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主要国のCDS推移(チャートと解説)

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CDSについて

CDSとは「Credit default swap」の略で、企業や国のデフォルトリスクを対象とするデリバティブの一種です。

こちらのページでは主要国の信用リスクを表す国別のCDSの推移を掲載します。

国の信用リスクが高まるとCDS(CDS保証料率、CDSスプレッド)が上昇します。

米国・日本・中国・韓国のCDS推移

主要国のCDS推移

  • 2011年~2012年に各国のCDSが上昇しているのは、欧州債務危機で世界的に金融マーケットが混乱したことが要因
  • 2013年6月はバーナンキショックで中国・韓国のCDSが上昇
  • 2015年はチャイナショックにより中国のCDSが上昇

ただし、こちらの4か国のCDSは総じて低い水準で推移しています。

欧州各国(ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・英国)のCDS推移

主要国のCDS推移

  • 2011年~2012年の欧州債務危機の際はイタリアとスペインのCDSは500bps~600bpSまで上昇
  • 2018年のイタリアCDSの上昇は新政権誕生により財政再建が後退する懸念によるもの

相対的に信用力の低いイタリア・スペインのCDSは高めに推移しています。

欧州の主要国のなかでは相対的に信用力の低いイタリア・スペインですが、ユーロ圈で3位・4位の経済規模を誇ります。

よってギリシャなどとは異なり、実際にデフォルトするリスクはそれ程高くないと考えられます

2012年頃、そこに目をつけた投資家がイタリア・スペインのCDSを参照するクレジットリンク債を購入する動きがありました。

通常、イタリア・スペインはユーロ建て以外の国債をほとんど発行しませんが、クレジットリンク債であればドル建てや円建てでも組成が可能です。

条件は期間5年で5年金利にCDSスプレッドを加えたものです。

例えば2012年前半の米ドルの5年国債利回りは1%前後、円の5年国債利回りは0%でした。

イタリアのCDSは500bpsですので、イタリアのCDSを参照したクレジットリンク債の利回りは、米ドル建て6%、円建て5%となります。

リスクはイタリアのデフォルトリスクです。

これは魅力的な条件と感じます。

2018年もイタリアのCDS上昇によりクレジットリンク債を組成する動きがありました。

2018年は2012年より米ドルの5年国債利回り(ベース金利)が3%前後まで上昇しているので、CDSのスプレッドは250bps程度ですが、出来上がりの金利が5.5%となり、米ドル建てで組成すると見栄えが良くなっています。

新興国(ブラジル・ロシア・トルコ・メキシコ)のCDS推移

主要国のCDS推移

新興国の場合はCDSの上昇と通貨の下落に高い相関性がみられます。

ギリシャのCDS推移

ギリシャのCDS推移

  • 2009年10月に財政の粉飾が発覚して以降、ギリシャの債務問題は世界の金融マーケットに影響を与えた
  • 2012年3月、国際スワップデリバティブズ協会(ISDA)はギリシャのCDSが損失補填の支払いが発生する「クレジット・イベント(清算事由)」に該当すると発表した

チャートのスケールを見ていただいて分かる通り、とんでもない水準です。



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