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債券・仕組債

ノックイン・デュアルカレンシー債(ノックイン2重通貨債)

投稿日:2016年6月27日 更新日:

こちらのページではノックイン・デュアルカレンシー債について事例を交えながらポイントを詳細に解説しています。

一般的にデュアルカレンシー債(2重通貨債)とは払込み・償還・利払い(クーポン)が異なる2種類の通貨で行われる債券のことを言います。

その中で払込みとクーポンが円建てで、償還が外貨建てのものを「デュアルカレンシー債(順デュアル)」(そのままの名前ですが)と呼んでいます。

一方、払込みと償還が円建てでクーポンが外貨建てのものを「リバースデュアルカレンシー債」と呼んでいます。

「ノックイン・デュアルカレンシー債」はデュアルカレンシー債(順デュアル)にノックイン条項が付与された債券で、期間中1度でもノックインレベルを超える円高になると米ドル償還が確定します。

下記はノックイン・デュアルカレンシー債の発行事例です。

あわせてポイントも掲載します。

ノックイン・デュアルカレンシー債の発行事例

債券タイプ

  • 仕組債

通貨

  • 円(額面100円)

対象アセット(インデックス)

  • 米ドル

条件

【ドル円スポットレートが1ドル=110円の場合の条件例】

  • 期間:3年
  • クーポン:5%
  • ノックインレベル:spot-10円(100円)
  • 米ドルスポットレート:110円
  • 期間中にノックインレベルの100円/ドルより円高にならなければ5%のクーポン、額面100円で償還されます。
  • 1度でも100円より円高になった場合、米ドルで償還されます。この際の為替レートは110円でドル転となるため、円高による損失が急に表面化することになります。
  • 1度ノックインレベルを超える円高になっても3年後にドル・円レートが110円より円安になっていれば償還される米ドルを円転することによってプラスの利益となります。
  • ノックイン型ではないデュアルカレンシー債は、為替の判定が償還時のみとなりますが、ノックイン型は期間中一度でもノックイン価格にタッチすると、外貨での償還が確定します。
  • よって商品性は似ており、良い点(メリット)とリスク(デメリット)はノックイン型ではないプレーンなデュアルカレンシー債とほぼ同様になります。
  • プレーンなデュアルカレンシー債(2重通貨債 )についてはこちらを参照したください:デュアルカレンシー債(2重通貨債 )

ノックインデュアル債組成フロー

ノックイン・デュアルカレンシー債の良い点(メリット)

ポイントはデュアルカレンシー債(2重通貨債 )と共通の部分も多いのでこちらも参照:デュアルカレンシー債(2重通貨債 )

多少の円高はOK

  • 極端な円高にはならないと思うが、多少の円高の可能性は否定できないと思われている方にマッチする商品です。

大きく円安にも動かないときにマッチ

  • 円安・円高共に大きく動かないだろうという考えをお持ちの方にもマッチする商品です。
  • また、最悪の場合、現在のドル円レートでドルを購入することになっても良いと思えればよりマッチするといえます。

円高リスクを抑えながら高利回り

  • 10円までの円高リスクを排除しながら5%の利回りを享受できます。
  • ノックインしてドル償還になっても、中長期で円安であれば利益を得られます。

ノックイン・デュアルカレンシー債のリスク(デメリット)

突然損失が表面化する可能性

  • 10円以上円高になった場合、突然10円の損失が表面化してしまいます。
  • よって、長期的には米ドル高のマーケット見通しを持っていないとノックイン・デュアルカレンシー債(ノックイン2重通貨債 )の投資には向かないということになります。

円安メリットを放棄

  • 一定の為替リスクを負う商品ですが、円安による為替差益のメリットをすべて放棄した商品設計となっています。
  • 円安メリットを放棄する分、上記の例であれば10円までの円高リスクは抑制されることになります。

関連ページ

下記では代表的な仕組債をほぼ全て網羅していますのでご覧下さい!

仕組債の商品例一覧



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