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知識・ノウハウ(債券)

債券投資のスキルアップに役立つコンテンツ一覧【初級・中級向け】

2021年7月4日

こちらのページでは「債券」についてしっかりと勉強したい方におすすめのコンテンツを紹介しています。

「イールドカーブ」「スプレッド」など債券の基本的な仕組みに関する内容から「米国ハイイールド債」「CoCo債」「CLO」「仕組債」など具体的な債券についての内容まで幅広く紹介していますので参考にしてください。

まずは債券の仕組みについてのコンテンツです。

債券の最も重要な仕組み

債券の仕組みの中で最も重要なポイントは「イールドカーブ」「スプレッド」「デュレーション」です。

下記ではそれぞれについて分かりやすく解説しています。

イールドカーブ

イールドカーブの基本的な概要から過去の逆イールドの事例など、イールドカーブについて幅広く説明しています。

イールドカーブの全てと言える内容です。

イールドカーブは「順イールドカーブ」「フラット・イールドカーブ」「逆イールドカーブ」の3つの種類があります。

その中でも「逆イールド」は景気悪化・株価下落の先行指標として重要ですので必ず覚えておいてください。

  • 米国の逆イールド(2000年3月・2006年8月・2019年8月)
  • 日本の逆イールド(1989年12月)
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スプレッド・デュレーション

「イールドカーブ」と同様、「スプレッド」と「デュレーション」は債券の仕組みの中で最も重要な内容です。

「スプレッド」は発行体の信用力に応じた上乗せ金利です。

「デュレーション」は債券の金利感応度を表し、金利上昇リスクを考える上で重要です。

実際の発行事例やデータを使って分かりやすく解説していますので参考にしてください。

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主な米ドル建てクレジット債券

米ドル建て債券は円建て債券と比較して様々な種類の債券が存在します。

下記では「米ドル建て投資適格社債」「米ドル建てハイイールド債」「バンクローン」「米ドル建て新興国国債」の特徴や利回り・スプレッドの推移を紹介しています。

米ドル建て投資適格社債

投資適格社債は高い信用力・高い流動性がある一方、スプレッドは小さく、ベース金利の変動による影響を大きく受けます。

米ドル建て投資適格社債のポイントをまとめると下記の通りです。

  • 高い信用力・高い流動性
  • ベストな投資タイミングはベース金利がある程度上昇した後になるので、景気サイクルで言うと景気のピーク前後
  • リスクはスプレッド拡大リスクよりも、ベース金利の金利上昇リスクに注意
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米国ハイイールド債

米国ハイイールド債は格付けがBB格以下の非投資適格社債で、米ドル建てクレジット債券の中心的な存在です。

ちなみに、S&PとムーディーズのBB格は日本人がイメージしているより信用力は高いと言えます。

米国ハイイールド債のポイントをまとめると下記の通りです。

  • 格付はBB以下の非投資適格銘柄
  • 米ドル建てクレジット債券の中では相対的に高い利回り
  • 「スプレッド」と「デフォルト率×回収率」の対比では理論的に儲かる
  • 金利上昇局面は必ずしもマイナスではない
  • 発行企業はイメージよりも大企業かつ優良企業(日本でいえばソフトバンクG)
  • 原油価格の動向に注意
  • ベストの投資タイミングは景気が悪化してスプレッドが拡大した局面(スプレッドが7%以上になればチャンス)
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バンクローン

バンクローンは米国ハイイールド債の「担保付+変動金利」版と言えます。

金利環境によって米国ハイイールド債(固定金利)と使い分ることができます。

また、両者に分散投資をして金利リスクをヘッジすることも可能です。

バンクローンのポイントをまとめると下記の通りです。

  • バンクローンは「格付はBB格以下」「担保付」「変動金利」でありハイイールド債の担保付・変動金利版といえる
  • デフォルト時の回収率はハイイールド債より高い水準
  • 金利上昇リスクが低い
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米ドル建て新興国国債

米ドル建て新興国国債は長期的に見ると信用力アップにより、評価が上昇しています。

以前は平均格付けがハイイールド債より低く、スプレッドが相対的に高くなっていましたが、現在は平均格付がハイイールド債より高くなり、スプレッドも逆転しています。

  • 新興国経済の成長により米ドル建て新興国債券にもプラスの影響
  • 新興国の信用力アップにより、スプレッドは米国ハイイールド債より低い水準となった(以前は米国ハイイールド債より高いスプレッドであった)
  • 日本でも人気がある米国ハイイールド債と組み合わせて投資を行うことで分散効果を発揮できる(特に原油価格下落局面など)
  • 金利上昇リスクと新興国のクレジットリスクに注意
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米ドル建てクレジット債券の利回りとスプレッドの推移

