移

2019年8月31日

こちらのページでは先進国(MSCIワールド)と新興国(MSCIエマージング)の予想PERと実績PBRの推移を掲載します。

  • 先進国:MSCIワールド
  • 新興国:MSCIエマージング

過去の推移やトレンドを把握することで現在のPER・PBRが割安なのか割高なのかを分析することが可能となりますのでご活用ください。

また、先進国株式と新興国株式のデータを相互比較することでも様々な気付きがあります。

こちらのページでは全てbloombergのデータを元に作成しています。

ちなみに2019年11月時点のMSCIワールドインデックスは先進国23ヶ国の指数、MSCIエマージングは新興国26ヶ国の指数です。(構成国の数は決まっておらず、適宜、変化していきます)

MSCIの区分は下記の通りです。

MSCIオールカントリーインデックスの中に先進国指数(MSCIワールド)と新興国指数(MSCIエマージング)が含まれています。

MSCIオールカントリー一覧

先進国株式と新興国株式の予想PERの推移

先進国株式と新興国株式の予想PERを相対的に分析できるように比較チャートとして掲載しています。

また、予想PERチャートの下に株価の比較チャートも掲載しています。

先進国新興国のPER推移

先進国新興国の株価推移

新興国株式(MSCIエマージング)の予想PERが先進国株式(MSCIワールド)の予想PERを上回ることはほとんどありません。

2007年や2011年のように新興国株式が相対的に大きく上昇した際は予想PERがほぼ同じ水準となっています。

よって、先進国株式と新興国株式の予想PERが同じ水準になった際は相対的に新興国株式が割高になっていると考えられます。

余談ですが、そのタイミングで「先進国株式買い+新興国株式売り」のポジションを取れば手堅く利益を確保できそうです。(ETFやCFDを活用することで取引が可能です)

ちなみに、新興国株式(MSCIエマージング)の予想PERが先進国株式(MSCIワールド)の予想PERより低い点について、意外と感じる方もいるでしょう。

高い成長率を考えれば、新興国株式の方が高いバリュエーションになってもおかしくありません。

しかし、新興国はカントリーリスクが高いことと金利水準が高いことがバリュエーションを抑えていると考えられます。

少し専門的に説明するとカントリーリスクか高くなるとその分、リスクプレミアムが上乗せされ、高い株式益利回り(PERの逆数)が必要となります。その結果、PERは低くなります。

同じく、その国の金利水準が高いとイールドスプレッドの観点から高い株式益利回り(PERの逆数)が必要となり、PERは低くなります。

このように新興国株式(MSCIエマージング)の予想PERが先進国株式(MSCIワールド)の予想PERより低くなることについては理論的におかしくありません。

2010年代は新興国株式(MSCIエマージング)の予想PERと先進国株式(MSCIワールド)の予想PERの差が徐々に乖離しているのが確認できます。

予想PERの観点では、2019年時点で新興国株式の相対的な割安感が高まっていると言えます。

先進国株式と新興国株式の実績PBRの推移

こちらも上記の予想PERと同様に実績PBRの比較チャートの下に株価の推移を掲載しています。

先進国新興国のPBR推移

先進国新興国の株価推移

こちらも新興国株式(MSCIエマージング)の実績PBRが先進国株式(MSCIワールド)の実績PBRを上回ることはほとんどありません。

上記、予想PERと同様に先進国株式と新興国株式のPBRが同じ水準になった際は新興国株式が割高になっていると考えられます。

一方、チャートを見ても分かる通り、2019年時点で先進国のPBRと新興国のPBRの乖離が大きくなっていることが分かります。

2019年7月時点で、先進国のPBRは約2.5倍、新興国のPBRは約1.5倍の水準です。

上記チャートの期間では最も大きな乖離幅となっています。

よって、PBRの観点では新興国株式が先進国株式に対して相対的に割安になっていると言えます。

さらに、上記の株価チャートを見ると2005年〜2010年は先進国株式に対して新興国株式が大きく上昇しています。

逆に、2010年〜2019年は新興国株式がほぼ横ばいで推移しているのに対し先進国株式が大きく上昇しています。

これを見ても2019年時点で新興国株式は調整十分といえます。

よって、2019年時点ではPER・PBR・株価の調整度合いを総合的に考えると、新興国株式は割安度が高まっていると言えそうです。

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