ファイナンシャルスター

ハイレベル金融サイト(株式・債券・REIT・投信・税制など)Copyright©2016-2019 financial star

お役立ちデータ(為替)

為替ヘッジコスト長期推移(円/ドル・円/ユーロ)【データ更新用】

投稿日:2018年7月28日 更新日:

為替ヘッジコストについて

米ドル建てやユーロ建ての債券を購入するのと同時に為替リスクを排除する為、為替予約取引などを活用し、為替ヘッジを行うことがあります。

ただしこの時、為替リスクを排除するかわりにヘッジコスト(金利環境によってヘッジプレミアム)がかかることになります。

ヘッジコストは大部分が当該通貨の金利差で決定しますが、正確には「金利差」と通貨の需給によって変化する「ベーシス(スプレッド)」の合計となります。

こちらのページでは円/ドルと円/ユーロのヘッジコストの長期推移を掲載します。

ドル円ヘッジコストの長期推移

まず、3ヶ月ドルLIBORと3ヶ月円LIBORから金利差の推移を確認します。

日米短期金利と金利差の推移

次にbloombergが算出している円/ドルのヘッジコストと金利差を比較します。

日米金利差とヘッジコストの推移

ヘッジコストと金利差の乖離幅がベーシススプレッドとなります。

1992年頃は米ドルより円の方が金利が高かった為、ヘッジコストはマイナスとなりヘッジプレミアムとなりました。

ただし、この時は円の金利も高かったため、わざわざ米ドル債を購入して円ヘッジするような運用は必要でなく、円建てで魅力的な利回りを十分享受できました。

為替ヘッジ付きの米ドル債が人気になったのは2003年前後や2009年~2013年頃です。

日本はゼロ金利の為、円建てで魅力的な商品がない中で、米ドルも短期金利が大幅に低下した為、ドル円のヘッジコストがほとんどかからない環境となりました。

米ドル建てのハイブリッド証券やハイイールド債を円ヘッジする投信などが人気となりました。

当時、ハイブリッド証券やハイイールド債は米ドルベースで5~7%前後の利回りがありました。

上記のチャートにもあるようにドル円のヘッジコストは最も低い時で0.2%程度でした。

そこに投信の信託報酬を加えても2%程度のコストですので、為替リスクなしで3~5%の利回りが残ることになります。

円債代替として円ヘッジ外債が最も機能した時期でした。

逆にいうと円ヘッジ外債が機能するのは2003年や2009年~2013年のように米国もゼロ金利になってヘッジコストがかからない時期ということになります。

米国の金利が上昇するとヘッジコストが上昇するだけでなく、投資しているハイブリッド証券やハイイールド債の債券価格が下落してダブルパンチを浴びるリスクがありますので注意が必要です。

ユーロ円ヘッジコストの長期推移

3ヶ月ユーロLIBORと3ヶ月円LIBORから金利差の推移を確認します。

日欧短期金利と金利差の推移

次に、bloombergが算出している円/ユーロのヘッジコストと金利差を比較します。

日欧短期金利差とヘッジコストの推移

上記の米ドルと同様にヘッジコストと金利差の乖離幅がベーシススプレッドとなります。

円/ユーロのヘッジコストは2015年~2019年はマイナス(ヘッジプレミアム)となっています。

これはECBがマイナス金利を導入したことにより、日本より金利が低くなったためです。

よってユーロ建ての債券(ハイブリッド証券やハイイールド債券など)を購入して円ヘッジするとプレミアム分だけ利回りが上乗せされる環境となりました。

ただしその場合、欧州の金利上昇リスクには注意が必要となります。

通常は残存期間が3年・5年など長めの債券を購入し、円ヘッジは3ヶ月毎にロールします。

ユーロ建ての債券を購入して円ヘッジした後、欧州の金利が上昇すると、購入した債券の価格下落とヘッジコストの上昇が同時に発生する可能性があります。



-お役立ちデータ(為替)
-,