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米国金利上昇時に直接利益を上げるには米国債券ベアファンド(ETF)

投稿日:2017年1月14日 更新日:

米国の短期金利上昇時に対応できるバンクローン

金利上昇に強い商品として代表的なものに変動金利の米国バンクローンがあります。

一般的にクーポンは3ヶ月LIBOR+スプレッドになりますので、米国の短期金利が上昇するとインカム収入が連動して上昇します。

また、短期金利が上昇するということはFRBが米国マクロ景気に自信があり、FFレートの利上げを行っているということになりますので、通常はスプレッドもタイトニングすることでバンクローン価格にプラスに働きます。

ただしFFレートの利上げは通常、6週に1度(年間8回)行われるFOMCで行われるため、急激に上がるわけではなく数か月~数年といったスパンで短期金利が上昇していきます。

よって米国10年国債等の長期金利のように1か月で1%上昇ということは通常ありませんので、米国の金利上昇で積極的に利益を狙うという商品ではありません。

じっくり金利上昇のメリットを享受する商品です。

米国の長期金利上昇時に積極的に利益を狙うには米国債券ベアフアンド

上記にも触れましたが、短期金利(政策金利)とは異なり、長期金利はマーケット原理で上下しますので、短期金利よりも急激で大きく変動することがあります。

2013年のバーナンキショックや2016年11月のトランプ就任決定時などは米国10年国債の利回りが1~2ヶ月で1%前後上昇しました。

今後もこのような上昇が起こる可能性はあります。

ではこのような局面ではどんな商品が有効でしょうか?

上記のバンクローン等の変動利付商品は、固定利付商品のように長期金利の上昇で価格下落することはありませんが、直接的に利益を上げられるものでもありません。

長期金利が上昇する時はシンプルに米国債のベアファンドに投資すると直接的に利益を上げることができます。

米国債券のベアファンド(ETF)商品例

下記に米国債のベアファンドの商品例を掲載します。

通常、2倍~4倍程度のレバレッジがかけられた商品となっています。

金利が上昇した際のリターンの大小はこのレバレッジの高さと投資する債券のデュレーションの長さで決まります。

野村ブル・ベアセレクト6(米国国債4倍ベア6)

円建ての投資信託です。

米国10年国債(10-Year U.S. Treasury Note)を対象とした先物取引を活用しています。

おおよそデュレーションは10年弱でレバレッジは4倍ですので、米国10年国債利回りが1%上昇すると約10%×4倍=約40%上昇することになります。(短期間で1%上昇した場合の例です)

特に覚える必要もありませんが、商品名の最後の「6」は単純に第6弾ということです。下記にも記載しますが、ブルベアファンドの場合は、投資対象が上下に動くとどんどん基準価格が低下していきます。よって数年に一度、ファンドを償還して同じ商品を再設定する必要があるため、このような形になっています。

Direxionデイリー20年超米国債ベア3倍ETF(TMV)

米ドル建てのETFです。

NYSE 20年米国債指数の値動きの反対の3倍のパフォーマンスに連動するETFです。

おおよそデュレーションは20年弱となりますので、米国20年国債利回りが1%上昇すると約20%×3倍=約60%上昇します。(短期間で1%上昇した場合の例です)

上記の野村ブル・ベアセレクト6(米国国債4倍ベア6)と比較すると、レバレッジは3倍と低くなっていますが、投資対象が20年債で、野村ブル・ベアセレクトより長い債券となっているため変動率はこちらの方が大きくなると考えられます。

ブルベア・ファンドの注意点としては野村ブル・ベアセレクト6(米国国債4倍ベア6)であれば、「日々の基準価額の値動きが米国の長期国債市場の日々の値動きの概ね4倍程度反対となる投資成果」となっているため、2日以上離れた場合は、完全に4倍の動きとはならない点は注意が必要です。

これはどのブルベアファンドにも当てはまる話で、投資対象が上下にトレントが出ずに横にジグザグに推移するとパフォーマンスは低下します。

また債券のベアファンドのみの注意点としては、債券を空売りしている状態になりますので、ネガティブキャリーといって債券を購入した場合に得られる利回りを逆に支払うのと同じ経済効果になります。

よって特にレバレッジが高いベアファンドはあまり長期で保有することはおすすめできません。

長くても数か月で金利上昇のトレントに乗って利益を狙うのに適しています。

ブルベア・ファンドに関する詳しい内容はこちらを参照してください:ブルベアファンドの仕組み

日本国債の債券ベアファンドも注目しておく必要

上記では米国の金利が上昇した際に利益が取れる米国債のベアファンドを紹介しましたが、日本の金利が上昇した際に利益が取れる日本国債ベアファンドも存在します。

日本の長期金利は一時マイナスとなり、常識的にはこれ以上低下しない水準ですので日本国債ベアファンドは非常に魅力的な投資対象といえます。

今後どこかで国内金利が上昇する局面では非常に有効な商品となります。

ただし、上記の米国債ベアファンドで説明している通り、金利がすぐに上がらなくて横にジグザグに動くとファンドのパフォーマンスは悪くなります。

またネガティブキャリーの問題も同様に発生します。(ただし日本の場合は金利水準が低いのでネガティブキャリーの影響は相対的には低いと考えられます)

難しいですが、日本の金利が上がり始めたところが最も良いエントリータイミングということになります。

よって現状では、日本国債ベアファンドがあるということを頭の片隅に置きながら、日銀の動向やインフレ率の推移などに注目しておく必要があります。

タイミングさえ間違わなければ、これ以上金利が低下するリスクはほとんどないと考えられるので、非常に武器となる商品です。

日本国債ベアファンドの商品例

日本債券ベアファンド(5倍型)(T&Dアセットマネジメント)

長期国債先物で運用するため、デュレーションは約7年となります。

よって日本の10年国債利回りが1%上昇すると約7%×5倍=約35%上昇します。

上記に掲載の通り、これは瞬間的に金利が上昇した場合の計算で、2日以上離れた場合はちょうど5倍にはなりません。

それでも日本の金利がある程度、トレンドを持って上昇した場合には相応のリターンを得られる商品です。

ETFは海外ETFで存在しますが、2017年1月現在、国内登録されていないので日本で購入することはできません。

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