米ドル建てクレジット債券(米国ハイイールド債・新興国国債・投資適格社債)の利回りとスプレッドの長期推移です。

投資をする際は、現在の利回り・スプレッドが過去と比較してどのような位置にいるのかを把握するべきです。

ちなみに以前は米国ハイイールド債より新興国国債(米ドル建て)の方が高い利回りとなっていましたが、現在では逆転しています。

これは新興国の成長により信用力が高まったことが要因です。

また、米国ハイイールド債は原油価格が下落すると影響を受けますが、新興国国債(米ドル建て)は影響を受けません。

その為、米国ハイイールド債と新興国国債(米ドル建て)に分散投資を行うことは有効です。

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金融機関が発行する債券

金融機関が発行する代表的な債券として「CoCo債」と「TLAC債」があります。

CoCo債は金融機関の自己資本比率が一定水準まで低下した場合に、元本が毀損される(元本を資本に充当する)ことで金融機関の破綻を防止することを目的に発行されている債券です。

一方、TLAC債は金融機関が破綻した際に、預金者等を保護することを目的に発行されている債券です。

役割が正反対となります。

下記ではそれぞれ詳細に解説していますので参考にしてください。

CoCo債

「ニッセイ世界ハイブリッド証券戦略ファンド(アドバンスド・インカム)」を例にCoCo債のポイントについて解説しています。

CoCo債はバーゼルⅢ対応の劣後債で、利回りが相対的に高く、投資対象として魅力的な債券です。

主に欧州の大手金融機関が発行しています。

金融機関が属する国ごとにトリガー水準(5.125%or7.0%)が異なる点や、金融機関の自己資本の水準などは把握しておくべきです。

CoCo債のポイントをまとめると下記の通りです。

  • ドル建てのCoCo債は主に欧州の大手金融機関が発行
  • CoCo債は自己資本比率がトリガー(5.125% or 7%)にヒットすると元本削減や株式転換が行われる債券
  • 普通社債と比較して相対的に高い利回り
  • 金融機関の自己資本比率は上昇傾向でトリガーヒットの可能性はそれほど高くない
  • 繰り上げ償還(ファーストコール)のスキップには注意
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TLAC債

TLAC債のポイントは大手金融機関の破綻時の処理に使われる点です。

金融機関の破綻を防止するために発行される劣後債・優先証券とは役割が異なります。

この点が最も重要です。ここを理解していない人が多いと感じます。

TLAC債のポイントをまとめると下記の通りです。

  • 破たん防止ではなく、破綻時の処理に使われる債券
  • 持株会社が発行することでTLAC適格になる
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証券化された債券

証券化スキームを活用した債券の中で代表的な「CLO」「CMBS」「ジニーメイ・ファニーメイ・フレディマック(政府系RMBS)」について掲載しています。

CLO

CLOとはバンクローンを優先劣後構造を活用して証券化した商品です

CLOの存在により、直接バンクローンに投資できない投資家も間接的にアクセスが可能となります。

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CMBS

CMBSとは商業用不動産のローン債権を裏付けとして発行されるMBSです

MBSにはCMBSと同じ仕組みで、住宅ローンを担保として発行されるRMBSも存在します。

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ジニーメイ・ファニーメイ・フレディマック

「ジニーメイ」「ファニーメイ」「フレディマック」はいわゆる「政府系の住宅ローン担保証券(RMBS)」です。

米国債と同レベルの格付と高い流動性がありながら、米国債より高い利回りが期待できます

ただし、リスク要因として複雑なデュレーションの仕組み(ネガティブ・コンベクシティ)については理解しておくべきです。

これをよく理解していない人が多いと感じます。

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転換社債

「転換社債(CB)」は投資家目線ではダウンサイド限定・アップサイド無限大という理想的な投資対象です

過去の発行事例も豊富に掲載していますのでご覧ください。

テスラの転換社債(CB)は約10倍、ソフトバンクGの転換社債(CB)は約20倍になりました。

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仕組債の一覧

日本国内で販売されている仕組債を体系的に分類して、分かりやすく整理しています。

全ての仕組債のポイントを学ぶことができます。

また、マーケット環境ごとにどの仕組債がフィットするかも掲載しておりますので参考にしてください。

ちなみに、日本で販売されている仕組債は4分類・12種類です。

  1. 為替系仕組債
    1.  デュアルカレンシー債【順デュアル】
    2. ノックインデュアルカレンシー債(ノックイン順デュアル)
    3. リバースデュアルカレンシー債【逆デュアル】
    4. パワーリバースデュアルカレンシー債(PRDC債)
    5. 為替スーパーボール債(為替ジャンプアップ債)
  2. 株式系仕組債
    1. 日経平均リンク債
    2. EB債(他社株転換社債)
  3. 金利系仕組債
    1. リバースフローター債
    2. CMS債
    3. コーラブル債
  4. クレジット系(その他)仕組債
    1. クレジットリンク債
    2. リパッケージ債
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債券市場の全体像

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