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プライベートエクイティファンド(PEファンド)について

投稿日:2016年9月12日 更新日:

プライベートエクイティファンド(PEファンド)の種類

一般的に(名前の通りですが)株式を公開していない会社に対する投資(未公開株投資)を行うファンドのことをプライベートエクイティファンド(PEファンド)と呼んでいます。

カテゴリーは3つに分けられます。

  • ベンチャーキャピタルファンド
  • バイアウトファンド
  • ディストレスト(企業再生)ファンド

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ベンチャーキャピタルファンド

  • 会社が若く、技術や将来性は有望だが、資金が不足している企業への投資を行う
  • (1)会社設立時のシード期間、(2)設立間もないアーリーステージ、(3)成長段階のグロースステージ、(4)IPO間近のプレIPOステージのどのタイミングで投資するかにより、リスク・リターンや投資期間が変わってくる
  • リターンが数十倍~数百倍になるのは上記の(1)シード期間か(2)アーリーステージから投資するケースが大半となるが、反面、予想通りに会社が成長せず最終的に株式価値がゼロになる投資対象も多くなる
  • 投資期間は一般的に5年~15年

バイアウトファンド

  • 複数事業を保有する企業の一部門を切出し、役員派遣や事業戦略見直しを行い価値を高める(企業ごと全て買収するケースもある)
  • 買収した上で経営に深く関与する点がポイントになる
  • 投資期間は一般的に5年~7年

ディストレスト(企業再生)ファンド:

  • 経営不振企業のビジネスの再構築を行い、再生させる
  • バイアウトファンドはキャッシュフローが健全な会社を買収しよりキャッシュフローを成長させることが目的となるが、ディストレストの場合はキャッシュフローが赤字など業績に問題がある企業が投資対象となる
  • 投資期間は一般的に3年~10年

プライベートエクイティファンド(PEファンド)の注意点

流動性が低い

基本的にファンド期間終了まで換金はできません。

ベンチャーキャピタルファンドなどではファンド期間が終了してもIPO等での売却ができない場合もあり、一部が実質的に延長されることも多々あります。

運用者によるパフォーマンスのバラつきが大きい

運用者の人的ルートなどがパフォーマンスに大きく影響を与えるため、パフォーマンスの再現性は高くなります。よって運用会社(ファンドマネジャー)の選別が非常に重要となります。

ファンド設定当初はJカーブ効果の影響を受ける

PE投資の場合、投資開始当初はリターンが上がらずコストのみがかかる状態となり、数年間はマイナスリターンとなります。

その後、急激に高いリターンとなっていく動きがJの文字に似ていることからJカーブ効果と呼ばれています。

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キャピタルコール方式

ファンド設定時にコミットメント金額をすべて投資するのではなく、ファンドが投資先を発掘した際に、キャピタルコールを受けて資金を投入する仕組みが一般的です。

例えばコミットメント金額が10億円とすると、当初契約時に5億円をファンドに拠出し、その後は合計金額が10億円を超えない範囲で投資案件が出てきた際にその都度運用会社からキャピタルコールという形で追加拠出の依頼が来るという形になります。

パフォーマンスはビンテージによりバラつき

当たり前と言えば当たり前ですが、一般的に景気が低迷しているタイミングで設定したファンドは高いリターンになりますが、景気が過熱しているタイミングで設定したファンドのリターンは低くなります。

マーケット環境が良いと投資対象となる株式のバリュエーションが上昇することに加え、投資を希望する投資家も多くなることで競争が激化し、買収価格などが高騰することでファンドのパフォーマンスにはマイナスとなります。

プライベートエクイティの主な運用会社、投資方法

  • KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)
  • TPGキャピタル
  • ブラックストーン・グループ
  • カーライルグループ
  • CVCキャピタルパートナース
  • アポロ・グローバル・マネジメント
  • ベインキャピタル

PEファンドに投資するには直接投資が一般的

欧米のプライベートエクイティファンドに投資するには直接投資が一般的です。

ファンドによっては国内の投資顧問会社や証券会社が窓口となって販売しているケースもありますが、機関投資家などの大口投資家がメインで一般投資家に紹介されるケースは少ないでしょう。

国内の業者を経由して購入する際は私募投信か組合形式(投資事業組合、匿名組合)のケースもあるようです。

ただし、そうするとコストが上乗せされるため多くは紹介業務として案内し直接投資してもらうケースが多くなっています。

また、キャピタルコールなどプライベートエクイティファンド(PEファンド)特有の仕組みがあるため、一般的な公募投信での商品組成は事実上不可能と思われます。

プライベートエクイティファンド(PEファンド)のメリット

高いパフォーマンス

大手ファンドや長期間安定的にリターンが計上されているファンドであれば、流動性を犠牲にするだけのリターン得られる可能性は高いと思われます。

ヘッジファンドと比較してもPEファンドの方がリターンは高く、しかも安定しています。カルパースがヘッジファンドから撤退したが、PE投資は増やしていることからも投資対象として魅力的と考えられます。

例えばあるベンチャーファンドを例にとると、投資家は10年で年率12%くらいを期待しているようです。

ちなみに年率12%、10年間運用すると、100万ドル→310万ドルになります。

参考ページ:「やはりPEファンドは儲かる?USJ再上場へ~日経新聞記事~

業界の最新情報が入手できる

ベンチャーキャピタルファンドでは投資先企業の最新情報を入手できたり、投資先企業とコンタクトを取らせてくれるケースも多くあります。

実際、投資家の中には運用パフォーマンスだけでなく、米国シリコンバレーやバイオベンチャーの最新情報を入手する目的で投資するケースも多くあります。

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