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【ドル建て日経平均】ドル建て日本株ETF / ドルヘッジ付きがおすすめ

投稿日:2016年12月17日 更新日:

【ドル建て日経平均の参考記事】2016/12/15 日経朝刊

海外勢、長期買いの予感脱円安、企業の自力を評価

14日の東京株式市場で日経平均株価は7日続伸した。円安・ドル高を原動力とした上昇の勢いは一時と比べて鈍ったが、日本株に投資する海外大型ファンドへの資金流入が続いている。海外投資家が日本株に注目する背景は何か。派手な「トランプ相場」の動きにとらわれすぎると、株高のうねりを見誤りかねない。

「海外勢の強い需要があった」。大手証券のトレーダーは持ち直した14日の相場の背後に、海外投資家の存在をかぎ取った。日経平均は朝方は小安い場面があったが、3円ながら前日終値を上回って終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控える中でも、海外勢とみられる買い注文が目立ったという。

海外勢の心情を映し出す鏡となるのは、2つの日本株ファンドだ。1つはブラックロックが運用し純資産残高が1兆7000億円を超える「iシェアーズMSCIジャパンETF」。同ファンドの特徴はドル建てで為替ヘッジをしないこと。円安が進むとドルベースでは損失が生じる可能性があるが、円安が急速に進む前の10月から流入超に転じ、10月以降の純流入額は1000億円を超えた。

もう一つは「ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド」だ。その名の通り為替変動の影響を緩和する仕組みを持つ上場投信へも資金が流入し始めたが、ブラックロックと比べると低調さは否めない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の芳賀沼千里チーフストラテジストは「円安が進まなくとも日本株を買う動きがある」と話す。

いわゆるトランプ相場の原動力となったのは円安効果への期待だ。輸出採算の改善につながるとの連想だが、大和証券の試算からは違った景色が見える。主要製造業30社の営業利益(主に4~9月期)を要因別に分解すると、コスト削減努力が前年同期比で10%分の増益効果を生んだという。企業は円安だけに頼らなくても良い筋肉質な収益構造を既に得ていたわけだ。

ゴールドマン・サックス証券のキャシー・松井氏は「個人消費も今後拡大する」とみる。賃金上昇期待のほか土地などの資産価格堅調で、消費者の財布のヒモが緩むといい、今後1年の日本株の上昇率は米国や欧州を上回ると予想する。

日本企業の収益底入れが鮮明となった4~9月期決算の内容が判明し始めたのは10月ごろ。ブラックロックのファンドが資金流入に転じた時期と重なる。日本法人の新井洋子氏はファンド好調の理由について「日本企業の業績改善期待が背景にある」とみる。

円相場は1ドル=100円前後から急激に下落し、多くの市場参加者が次の節目とみる120円に近づきつつある。「円安余地は乏しくなってきた」(SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミスト)。

円安効果への期待が海外勢が買う理由ならば、円安一服は相場の上値余地の乏しさにつながる。ただ、日本株への考えを大きく変えたなら結果は異なる。日本株はドル建てでは米国株と比べて出遅れている面もある。円安に頼らない企業の強さを示せるかが、一段高のカギを握る。

ドル建て日本株ETF【ドルヘッジなしとドルヘッジあり】

上記の記事では2つのドル建て日本株ETFが紹介されています。

米ドルの運用手段として「ドル建て日経平均」はたびたび話題になります。

記事で紹介されている2つのドル建て日本株ETFは日経平均連動ではありませんが日本株が投資対象となっている代表的なETFです。

  • iシェアーズMSCIジャパンETF(EWJ)
  • ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)

2ファンドともに米ドル建てのETFです。

違いは

iシェアーズMSCIジャパンETF(EWJ)ドルヘッジなしなのでドル円の為替も変動要因となります。

ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)ドルヘッジありなので為替の動きは関係ありません。

つまり変動要因は下記の通りです。

iシェアーズMSCIジャパンETF(EWJ)日本株+ドル円レート

ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)日本株+ドル円のヘッジプレミアム(金利差)

iシェアーズMSCIジャパンETF(EWJ)のようなヘッジなしのドル建て日本株ETF(ファンド)の場合、円安ドル高になればドルベースの価格に対してマイナスに作用し、円高ドル安になればドルベースの価格に対してプラスに作用します。

通常、円安になると日本株は上昇するケースが多いですが、ヘッジなしのドル建てのファンドの場合は、為替がマイナスに作用しますので、上昇が一部相殺されます

逆に円高の場合は日本株は下落するケースが多いですが、下落幅を一部相殺する形になります。

最近はドル円が1%変化すると日本株が2%位変動するといわれていますので、ドル円が1%円安になって日本株が2%上昇しても、ドル円の1%分が相殺されて、結果1%の上昇となります。(もちろん為替以外の要因でも株価は変動しますが)

よってヘッジなしのドル建て日本株ETFの動きは、円建ての日本株の動きと比較するとマイルドな動きになります。

ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)のようなドルヘッジ付きのドル建て日本株ETFは上記の通り、日本株の動きにドル円のヘッジプレミアムを上乗せした推移となります。

通常、米ドルと円の金利は米ドルの方が高いので、円からドルにヘッジするとヘッジプレミアムという形でプラスのパフォーマンスとなります。

ドルヘッジがない通常のドル建て日経平均ではパフォーマンスが劣後する

記事内ではiシェアーズMSCIジャパンETFの運用資産が1兆7,000億円と大きな資金流入が続いているのに対して、ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンドは資金流入が比較的低調と書かれています。

しかし、日本株の上昇を享受するための投資という意味では、ドルヘッジ付きの方が為替の変動が相殺されない分、優れているといえます

(逆にボラティリティを抑えながら、日本株の上昇を享受するという目的であればドルヘッジなしの日本株でも悪くはないと思います)

参考までに、円安で日本株が大きく上昇した局面ドルヘッジ付きドル建て日本株ETFドルヘッジなしドル建て日本株ETFの推移を掲載します。

円安局面で日本株が上昇しているケースでは明らかにドルヘッジ付きドル建て日本株ETFの方がパフォーマンスは良くなります。

富裕層では資産の一定割合は米ドルを保有しています。

通常は、ドル債などで運用すればよいと思いますが、日本株が割安な場合などは、ドル建てで日本株を購入するのも投資先として魅力的な選択肢となります。

日本株が割安で、米ドルを増やすために投資する場合はウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)のようなドルヘッジ付きのドル建て日本株ETFが良いと思われます。

よく「ドル建て日経平均」という形でメディアなどでも取り上げられていますが、厳密に言うとお勧めできるのは「ドル建て日経平均」ではなく「ドルヘッジ付き日経平均」ということになります。

ちなみウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)は純粋なインデックスではなく、アクティブ型のETFであるため銘柄選択が上手くいく場合とそうでない場合がある点は、一応注意する必要があります。

その他、ウィズダムツリーのETFでは「ドルヘッジありのドル建て商品」として日本株だけではなく、欧州株が投資対象となっているETFもあります。

上記の日本株と同様、欧州株が割安な場合に、ドルを増やす手段として「ドルヘッジ付ドル建て欧州株ETF」を活用することもできます。

さらに日本小型株や日本株金融セクターといった「ドルヘッジありのドル建て商品」もあります。

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