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米国の双子の赤字 / 過去の推移をチェック

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双子の赤字(ふたごのあかじ)とは

米国の双子の赤字とは、米国の財政収支と経常収支が共に赤字になる状態を表しており、1980年代のレーガン政権時に注目されました。

この時は大型減税による財政赤字拡大と内需過熱による貿易赤字(経常赤字)拡大により、双子の赤字が発生し、大きな問題となりました。

その後、経常収支改善のため、日米欧の「プラザ合意」でドル高を是正したことから金融マーケットにも大きな影響を与えることになりました。

そして近年、米国の双子の赤字が恒常化しています。

金融マーケットへの影響を考えても双子の赤字の水準感を把握しておくことは非常に有益だと思いますので、下記に米国の財政収支と経常収支の対名目GDP比率の推移を掲載します。

マーケットのリスク要因の把握としてご活用いただければと思います。

米国の財政収支(対GDP比)と経常収支(対GDP比)の推移

米国の双子の赤字の推移

データ:bloombergより

双子の赤字が話題となった1980年代で最も赤字が拡大したのはこちらです。
(上記チャートでは赤い点線で囲ってあります)

  • 財政収支(対GDP比):1983年6月の−5.4%
  • 経常収支(対GDP比):1987年6月の−3.25%

上記でも触れましたが、1980年代の双子の赤字は大型減税による財政赤字拡大と内需過熱による貿易赤字(経常赤字)拡大が要因でした。

次に、これまでで最も赤字が拡大したのはこちらです。

  • 財政収支(対GDP比):2009年12月の−10.1%
  • 経常収支(対GDP比):2006年6月の−5.94%

経常赤字が最大となった2006年頃は米国景気が非常に良い時期で、活発な個人消費により輸入が増加し、「貿易赤字拡大→経常赤字拡大」となりました。

財政赤字が最大となった2009年は前年に発生したリーマンショックによる景気悪化に対応するため、大幅な財政政策を行ったことが要因です。

足元は経常収支は横ばいで推移していますが、財政収支は赤字幅が拡大しています。

財政赤字が継続するとその分、国の債務が累積して増加することになります。

米国の連邦債務はGDP比でも上昇傾向にあるので注意が必要です。



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