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20営業日連続ストップ安した光通信(9435)の株価記録

こちらのページではITバブル崩壊期に20営業日連続ストップ安を経験した光通信(9435)について当時のデータを忘備録として掲載しています。

光通信の名誉のために申し上げておくと、20営業日連続ストップ安の前は日本の株式市場において歴史に残るレベルの株価上昇を達成していました。

光通信の節目における株価はこちらです。

  • IPO公募価格(分割考慮後):2,868円(1996/2/26)
  • 過去最高値:241,000円(2000/2/15・日中ザラ場ベース)、225,000円(2000/2/17と2000/2/18・終値ベース)
  • 過去最安値:895円(2002/7/29・日中ザラ場ベース)、901円(2002/7/24・終値ベース)

約80倍になった後、約1/270になった計算です。

詳細は下記をご覧ください。

光通信(9435)の長期株価推移

まずは、光通信の長期チャートです。

データが取得できた1998年1月からのチャートを掲載します。

光通信(9435)長期チャート

光通信は1996年2月に当時の店頭市場に株式公開しました。

その後、1999年9月に東証1部に上場しています。

1996年2月のIPO時の公募価格は8,950円でその後、3回の分割(1:1.6、1:1.3、1:1.5)を行っています。

よって、8,950円の公募価格は分割を考慮すると現在の2,868円となります。

1999年~2000年にかけて、光通信はIT関連企業に積極的なベンチャー投資を行ったことで、ソフトバンク(現ソフトバンクG)などと並びIT関連銘柄の中心的な存在となりました。

その結果、ITバブルピーク時の2000年2月15日には日中高値で241,000円まで上昇しました。

当時、創業社長の重田康光氏はフォーブスの長者ランキングで世界5位(250億ドル)となりました。

その後は「行って来い」の下落となり2002年7月29日には895円まで下落しています。

2003年以降はベンチャー投資のIT銘柄ではなく、通常の事業会社として着実な利益を計上し、株価もある程度は回復しました。

しかし、ITバブル期ほどの高バリュエーションまで買われることはなく、当時の高値に迫ることはできていません。

光通信(9435)のITバブル期の株価の推移(20営業日連続ストップ安の記録)

こちらでは上場来高値を付けてから下落基調となり、20営業日連続ストップ安を経験した時期の株価データと下落要因を掲載しています。

2000年2月1日~2000年5月25日の株価推移(日次データ)

2000年2月~2000年5月の光通信株の日次データです。

空欄はストップ安の売り気配で売買が成立しなかった日です。

ITバブル期の光通信(9435)の株価推移

  • 2000年2月15日:日中ザラ場ベース最高値241,000円
  • 2000年2月17日・18日:終値ベース最高値225,000円
  • 2000年3月31日~2000年4月27日:20営業日連続ストップ安(価格が空欄の日は値付かず)

20営業日連続ストップ安は現在でも最長記録となっています。

これをきっかけに値幅制限の拡大制度が設けられましたので、今後も不滅の記録となるでしょう。

また、連続ストップ安が始まった時点で既に株価は1か月半前に付けた上場来高値から1/3となっていました。

そこから20営業日後には更に1/6になっています。

2000年2月15日の過去最高値241,000円の際の時価総額は約7.46兆円でしたが、連続ストップ安が終わった2000年4月27日の時価総額は約4,200憶円まで減少しました。

時価総額も大きく売買も活発であったことから、株式市場に大きなインパクトを与えました。

連続ストップ安の要因

当時の光通信は株式市場ではベンチャー投資が評価されていましたが、本業は携帯電話販売代理店「HIT SHOP」の全国FC展開でした。

2000年3月に入り、架空契約疑惑が週刊誌のスクープで話題となり、赤字転落も噂されていました。

しかし、光通信(重田社長)は黒字は維持できるとの見通しを公表していました。

その中で2000年3月30日に業績の下方修正を行いました。

内容は確かに経常利益・当期利益は黒字を維持していましたが、それは株式売却益を営業外収益に計上した為で、営業利益は赤字に転落するというものでした。

マーケット関係者の期待を大きく裏切ることとなり、翌日から20営業日連続ストップ安となりました。

また、上昇しすぎたIT関連株が2000年3月頃から世界的に軟調に推移しはじめていたことも光通信の株価下落に影響しています。

ITバブル崩壊後は日米のIT関連株式で1/10近くになった銘柄はそれなりに多く発生しました。

ただし、光通信はその中でも約1/270というという群を抜く下落率となりました。

関連ページ

光通信と並びITバブル期に株価が大きく変動したヤフー(現ZHD:4689)の株価はこちらをご覧ください。

ITバブル期の金融マーケットに関する情報はこちらも参考にしてください!



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