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NT倍率の長期チャートとポイント解説

投稿日:2019年10月8日 更新日:

こちらのページではNT倍率の特徴と1970年からの長期チャートを掲載しています。

NT倍率を分析することでその時々のマーケットの特性を知ることができます。

また、下段ではDS倍率やST倍率についても解説しています。

それでは最初にNT倍率についての解説から始めます。

NT倍率とは

NT倍率は日経平均をTOPIX(東証株価指数)で割った指数です。

  • NT倍率=日経平均/TOPIX

日経平均は日本経済新聞社が選定した225銘柄の株価合計を除数で調整した株価平均型の指数であるため、株価の高い値がさ株の影響が強くなります。

TOPIXは東証1部全上場銘柄の浮動株基準の時価総額加重平均で計算される指数であるため、浮動株が多く時価総額の大きい銘柄の影響が強くなります。

参考までに2019年9月末時点の日経平均株価とTOPIXの構成ウェイト上位20銘柄を掲載します。

日経平均・TOPIXウエイトトップ20

かなり銘柄が異なっていることが見て取れます。

例えば日経平均ウェイト上位のファーストリテイリング、東京エレクトロンなどはTOPIXウェイトの上位には出てきません。

ただし、ここで注意が必要なのはTOPIXウェイトは時価総額が大きくても浮動株が少ないと小さくなる点です。

ファーストリテイリングは2019年9月末時点での時価総額ランキングではトップ10に入りますが、オーナーの柳井氏一族の保有株が多く、浮動株が少ないためTOPIXのウェイトが低めになっています。

このように銘柄構成が大きく異なることから日経平均とTOPIXの動きにかい離がでてきます。

その日経平均とTOPIXの乖離を倍率で表したのがNT倍率です。

NT倍率の長期チャート(日経平均/TOPIX)

まず最初に日経平均株価とTOPIXの比較チャート(月次データ)を掲載します。

日経平均・TOPIX長期推移

長期ではほぼ同じような動きに見えます。

これをみるとNT倍率はそれ程変化しないようにも感じます。

それでは実際のNT倍率チャート(月次データ)を掲載します。

NT倍率長期推移

上記チャート期間ではNT倍率は9.4倍~14.7倍のレンジで推移しています。

過去のパターンではNT倍率は概ね14倍前後が上限となっています。

2000年代の10倍割れは極端に低い水準だったといえます。(10倍割れは2001年8月~2008年10月の間に32回発生しています)

NT倍率は2000年代を除くと多くの期間で12倍~14倍の間で推移していることが分かります。

とりあえず、14倍前後になれば「日経平均売り(ショート)+TOPIX買い(ロング)」のポジションを構築すれば儲かりそうですが、そんな簡単にいきませんか?

日経平均とTOPIXの特性からNT倍率上昇時は値がさのグロース銘柄が優位の相場、NT倍率低下時は低位のバリュー銘柄が優位の相場とも言えます。

2003年~2007年は大きく日本株が上昇しましたが、この期間のNT倍率は10倍以下で推移しています。

当時は3メガバンクやコマツ・日本製鉄・JFEなどの上昇が目立つ相場で、どちらかというと値がさ株やハイテク株の上昇は限定的でした。

一方、リーマンショック以降の上昇相場(2009年~2019年)ではファーストリテイリング・ソフトバンクG・ファナック・東京エレクトロンなど値がさクロース銘柄の上昇が目立つ相場となりました。

下記に参考としてNT倍率の米国版であるNYダウとS&P500の倍率、名付けて「NS倍率(DS倍率?)」の推移を掲載します。

NS倍率(DS倍率)の長期推移(NYダウ/S&P500指数)

NS倍率(DS倍率)はNYダウをS&P500指数で割った指数です。

  • NS倍率(DS倍率)=NYダウ/S&P500指数

NYダウは米国を代表する優良銘柄30社で構成されており、30社の株価合計を除数で調整した株価平均型の指数であるため、日経平均と同様に株価の高い値がさ株の影響が強くなります。

S&P500は米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NSDAQ等)の米国企業で、流動性がある大型株から選ばれた500銘柄で構成されています。

TOPIXと同様時価総額加重平均型の株価指数です。(浮動株調整はありません)

NYダウとS&P500指数の関係は日経平均とTOPIXの関係によく似ていることが分かります。

それではNS倍率(DS倍率)の長期チャートをご覧ください。(こちらは株価の推移は掲載せず倍率のみのチャートを掲載します)

NS倍率(NYダウ/S&P500)長期推移

NS倍率(DS倍率)は6.9倍~9.8倍のレンジで推移しています。

ちなみにNT倍率とNS倍率(DS倍率)の水準を比較することは意味がありません。

それぞれ別々にトレンド等を確認するものです。

ST倍率の長期推移(S&P500指数/TOPIX)

世の中にはST倍率というものもあるようですので、そちらの長期チャートも掲載しておきます。

ST倍率はS&P500指数をTOPIXで割った指数です。

  • ST倍率=S&P500指数/TOPIX

ST倍率(S&P500/TOPIX)長期推移

これは単純に米国株(S&P500)と日本株(TOPIX)の相対パフォーマンスを表すものです。

ST倍率の低下は相対的に日本株の方が上昇、ST倍率の上昇は相対的に米国株の方が上昇していることを表します。

1990年前後でトレンドが変化しており、バブル崩壊以降(1990年以降)は一貫して日本株より米国株のパフォーマンスが優れていることが分かります。

もしかするとST倍率は2倍が上限かもしれませんが、基本的に右肩上がりとなっていることから現状ではまだ明確な判断ができません。

最後に手前どもで開発した(自称ですが)RT倍率という指数もありますので紹介します。



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