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知識・ノウハウ(投信)

ブルベアファンドの仕組みと問題点

2016年7月1日

ブルベア型のファンドは投資信託だけではなく、「日経レバ」として有名な「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(通称 日経レバ)(1570)をはじめとするETFでも一般的となっています。

ブルベアファンドで最も注意すべき点は、投資対象(例えば日経平均など)が上下にジグザグに動いた場合にパフォーマンスがどんどん悪化していく点です。【ブルベアファンドの下方乖離】

下記で詳しく説明していますのでご覧ください。

ブルベアファンドとは

最近、日本株投資で効率的に値幅を獲得する手段としてブルベアファンドが人気です。

ちなみにブルは「雄牛」、ベアは「熊」のことで、金融界ではブルが上昇、ベアが下落を表します。

一般的にブルベアファンドと言った場合、先物などを利用して対象となる指数の2倍や3倍の動きをするファンドのことを指します。

ブル型ファンドは純粋に指数の2倍・3倍の動きとなり、ベア型ファンドは指数の−2倍・−3倍の動きとなります。

以前は公募投信のブルベアファンドが一般的でしたが、終値ベースでの取引しかできず、使い勝手が必ずしも良いとは言えませんでした。

現在では日中取引が可能なETFが使いやすく一般的となっております。

例えば代表的なETFである「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(通称 日経レバ)(1570)の場合、日々の騰落率が日経平均の2倍の動きをします。

ここで注意すべきは、あくまで「日々の」騰落率の2倍になるのであって、2日以上離れた日で比較するとちょうど2倍の動きになることはありません。

特に上下に上がったり下がったりを繰り返すと、日経平均の2倍のパフォーマンスに比べて悪くなっていきます。【ブルベアファンドの下方乖離】

これはファンド内の先物のオペレーション(取引)で考えると分りやすいので、下記で解説します。

ブルベアファンドの動き

ある期間の日経平均と2倍ブルファンドの動きを下記に掲載します。

上下に動いた場合(通常のパターン)はパフォーマンスが悪化していくので注意【ブルベアファンドの下方乖離】

bullbear1

  • 上記の表の見方を説明すると、まず、日経平均の2倍の動きにするため、先物は純資産の2倍保有します。
  • 1日後では日経平均が10%上昇したので先物の時価は22,000になりますが、「2倍ブル」の純資産価格は12,000です。翌日も前日の2倍の騰落率にするには先物を24,000保有する必要がありますので2,000買い増す必要があります。
  • 2日後はその逆で日経平均が-9.1%となったことで24,000の先物が21,818に下落します。しかし、純資産価格は9,818ですので翌日も2倍の騰落率にするには先物は19,636で足りるため、21,818-19,636=2,182を売却する必要があります。
  • このように日経平均が上昇した日は買い増し、下落した日は売却を繰り返していくことになります。
  • 日々の先物のオペレーションとしては上記表の中の(A)→(B)に先物残高を修正することになります(上がった日は買い、下がった日は売り)
  • 「高い日に買って、安い日に売る」を繰り返していくことになるので、長期で保有すればするほど、日経平均の2倍のパフォーマンスより下に乖離していくことになります。【ブルベアファンドの下方乖離】

連続上昇・連続下落の場合にはブルベアファンドは機能する

  • 例外として日経平均が連続して上がり続けた場合や下がり続けた場合は、上記で説明したような下方乖離は発生しません
  • ちょうど2倍、−2倍の推移になっています
  • よって、連続で上昇・下落するケースではブルベアファンドはイメージ通りの推移となります

bullbear2

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日経平均と日経レバ(1570)騰落率比較

それでは次に、実際のトラックレコードを用いて検証してみたいと思います。

2014/12/30~2016/4/30の日経平均と日経レバ(1570)のパフォーマンスです。

  • 日経平均:17,450→16,666:−4.5%
  • 日経レバ:13,170→11,230:−14.7%

この期間は上下にジグザグに動いたマーケットであったため、長期間保有すると日経平均の2倍のパフォーマンスに比べて大きく劣後しました。(ブルベアファンドの下方乖離)

実際のマーケット環境では、上がり続けることや下がり続けることはありませんので、多かれ少なかれ「ブルベアファンドの下方乖離」は発生します。

ベアファンドのネガティブキャリーコストについて

日経平均ベアファンドや債券ベアファンドの場合、株式や債券を空売りするのと同じ経済効果になりますので、債券であれば利回り、株式であれば配当利回りの分がマイナスに計上されます。

株や債券を保有していれば得られるものは売り建てした場合は支払うことになります。

レバレッジの比率が高いベアファンドはその分マイナスの影響が大きくなります。

また、債券の利回りや株式の配当利回りの水準が高い投資対象もマイナスの影響が大きくなります。

ベアファンドは長期で保有した場合、マイナス利回りの影響が大きく響いてきますので注意が必要です。

よって、ブルベアファンドは上記で説明した「ブルベアファンドの下方乖離」の問題がある為、長期保有には向いていませんが、ベアファンドはより注意が必要です。

短期のトレンドを取りに行くトレードで活用しましょう。

ブルベアファンドの投資事例

ブルベアファンドを活用した投資手法についてはこちらをご覧ください。

円高時や金利上昇時はリターンを狙える投資対象が少ないので、貴重な投資手段となります。



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