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ドル建て日経平均の長期推移

2020年10月18日

こちらのページでは米ドルベースの日本株の動きを表す「ドル建て日経平均」の長期チャートを掲載しています。

現在、日本株の売買シェアの内、6割以上が外国人投資家によるものです。

また、日本株の約3割を外国人投資家が保有しています。

通常、日経平均株価は円ベースで表示されていますが、外国人投資家目線で考えるには米ドルベースの「ドル建て日経平均」を確認する必要があります。

下記では「ドル建て日経平均」の長期チャートとポイントとなる動きについての解説も掲載しています。

日経平均・ドル円レート・ドル建て日経平均の長期推移

まず、日経平均(円建て)とドル円レートの長期チャートです。

日経平均とドル円レートの比較チャート

次に「ドル建て日経平均」の長期チャートです。

ドル建て日経平均の長期チャート

念のため、ドル建て日経平均の計算式を掲載しておきます。【日経平均が過去最高値をつけた1989年12月29日の例も掲載します】

  • ドル建て日経平均=円建て日経平均÷ドル円レート 【270.3(ドル)=38,915(円)÷144(円/ドル)】

長期的に見ると、円建ての日経平均と比較してドル建て日経平均の方が相対的に高いパフォーマンスとなっています。

これはドル円レートが長期トレンドで円高に推移したことが要因です。

下記では、「日経平均(円建て)」と「ドル建て日経平均」の最高値・最安値を一覧にしています。

日経平均・ドル建て日経平均の最高値・最安値

データは全て終値ベースを使用しています。

最高値は日経平均もドル建て日経平均も1989年12月29日です。

最安値はドル円レートの影響により、異なる日となっています。

日経平均の最安値は2009年3月10日の7,054円です。

ドル建て日経平均の最安値は2003年4月30日の65.8ドルとなっています。

2009年3月10日のドル円レートは1ドル=98.7円で、2003年4月30日の1ドル=118.9円より円高ドル安であったため、ドルベースでは価格が高くなりました。

日本人が米国株に投資していて円安ドル高になったことと同様の効果です。

次に、円建ての日経平均とドル建て日経平均のパフォーマンスを比較・分析します。

円高トレンドによりドル建て日経平均の方が高パフォーマンスになったが今後はどうなる?

ドル円レートは長期的に円高方向に推移しているのが確認できます。

そのため、円建ての日経平均よりもドル建ての日経平均の方が相対的に高いパフォーマンスとなっています。

1970年1月31日と1989年12月29日を比較すると下記のようになります。

  • 日経平均(円建て):16.9倍
  • ドル建て日経平均:42.2倍

また、最高値から最安値までの下落率はこのようになります。

  • 日経平均(円建て):−81.9%
  • ドル建て日経平均:−75.7%

いずれも、ドル円レートが円高にシフトした分だけ、ドル建て日経平均の方が良い結果となっています。

また、2020年9月30日時点の最高値からの下落率でもドル建て日経平均の方が良い結果となっています。

  • 日経平均(円建て):−40.4%
  • ドル建て日経平均:−18.6%

今後、日経平均が2020年9月30日の23,185円から、過去最高値の38,915円に戻るには1.68倍になる必要があります。

一方、ドル建て日経平均が2020年9月30日の220.0ドルから、過去最高値の270.2ドルに戻るには1.23倍です。

円建ての日経平均は高値を更新するにはかなり時間がかかりそうですが、ドル建て日経平均はあと一息といったところです。

もちろん、これまでとは異なり、ここから大きく円高になるとは限りません。

少なくとも1ドル=360円から1ドル=70円台まで進んだような大きな円高になる可能性は低いと思われます。(これはイメージ的には1ドル=100円が1ドル=30円前後になる感覚ですので可能性的には高くないでしょう)

また、近年、円建ての日経平均が上昇するときは円安・ドル高になっていることが多くなっています。

これらを考えるとドル建て日経平均が簡単に1989年12月の高値を更新することはそれほど簡単ではないかもしれませんが、期待したいところです。

参考までに、ドル建て日経平均の発展型としてドルヘッジ付き日経平均という投資手段もあります。

ETF最大手ブラックロックのiシェアーズでも「ドル建て日本株投資」の「iシェアーズ MSCI ジャパン ETF(EWJ)」と「ドルヘッジ付き日本株投資」の「iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ジャパン ETF(HEWJ)」がラインナップされています。



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